Alexa for Business(15)Tableauで会議室の利用状況を可視化する(1)

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 こんにちは、サーバーワークスのこけしの人、坂本(@t_sakam)です。
 
 前回は、Alexa for Business用のプライベートスキルをノンコーディングでスキルを作成できる「Alexa Skill Blueprints」を使って作りました。とても簡単にAlexa for Business用のプライベートスキルが作成できて便利でしたね!
 さて今回は、Using Tableau with Alexa for Business meeting room utilization metrics(Alexa for Businessの会議室活用メトリクスでTableauを使用する)というタイトルのAWSのブログを見つけたので、こちらを試してみたいと思います。会議室の利用状況をTableauで可視化できると何かとよさそうですよね!
 今回も手順が長くなりそうなので、ブログをいくつかに分けてお届けします。  

【前回】Alexa for Business(14)プライベートスキルをSkill Blueprintsを使って作成する(2)
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2020/02/27/alexa_for_business_014/

1. AWSのブログを確認

 最初に、発端となったAWSのブログを確認してみたいと思います。こちらがそのページです。Tableauを使ってAlexa for Businessのデータを可視化する方法が書かれています。
 このページの注意書きに週次でレポートを取るように書かれているので、今回は「1. 週次レポートをS3に保存する設定」、「2. Tableau Desktopをインストール」、「3. このAWSのブログの中で用意されているAlexa for Business用のTableauテンプレートをダウンロード」というところまでを進めたいと思います。
 では、早速設定していきましょう! https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015700.png

2. S3バケットの設定

 まずは、レポートを保存するためのS3バケットを作成します。AWSのS3のマネジメントコンソールに入り、画面右の「バケットを作成」ボタンを押します。(余談ですが、S3のマネジメントコンソールはまた新しくなったようですね。) https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015705.png

3. バケット名を入力

 適宜、適当なバケット名を入力します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015708.png

4. バケットを作成

 バケット名の入力以外はデフォルトの状態のまま、画面右下の「バケットを作成」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015713.png

5. バケットの作成完了

 バケットが作成できました。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015717.png

6. アクセス権限の追加

 次は、このバケットにAlexa for Businessがレポートを吐き出せるように、アクセス権限を追加します。S3のマネジメントコンドールでバケット名のリンクを押して、バケットの中に入り「アクセス権限」タブを選択します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015722.png

7. バケットポリシーを入力

 次に「バケットポリシー」ボタンを押します。ここで設定するバケットポリシーに関しては、この連載の第12回の手順1〜6あたりを見ていただけると書いてありますので、その手順でコピーしてください。下のキャプチャでモザイクになっている部分2箇所がS3バケット名です。その箇所のみ、先程作成したバケット名に変更し、画面右の「保存」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015726.png

8. レポートのスケジュール設定

 S3バケットの準備ができたら、Alexa for Businessのマネジメントコンソールに入ります。左メニューの一番下の「Usage reports」を選択し、「Scheduled reports」タブを押します。画面右の「Scheduled report」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015731.png

9. Schedule report画面1

 Schedule reportを設定する画面が表示されるので、まずはレポート名を入れます。頻度の設定は、最初のAWSのブログの指示どおり、Weeklyを選択します。何曜日に出力するかを設定する「Delivery day」は適宜好きな曜日を選択してください。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015737.png

10.Schedule report画面2

 今回は自分で週次レポートをダウンロードして、Tableau Desktopにデータを取り込むことになるので、データをZipファイルでまとめてダウンロードできるように「Delivery method」の「Package reports into a single zip file」はデフォルトのまま、チェックが入った状態にしています。
 次に、先程作成したS3バケットの名前を入力します。最後に、画面右下の「Create」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015740.png

11. 週次レポートの設定完了

 これで、週次レポートの設定が完了しました。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015745.png

12. Tableau Desktop

 週次レポートの設定が完了したので、今度はTableau Desktopをダウンロードしたいと思います。「Tableau Desktopのダウンロードページ」へアクセスします。最新バージョンをダウンロードしたいので、一番上にある「2020.1」と書かれた左横の「∧」リンクを押します。するとまた「2020.1」リンクが表示されるので、押します。※Tableau Desktopは14日間試用することができます。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015749.png

13.TABLEAU DESKTOP 2020.1 をダウンロード

 ページが遷移し、「TABLEAU DESKTOP 2020.1 をダウンロード」リンクが表示されるので、押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015753.png

14. Windows or Mac

 Windows用とMac用のダウンロードリンクが表示されます。自分の環境に合わせてダウンロードしてください。自分はMacを使っているので、Mac用の「TableauDesktop-2020-1-0.dmg (495 MB)」リンクを押しました。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015756.png

15. Tableau Desktopのダウンロード完了

 「TableauDesktop-2020-1-0.dmg」をMac上にダウンロードできました。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015800.png

16. Tableau Desktopのインストール

 ダウンロードしてきた「TableauDesktop-2020-1-0.dmg」をダブルクリックします。しばらくすると、「Tableau Desktop.pkg」が表示されるので、こちらもダブルクリックしてインストールを開始します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015804.png

17. ようこそTableau Desktopインストーラへ

 インストーラが立ち上がったら、画面右下の「続ける」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015807.png

18. 使用許諾契約

 「使用許諾契約」が表示されるので、確認して「続ける」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015810.png

19. 使用許諾契約の条件に同意

 別ウィンドウで「同意」画面が表示されるので、確認し「同意する」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015813.png

20. インストール

 インストール先の空き容量に問題がないかを確認し、「インストール」ボタンを押します。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015817.png

21. Tableau Desktopのインストール完了

 インストールが完了しました。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015821.png

22. Alexa for Business用のTableauテンプレートのダウンロード

 最初のAWSのブログにAlexa for Business用のTableauテンプレートのリンクがあるので、ダウンロードします。※「here」の箇所がリンクになっています。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015825.png

23. Tableauテンプレートのダウンロード完了

 「RoomUtilizationDemoDashboard_Template.twbx」がダウンロードできました。 https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/serverworks/20200712/20200712015829.png

まとめ

 今回は「1. 週次レポートをS3に保存する設定」、「2. Tableau Desktopをインストール」、「3. AWSのブログの中で用意されているAlexa for Business用のTableauテンプレートをダウンロード」というところまで進みました。
 次回は、実際にTableau Desktopを立ち上げて、ダウンロードしてきたAlexa for Business用のTableauテンプレートと、S3に保存された週次レポートをTableau Desktopに取り込んでみたいと思います。お楽しみに!

 いや〜、「Alexa for Business」と「Tableau」って本当にいいものですね!

坂本 知子(記事一覧)

サーバーワークスのこけしの人(@t_sakam)。2020 APN AWS Top Engineers。