テクニカルチームの宮澤です。
今回は、WindowsServerをVM Importする手順を紹介したいと思います。
※2014年3月10日更新
VM Import とは
既存のWindows Server、LinuxをAmazon EC2へ移行するサービス
対応OSは以下の種類
- Windows Server 2003 / R2
- Windows Server 2008 / R2
- Windows Server 2012
- Red Hat Enterprise Linux 5.1 – 6.5
- CentOS 5.1 – 6.5
- Ubuntu 12.04, 12.10, 13.04, 13.10
-
Debian 6.0.0 – 6.0.8, 7.0.0 – 7.2.0
※Linuxは64Bitのみ対応
対応するディスクフォーマットは以下の3種類
- VMware vSphere VMDK
- Microsoft Hyper-V VHD
- Citrix XenServer VHD
Windows ServerをVM Importする際の注意事項
- リモートデスクトップアクセスを許可
- すべてのユーザのパスワードを安全ものにする
- ウィルス対策ソフトウェアを無効化する
- 侵入検知ソフトウェアを無効化する
- VMwareToolsのアンインストール
- あらゆるデバイス(CD-ROMなど)を切断する
- 1ディスクの最大容量は1TBまで
- NICの枚数は一枚にする
- 仮想マシンイメージにSysprepを使用しない
- ネットワークの設定をDHCPに設定する
- .Net Framework 3.5をインストールする
- イメージをエクスポートする前にシャットダウン
VM Importを行ったWindows Serverのライセンス
- VM ImportしたWindows ServerのライセンスはAWSで用意される
- VM Import元で利用していたライセンスキーは再利用可能
- OracleとSQL Serverのライセンスは持ち込み可能
- SQL ServerはSA付きライセンスまたは、SPLAのみ持ち込み可能
VM Import コマンド
コマンドの形式
C:ec2-api-tools>ec2-import-instance
仮想ディスクファイル
-t m1.large
-f 仮想ディスクフォーマット形式
-a アーキテクチャ
-p OSの種類
-b s3_bucket_name
-g Security_Group_Name
-z availability_zone
--region ap-northeast-1
--subnet subnet_id
--private-ip-address ip_address
-o AccessKeyID
-w SecretAccessKey
Windows ServerでVHDでコマンドを使った場合の例
C:ec2-api-tools>ec2-import-instance
WindowsServer2008-R2_64bit.vhd
-t m1.large
-f VHD
-a x86_64
-p Windows
-b my-vm-bucket
-g my-securtygroup
-z ap-northeast-1c
--region ap-northeast-1
--subnet subnet_id
--private-ip-address ip_address
-o AccessKeyID
-w SecretAccessKey
Import完了後、インスタンスがStop状態で作成される。
EC2 ConfigService Settingsのインストール
VM Importしたインスタンスには、AWSから提供されているWindows Server AMIにインストールされている”EC2 ConfigService Settings”がインストールされていないため、インストールを行います。
下記のURLからダウンロードを行います。
https://s3.amazonaws.com/ec2-downloads-windows/EC2Config/EC2Install.zip
インストーラーを実行
インストール処理中
インストール完了
スタートメニューから利用可能になります。
まとめ
コマンドを実行するだけで、簡単にHyper-VやVMwareのWindowsイメージを簡単にEC2化することができます。
また、EC2 ConfigService Settingsがインストールされていないと、マネジメントコンソールからGetSystemLogが利用できないため、インストールは必ず行いましょう。