こんにちは。テクニカルサポート課の森本です。 私は今、re:Invent 2024 に初参加しております。
この投稿では、先日一般公開された生成 AI を用いたデータベーススキーマオブジェクトの変換機能について、および re:Invent の Code talk で見聞きした内容の感想を公開します。
DMS Schema Conversion について
DMS Schema Conversion については 2022年の re:Invent で発表された機能の一つです。 従来型の Schema Conversion Tool (SCT) と比較し、ローカルマシンにインストールせず AWS コンソール上で操作が完了するといったメリットのある機能です。
Announcing Schema Conversion feature in AWS DMS
新機能の概要について
機能の概要としては、オンプレミスや RDS 上の商用データベース (Oracle, SQL Server) から RDS PostgreSQL や Aurora PostgreSQL への移行の際、スキーマオブジェクトの変換が必要な際に生成 AI の助けを借りて作業にかかる時間を短縮することができると期待される機能です。
AWS DMS Schema Conversion now uses generative AI - AWS
Code talk について
少人数向けのコード重視のセッションです。AWSの専門家が、ライブコーディングやコードサンプルを用いながら、AWSソリューションの「なぜ」を解説します。参加者は質問をしたり、一緒に手を動かしたりすることが奨励されています。
Engaging, code-focused sessions with a small audience. AWS experts lead an interactive discussion featuring live coding and/or code samples as they explain the “why” behind AWS solutions. Attendees are encouraged to ask questions and follow along.
AWS re:Invent 2024 Sessions | Amazon Web Services
Code talk そのものについて
今回参加したのは DAT413 | Using generative AI to accelerate database modernization with AWS DMS というタイトルの Code talk でした。
予約をした段階ではへーっと思って予約していただけだったのですが、12/1 にほぼ新機能としての発表があったためか、 Breakout Session に近い雰囲気で進行していました。
何よりも登壇者がとっても楽しそうに発表されていたのを聞いて、待望のサービスなんだなというのがよく伝わってくる内容でした。 また、実は2年前の Schema Conversion の発表もしたんだよ〜そのセッション聞いてた人いる〜?みたいな問いかけに参加者からちらほら手が上がっていたのが印象的でした。
主に前半はアーキテクチャの概要、後半は実際に Oracle のスキーマオブジェクト(Table や View, Procedureなど) を移行プロジェクトを用いながら PostgreSQL 用に変換するデモを行うとともに、並行して DMS のフルロードタスクを動かしてデータ移行を行うといったようなより実務に近い内容を見ることができました。またソースとターゲットで同じデータをクエリし、動作の確認を行うなど、実際の動作のイメージがつくようなセッションでした。
結果として、日々のアップデートを追うよりも現地でこうしてアップデートの話を聞くことにより、より理解の深まるセッションだったかなと思います。
使用可能なリージョン
現時点で使用可能なリージョンは以下の3つであり、残念ながら東京リージョンではまだ使用することができません。
- US East (N. Virginia)
- US West (Oregon)
- Europe (Frankfurt).
まとめ
DMS Schema Conversion に生成 AI が搭載された内容の発表、およびそれに関する Code talk の感想をまとめました。
後日、自分の手元でも実際の動作を検証したブログも投稿予定です。
この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。