皆さんこんにちは。
新オフィスへの移転が楽しみなサーバーワークス将棋部の中村です。
新しいオフィスには畳部屋が出来るらしく、将棋部としては是非足付き将棋盤を置きたいと思っています。
さて、昨日AWSからEBSのアップデートについて発表がありました。
16TBという圧倒的な力(チカラ)
昨日より、全てのAWSリージョンでEBSの最大容量が拡張され、誰もが16TBのEBSを使用する事ができるようになりました。
【AWS発表】16TB、20K IOPSのAmazon Elastic Block Store(EBS)ボリューム
http://aws.typepad.com/aws_japan/2015/03/faster-and-larger-ebs-release.html
これまで、EBSの最大容量は1TBでした。
そのため、1TB以上のディスクが必要な場合は、複数のEBSをインスタンスにアタッチして、一つの論理ディスクとして扱う必要がありました。
そして今回のEBSの最大容量の拡張により、このような事をする必要はなくなりました。
人々は、もうRAIDを組まなくて良いのです。
人々は、もう記憶域プールを使わなくて良いのです。
人々は、もうダイナミックディスクを使わなくて良いのです。
(あくまでも、1TB以上のディスクを用意する用途のために使わなくて良い、という意味ですが…。)
16TBまでのディスクであれば、EBS1つで済んでしまいます。
この16TBという圧倒的なサイズは、クラウド選定において大きな判断材料となるのではないでしょうか。
20,000IOPSという圧倒的な速さ(ハヤサ)
また、EBS容量拡張にともない、IOPSも拡張されました。
IOPSはGeneral PurposeとProvisioned IOPSの場合でそれぞれ最大10,000IOPSと最大20,000IOPSです。
詳細は以下の表の通りです。
General Purpose(SSD)
IOPS | |
---|---|
1,000GB以下のボリューム |
基本1GBあたり3 IOPS 3,000 IOPSまでバースト可能 |
1,001GB以上3,333GB以下 のボリューム |
基本1GBあたり3IOPS (10,000 IOPSまで) |
3,334GB以上のボリューム | 10,000 IOPS |
Provisioned IOPS(SSD)
IOPS | |
---|---|
666GB以下のボリューム | 1GBあたり30 IOPS |
667GB以上のボリューム | 20,000 IOPS |
実際に作ってみた
EBS作成画面
実際に作成画面に進んでみました。
このように、16TB(16384GB)まで指定できるようになっています。
EBSは実際のディスクの使用容量に関係なく、作成したサイズが料金として発生します。
そのため、16TBのEBSを興味本位で作成する事はおすすめしません。
EC2Launch時のEBS作成画面
もちろん、AMIからEC2インスタンスをLaunchする時にも、EBSを大きいサイズで指定できます。
ちなみに、AMIがWindowsの場合に2TB以上のサイズを指定すると、対象のディスクはGPTパーティションでフォーマットされてインスタンスが立ち上がってきます。
(root volumeを2TB以上に設定すると、OSが起動しない場合があるので注意が必要です)
OSから見た新しいEBS
実際にEBSをアタッチしてWindowsから見てみました。
ちゃんと認識できていますね。
(Dドライブが2.97TBなのは、私が課金額にびびってEBSを3TBにしたためです)
EBSの拡張の仕方
ちなみに、今使っているEBSを拡張して1TBより大きくしたい、という場合は以下の手順で拡張する事が可能です。
- インスタンスを停止
- 拡張したいEBSのSnapshotを取得
- SnapshotからEBSを作成(Create Volume)※作成時にボリュームのサイズを改めて指定できるので、ここで拡張したい容量を指定
- EBSが出来上がったら古いEBSをデタッチして、新しいEBSをアタッチ
- インスタンスを起動
まとめ
というわけで、昨日リリースされたEBSのアップデートについてのブログでした。
まとめると、EBSの最大容量が1TBから16TBに、IOPSはGeneral PurposeとProvisioned IOPSの場合でそれぞれ最大10,000IOPSと最大20,000IOPSになりました。
(サーバーワークス将棋部、募集中です)