条件付きで最大50人のユーザーが Amazon WorkSpaces と Amazon WorkDocs を無料で使用できます

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こんにちは、技術1課の小倉です。
2020/3/19にAWSからアナウンスがありましたが、条件付きで最大50人のユーザーが Amazon WorkSpaces と Amazon WorkDocs を無料で使用できるようになっています。

在宅勤務を実現するAmazon WorkSpaces および Amazon WorkDocs に関する新しい提案

無料で使用できる条件は以下です。

  • 今までWorkSpacesとWorkDocsを利用したことがないこと
  • 2020/4/1から6/30までの期間限定
  • 使用可能なバンドルは、Standard、Value、Performance
    バンドルとはOS、ストレージ容量、コンピューティング(CPU、メモリ容量)およびソフトウェアリソースの組み合わせ

Amazon WorkSpacesとAmazon WorkDocsとは

Amazon WorkSpacesとは、マネージド型の仮想デスクトップサービスです。リソース自体はAWSが管理していて、クライアントからWorkSpacesに接続するだけでWindowsなどのOSが使用可能です。メリットとしては、仮想デスクトップからはファイルやテキストのコピーなどが直接クライアントにできませんので、データを安全に扱うことができます。

Amazon WorkDocsとは、フルマネージドのファイルコラボレーションサービスです。例えると、Dropbox, Boxのようなサービスです。

高速セットアップ

今回の無料で利用できる対象は今まで使ったことがないユーザーですので、高速セットアップが利用できます(すでに設定が入っていると使用できません)。必要最低限の設定を入力するだけで、WorkSpacesとWorkDocsが作成できます。
Amazon WorkSpaces 高速セットアップを開始する

入力項目が少ないのですが、自動でいろいろ作ってくれます。
作られているものは以下です。

  • IAM ロールを作成して、Amazon WorkSpacesがElastic Network Interfaceを作成し、Amazon WorkSpacesディレクトリの一覧を表示できるようにする
  • Simple AD用のVPC、サブネット、セキュリティグループを作成する
  • VPCにSimple ADディレクトリをセットアップする
  • 指定したユーザーアカウントを作成し、ディレクトリに追加します
  • WorkSpaceインスタンスを作成します
  • 指定されたユーザーに招待 E メールを送信します

※WorkSpacesを利用するのにディレクトリが必要なのですが、自分たちで管理しているディレクトリサービスを使うこともできます。高速セットアップでは自動でSimple ADが作成されます。
Amazon WorkSpaces を使用して仮想デスクトップを起動します。

WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定)

WorkSpacesのコンソールを開き、[今すぐ始める]をクリックします。

WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定)

高速セットアップの横にある[起動]をクリックします。

WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定)

バンドルを選択し、ユーザー情報を入力して、[WorkSpacesの起動]をクリックします(画像のバンドルはStandard with Windows 10)。

WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定)

WorkSpacesの作成が始まります。

WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定) WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定)

20分くらい待つとWorkSpacesのステータスがAVAILABLEとなり使えるようになります。 WorkSpaces(マネジメントコンソール側の設定)

WorkSpaces(クライアント側の設定)

ここからはクライアント側の設定です。
WorkSpacesがAVAILABLEになったらWorkSpaces設定時にユーザー情報で入力したメールアドレス宛にメールが届きます。
届いたメール内のリンクをクリックします。

WorkSpaces(クライアント側の設定)

リンクをクリックすると以下の画面が表示されるので、パスワードを設定して、[ユーザーの更新]をクリックします。

WorkSpaces(クライアント側の設定)

ユーザーの更新をクリックすると以下の画面が表示されるので、WorkSpacesにアクセスするためのソフトウェアをダウンロードします。

WorkSpaces(クライアント側の設定)

ダウンロードしたらクライアントにインストールします。

WorkSpaces(クライアント側の設定)

WorkSpaces(クライアント側の設定)

WorkSpaces(クライアント側の設定)

WorkSpaces(クライアント側の設定)

WorkSpaces(クライアント側の設定)

WorkSpaces(クライアント側の設定)

インストールが終わったら、Amazon WorkSpacesを起動します。
私は使ったことがあったので、以下は初期の画面ではないかもしれないですが、ログインに必要な情報としては、届いたメールに記載されていた登録コードの入力が必要です。ユーザー名はメールに記載されていて、パスワードは先ほど設定したものです。

WorkSpaces(クライアント側の設定)

[Sign in]をクリックするとWorkSpacesにアクセスできます。

WorkSpaces(クライアント側の設定)

WorkDocsの設定

WorkDocsは高速セットアップですでに作成済みです。
WorkDocsのコンソールを開くと確認できます。

WorkDocsの設定

WorkSpacesからWorkDocsへファイルを保管する設定をするのですが、画面キャプチャができていなかったので、言葉で説明します。

  • WorkSpacesのデスクトップにある、[Install Amazon WorkDocs]のアイコンをダブルクリックします。
  • [詳しくはこちら]をクリックします。
  • [WorkSpacesの登録コードを入力します]をクリックして登録コードを入力します。
  • WorkSpacesのユーザー名とパスワードを入力します。
  • 同期するフォルダを指定します。
  • 同期するファイルを選択します(今回はすべてを選択)。

ここまで設定して、同期するフォルダにファイルを置いてみます。

WorkDocsの設定

WorkDocsのコンソールを開き、URLのリンクをクリックします。

WorkDocsの設定

以下の画面でメールアドレスを入力して[ログイン]をクリックします。

WorkDocsの設定

以下の画面で、ユーザー名とパスワードを入力して[サインイン]をクリックします。

WorkDocsの設定

WorkDocsに保管されているファイル一覧が確認でき、先ほどWorkSpaces上で作成したファイルが同期されていることが確認できます。

WorkDocsの設定

ここまでで、WorkSpacesとWorkDocsの設定が完了しました。

まとめ

新型コロナウイルスの影響でいきなり在宅勤務をしなければならなくなったけど、会社のパソコンを家に持ち帰れないなど在宅勤務が難しい人もいると思います。自宅に仕事をする環境がない場合にWorkSpacesを使うことで私物のパソコンでもセキュアに仕事をすることができます。今回は2か月間、新規ユーザーに限りですが無料で使えますので、今まで使ったことがない人はご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

また、本ブログの内容は2020/3/25(水) 12:00よりYouTube Liveで配信される「30分でわかる AWS UPDATE!」でも取り上げる予定ですので、ぜひご覧ください!
もしリアルタイムで見逃しても、アーカイブ動画から内容を確認できます。

小倉 大(記事一覧)

アプリケーションサービス部ラーニングエクスペリエンス課 札幌在住

AWSトレーニングの講師をしています。

最近は5歳の息子と遊ぶのが楽しいです!

Twitter: @MasaruOgura