こんにちは、技術1課の小倉です。
2020/4/16にアップデートがあり、AWS Snowball Edgeに新機能が多数追加されました!
以下が追加された機能です。
- AWS Snowball Edge Storage Optimized now delivers 25% faster data transfer performance
- ハードウエアが更新され、処理能力が2倍、データ転送速度が最大25%向上しました。性能が上がっても今までのデバイスと同じ料金で使用できます。
- AWS Snowball now supports local AWS IAM
- 今まではロック解除したあとは権限などはありませんでしたが、本アップデートによりユーザベースのIAMポリシーを使用して、AWS Snowball Edgeで実行されているサービス、リソースへのアクセス制御ができるようになりました。
- Introducing AWS OpsHub for Snow Family, a graphical user interface to manage AWS Snowball devices
- AWS OpsHubというSnowファミリー向けのデバイスが管理できるグラフィカルユーザインターフェースです。デバイスのロック解除とデバイスの構成、ドラッグアンドドロップでデータコピーなどができます。
- ソフトウェアはこちらからダウンロードし、インストールして使います(2020/4/21現在、英語のサイトからのみダウンロードできます)。インストール後は言語を日本語に変更できます。以下は、インストール後にAWS OpsHubを起動した画面です。
- AWS Snowball adds task automation with AWS Systems Manager
- AWS Systems Managerを使用して、Snowballデバイス用のタスクを管理できるようになりました。AWS OpsHubでPython / PowerShellでスクリプトを記述することができます。またスクリプトにはデバイスでサポートされている操作を含められます。
詳細については以下のAWSブログに記載されています。
AWS Snowball Edge の更新 – さらに高速なハードウェア、OpsHub GUI、IAM、および AWS Systems Manager
AWS Snowファミリーとは
AWS Snowball(AWS Snowball Edge Storage Optimized, AWS Snowball Edge Compute Optimized), AWS Snowmobileのサービスがあります。これらのサービスはAWSから物理的なデバイスをデータセンターなどへ送り、データをデバイスにコピーし、AWSへ送り返すことでペタバイトやエクサバイト規模のデータをAWSへ短期間で移行することが可能です。
2018年のre:Inventで展示されていたAWS Snowballです(どういう状況かは覚えていないのですが、水に濡れた状態で展示されていました)。
AWS Snowball Edgeのデータ移行手順が以下のブログにまとまっています。
Snowball Edgeを利用したAWSへのデータ移行 -2019夏-
AWS Snowmobileは以下のブログにまとまっていますが、巨大なトラックです。
【re:Invent 2016 発表】【速報】エクサバイト級のデータも数週間でAWSへ移行できるAWS Snowmobileが発表されました!
以下、AWSの公式サイトのリンクです。
Snowファミリーの料金です。
まとめ
AWS Snowball Edgeで多数のアップデートがありました。大容量のデータをデータセンターなどからAWSに移行するときにはSnowファミリーを活用することで短期間で移行できますので、大容量を移行の際はネットワーク経由ではなく、Snowファミリーを活用してみてはいかがでしょうか。
また、本ブログの内容は2020/4/22(水) 12:00よりYouTube Liveで配信される「30分でわかる AWS UPDATE!」でも取り上げる予定ですので、ぜひご覧ください!
もしリアルタイムで見逃しても、アーカイブ動画から内容を確認できます。
https://youtu.be/d7XRpMC5C1k
小倉 大(記事一覧)
アプリケーションサービス部エデュケーショナルサービス課 札幌在住
AWSトレーニングの講師をしています。
最近は7歳の息子と遊ぶのが楽しいです!
Twitter: @MasaruOgura