こんにちは、PE課(プロセスエンジニアリング課)の江利です。
今回はタイトルの通り Salesforce エンジニアが AWS Summit Japan 2025 に行ってみた感想などをお伝えします。
結構な長文になってしまったので目次から気になる段落に飛んでいただけますと幸いです。
AWS Summit とは
今年は6月25日と26日の2日間で幕張メッセで開催された6万人以上が集まった日本最大の AWS を学ぶイベントで、 基調講演をはじめ AWS のセッション、パートナーセッション、AWS の各種ブース、パートナーブースなど盛りだくさんです。 もちろんサーバーワークスも出展しています。
Day1
私は前日から会場近くのホテルに宿泊していたため、去年参加していた同僚のアドバイスを受けて8時半を目処に会場を目指してホテルを出発しました。早い時間帯だったのでまだ人もまばらでスムーズに会場にたどり着きました。
だいたい会場に到着したのが8時40分くらいだったのですが基調講演の指定席券を無事入手できました。指定席券にお弁当引換券も付いているので可能であれば早めに会場入りするとよいと思います。基調講演の入口付近でウェルカムドリンクを配布しているので早めに会場入りするのであれば昼食も飲み物も持参不要です。
その後、Cloud Practitioner の認定資格を保有しているので記念にステッカーをもらいに行きました。

基調講演
言うまでもなく AWS の今後1年間の指針がわかるセッションであり Day1 の AWS セッションとしてはメインとなる講演です。やはり圧倒的に生成 AI 推しなのが明確に伝わってきました。個人的に印象的だったのが白幡社長がビルダーとその先のエンドカスタマーに寄り添う姿勢を強調していたことです。それを実現するための新しいサービスや既存サービスへのアップデートなどが丁寧に説明されていて非常にわかりやすかったです。
現地に行けなかった人、当日オンライン視聴できなかった人は2026年7月11日までの期間限定でオンデマンド配信されているので是非視聴してみてください。
中央モールは少し暑いくらいですが、展示ホールに降りると涼しくて過ごしやすかったです。ただし基調講演が始まると少し肌寒さを感じることがあったので薄手の羽織れるものを持っておくとよいです。
指定席券が貰えた場合は座席にクッションが置いてあり「ご来場の記念にお持ち帰りください」となっています。結構大きくて持ち運ぶのが大変なので早めに行く場合はクッションを入れるバッグなどがあるとよいかもしれません。

Day1 通しての感想など
感想というか、来年以降に AWS Summit に初めて行く人向けのメモみたいなものです。
お弁当とか持ち物とか
お弁当の配布時間が11時から13時までで、13時を過ぎると配布券を持っていない人にも配布されるようになっています。これはサステナビリティの観点からお弁当の廃棄を出さないためだそうです。素晴らしい取り組みですね。私が12時45分頃に受け取りに行った時には配布券無しの列にかなりの人が並んでいました。早い時間帯だとお弁当の種類が選べたらしいですが私の行った時間には既に1種類しか残っていませんでした。一緒に紙パックのお茶も貰えるし先ほど貰ったウェルカムドリンクもあるので水分補給としては充分だと思います。
Central Lounge には椅子とテーブルがあってお弁当を食べている人が多数いました。その周辺に携帯や PC を充電出来るカウンターがありコンセントと USB-A ポートから給電可能となっていました。普段 USB-C のケーブルしか持ち歩かない人は充電器を持っていくとよいかもしれません。私は携帯の充電用にモバイルバッテリーを持参しました。(iPhone15 と iPhone SE 2台持ちですがどちらも1日充電持ちました)個人的には急ぎの仕事が無いのであれば PC は不要かなと思いました。(私は PC 重いので持ち歩きませんでした)
現地でしかできない体験を優先する
事前にセッションをいくつか予約していましたが、後日期間限定でアーカイブがオンデマンド配信されるので現地でしか体験できないことを優先しました。何となく名前を聞いたことがある会社のブースに立ち寄って説明を聞いたりデモを見せてもらうことでネットで得られる情報とは比べ物にならないくらいの学びがありました。企業ロゴのステッカーが貰えたりするのも地味に嬉しいです。ブースによっては抽選でノベルティグッズが貰えたりもします。トートバッグを配布している企業もいくつかあるので先に確保しておくかエコバッグなどを持参しておくのがおすすめです。Global、Diamond、Platinum の各パートナーブースでは各社独自のブースセッションなども行われており、これらは後日配信などされないため事前に情報収集しておくか、当日スケジュールを確認するなど会場の回り方を計画しておくと効率的に回れると思います。(私は比較的ノープランでした)
当たり前のことですが朝から夕方までずっと会場を歩き回るので歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

