こんにちは。テクニカルサポート課の森本です。 私は今、re:Invent 2024 に初参加しております。
このページでは、通常のセッションとはまた別の Executive Briefing Center (EBC) meeting に参加してきた時のお話をまとめます。
EBC meeting とは
EBC meeting とは、re:Invent 中に 現地の AWS の方と少人数で特定の議題についてディスカッションを行うミーティングのことです。
事の発端
re:Invent 参加の3日前くらいに、当社のアライアンス担当の方から私の上司に「AWS の現地が当社のテクニカルサポート担当者と話をする機会を設けてくれている。業務の上で欲しい機能や、困っていることなどがあれば何でもインプットして欲しい」のような依頼がありました。もう出発までにそこまで時間がなかったので、チーム内でひとまず何でも困っていることを書き出してもらい、その情報を持ってミーティングに臨みました。
会の概要
AWS 側の担当者はマネージャーと、その他2名の方が参加されていました。 当社からはアライアンス担当者、マネージドサービス部部長、私を含むテクニカルサポートエンジニア 3 名で参加しました。
内容
最初にアライアンス担当から AWS 側へ当社のビジネスについてインプットを行いました。我々は AWS 専業のパートナーであり、また当社の主要なビジネスが AWS のリセールであることから、We are like small AWS in Japan! といった表現をされていて、こっそり私も自己紹介で使おう、と思ったのは内緒です。 すごくスッと入るよい表現だなと思いました。(アライアンス担当者は英語がとても堪能です)
その次に AWS のマネージャーの方から、この会の中で AWS 側へインプットして欲しいことの説明がありました。特に我々パートナーが技術的なサポートを我々のお客様に提供するにあたり、AWS 側からより特定の技術的な支援は可能かについて検討したい、といった内容でした。
ここから主なスピーカーが私となり、AWS 側のメンバー 3人を相手に以下のようなディスカッションを行いました。 なお、ディスカッションは全て英語で行われました。
- 技術サポートを提供するにあたり、AWS Trusted Adviser や AWS Health Dashboard の内容は参考にしているか
- 顧客からチケット起票があった際に当社側で行う調査の流れ
- どのような場合に AWS にサポートケースを起票するか、またその際の流れ
- 当社のサポートチケットシステムの運用の流れ
- 今後 AWS 側で今後実装しようとしている機能について、当社側では役に立つと考えられるか(もしくは必要ないか)
当社側で用意していたものがある程度サービス固有の困りごとなどが多かったため、若干面食らった感はありましたがハンバーガーをオーダーするフレーズの応用で何とか説明し切ることができました。AWS 側の担当者も私がわかりづらい説明をした際は都度こういうことだよね?と確認を行なってくださったので、お互いに認識に齟齬が生まれることなく進めていただけた印象です。
一通り AWS 側が当社側に確認を行いたい内容のヒアリングが終わった段階で、「あと他に何かリクエストある?」のように聞いていただけたので、ここで事前にチーム内で準備していた内容のインプットを行いました。
詳細は割愛しますが、「特定のサービスや機能に依存する内容は別の部署の担当になるけど、こういう貴重なフィードバックがあったことは共有しておくね!」といっていただけたのが非常にありがたかったです。
感想
re:Invent 前はあまり想像できなかったことですが、こうして AWS 側に AWS パートナーとしての生の声を届けることができたのは非常に有意義な機会だったなと感じています。これができただけでも re:Invent に参加させていだだいた価値が半分くらいありそうです。
なお、1時間弱のディスカッションでしたが、休むことなくほぼ喋りっぱなし、頭使いっぱなしだったのでもうめちゃくちゃ疲れました。
余談
実は私は前職で AWS のサポートエンジニアをしていた経験もあり、今は当社でサポートエンジニアとして働いていることから「AWS を離れて、AWS 内部のツールで何が一番便利だと感じる?」のような質問も受けました。普段はそのような話をする機会はまずないので、「あの(ニッチな)ツールのあの機能が実はめっちゃ好きだったんだよね〜。」みたいな話をすると非常に盛り上がりました。 とはいえこのような例え話は要望を伝える上ではきっと有効に働くと思うので、どこかで実現、実装されることを願います。
まとめ
re:Invent の中でも割とニッチな EBC meeting の感想をお届けしました。
この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。