ちなみに私は荷物が多かったのでクッションはホテルにて100均の衣類圧縮袋で圧縮しました。サイズは大きいやつじゃないと入らないと思います。帰宅後解凍したら少しシワになっていたので綺麗な状態で保持したい方にはおすすめしません。
Day2
私は Day2 途中で撤退して帰宅予定だったため早めに会場入りしてコインロッカーに荷物を預けました。8時半着で中央エントランス入って右手のコインロッカーはまだまだ空きに余裕がありました。Day1 よりも10分程早く会場に到着したこともあり Day1 の基調講演の指定席券が17列だったことに対し Day2 の Special Session の指定席券は4列目でした。
Special Session
Day1 の基調講演同様 Day2 の AWS セッションとしてはメインとなる講演です。要約すると、とにかくセキュリティが大事ということ、AWS 各種サービスを支えている基盤を常に改善しているということ、ユーザーの利便性向上に努めているということなどセッションタイトルの通りテクノロジーに特化した内容だと感じました。各社の事例紹介も非常に興味深い内容でした。 座席が前の方だったことも相まってとてもテンションが上りました。
Day1 は途中で少し肌寒く感じましたが、Day2 はむしろ少し暑かった気もします。Day1、Day2 共に基調講演や Special Session 終了直後はかなりお手洗いが混雑するので事前に済ませておくか少し早めに抜けるなどした方がよいと思います。基調講演も Special Session も後日期間限定でオンデマンド配信されると割り切って、興味のある部分だけ生で見て、早めに抜けてブース見て回るのも全然ありだと思います。
Day2 通しての感想など
以下、個人的に気になった展示と雑な感想です。ホール7と8の AWS ブースを中心に見て回りました。
AFEELA 1 の実車展示。
https://www.shm-afeela.com/ja/news/2025-06-27/
Special Session で高倉氏から紹介されていましたし、事例セッションではより詳細な内容が紹介されていました。 シンプルに車好きなので気になった展示です。日本でも試乗できるようになったら乗ってみたいですね。 写真を撮ったけど周りの来場者の顔にモザイク処理するのが面倒なので割愛します。
Serverlesspresso - コーヒーをサーバーレスとともに -

AWS Skill Builder の教材でサーバーレスのサービスをコーヒーショップで説明するくだりがあるのですが、それが現実世界にオープンした世界観だと思われます。モニターに表示される QR コードをスマホで読み込みメールアドレスを入力すると認証コードが送られてきました。認証コードを入力するとオーダー番号が発行されます。しばらくするとモニターにオーダー番号が表示されカウンターに呼び出しされるのでスマホに表示されたオーダー番号を提示してコーヒーを受け取ります。熱かったので持ち方がおかしいですが気にしないでください。AWS の様々なイベント時に出店しているみたいなのでみなさんも機会があれば是非オーダーしてみてください。
IoT ミニ四駆よ! シリコンバレーの風を切れ

展示員の方曰くザックリ言うと「一番効率よくミニ四駆走らせてよー」みたいなプロンプトを投げているとのことでした。計算結果により70%の出力で周回するのが一番効果的という感じで温度やらモーターの回転数やらがモニターに表示されていました。単三電池1本で動いているのでスピード自体は早くありませんが、ブースに設置されたコースをミニ四駆が黙々と周回しているのが何か可愛かったです。恐らく MS シャーシをベースにしていると思われます。
構成図などの詳細はこちらの AWS ブログを参照ください。
Formula 1 特別体験プログラム開催
タッチパネル操作でコースレイアウトをインプットし、好きな都市を選択すると Amazon Nova によってコースの背景が作成されたサーキットを疑似走行できる体験型のブースです。私はローマを選択したので背景にコロッセオが描画されたポスターが同時に作成されました。

自作したコースを選択する際に一生懸命「ローマ」を探していたのですがポスターに記載されている「CIRCUITO DEL COLOSSEO」がコース名でした(苦笑) 走行データを AI が審査してくれるのですが、機材の調子が悪くモニターには私の審査結果は表示されませんでした。展示員の方のスマホ的なデバイスには結果が表示されていたらしく、比較的高得点な方ですよとのことでした。
AWS Culture
ガチャガチャでおみくじが引けます。おみくじには Leadership Principles の16のテーマから1つが記載されています。ちなみに Day1 は Think Big で Day2 は Ownership でした。運勢は多分全部「大大吉」だと思います(笑)
バスで羽田空港へ向かう際に注意すべきこと
中央エントランスすぐ下の幕張メッセ中央バス停より羽田空港への直通バスがあり、私もそれで羽田空港へ向かったのですが16時過ぎくらいの時点で20人くらい並んでいました。このバス停は結構路線の後半にあたるのでバス停にバスが停車した時点でかなり多くの乗客がバスに乗車していて並んでいる列の何人かしかバスに乗車できません。私は2本目に来たバスに乗れたので待ち時間としては20〜30分でしたが、状況によってはもっと待つこともあるかもしれないので飛行機のチェックイン時間を考慮してギリギリではなく少し早めにバス停に向かうことをおすすめします。
まとめ
Salesforce が Hyperforce に移行して AWS 上で動作するようになって以降、SOQLのパフォーマンスが上がったような気がしたり、レポートのレスポンスがよくなった気がしたり、様々なユーザー体験の向上が感じられています。(個人の感想です)それらを支えている基盤の進化について肌で感じることができた2日間でした。 Amazon Eventbridge で Salesforce からイベントの送受信できるようになってから一気に活用の幅も広がっているので、 *1 まだ AWS に触れたことのない Salesforce エンジニアの方も、少しだけ AWS に触れたことはあるけどまだ AWS Summit には参加したことのないエンジニアの方も、来年は是非 AWS Summit に参加してみてはいかがでしょうか。Salesforce だけでは実現できなかったことも AWS を活用すれば意外と簡単に実現できたりもするので、この記事で少しでも AWS や AWS Summit に興味を持っていただけますと幸いです。
*1:Amazon Eventbridge とのイベント統合、 チュートリアル: Amazon EventBridge から Salesforce にイベントを送信する - Amazon EventBridge、 Amazon EventBridgeで Salesforce からイベントを受信する - Amazon EventBridge
江利 義陽(記事一覧)
CE部PE課でSalesforceエンジニアをやっています。Salesforce歴は14年くらいなのでチョットだけわかります。
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