こんにちは。テクニカルサポート課の森本です。 私は今、re:Invent 2024 に初参加しております。
このページでは、先日の Chalk talk に参加した感想をレポートします。
Chalk talk とは
A highly interactive content format. Chalk talks begin with a short lecture delivered by an AWS expert, followed by an open-format Q&A session using a whiteboard to encourage discussion from attendees. Chalk talks foster technical discussions about real-world architecture challenges.
(生成 AI による日本語訳と要約)
AWSのエキスパートによる短い講義から始まり、その後ホワイトボードを使用した参加者とのオープンなQ&Aセッションが行われる、インタラクティブな形式のコンテンツです。実際のアーキテクチャの課題について技術的な議論を深める場として活用されます。
AWS re:Invent 2024 Sessions | Amazon Web Services
実際に参加してみても、前半の 10分 ~ 15分が講義形式、後半の45分が受講者からの Q & A に登壇者および他の受講者が答えるといった内容でした。 また、必要に応じてホワイトボード上に図表などを記述しながら議論が行われます。
参加したセッション
DAT335 | Safer, simpler, faster upgrades with Amazon RDS Blue/Green Deployments という Chalk talk に参加してきました。
私自身 Aurora/RDS の中でも好きな機能の一つであり、また テクニカルサポートでもよく問い合わせを受けトラブルシュートを行なったり、またこちらから問題解決の手段としてご提案することもある機能なので、仕様に関してはよく理解しているつもりです。
勝手な受講者のイメージ像
まず最初に Blue/Green Deployment を使用したことがあるか?と受講者に対して質問があり、半数以上の人の手が上がりました。そのため、受講者の中でも使用したことがあるけれども、ベストプラクティスを知りたい、また使用していなくてもどのように使用するか理解を深めたい、と目的を持った方が多かったのではないでしょうか。
またおそらくですが私のようなテクニカルサポート担当者は少なく、多くの受講者は自身でサービスを開発、提供していたり、クラウドインテグレーションに携わっていたり、また DBA を担当されていたりする方が多数であったように思います。
議論の内容
全ての質問を書き切ることはできないのですが、代表的な質問をここに挙げます。
- Blue/Green Deployment はスイッチオーバー時にわずかにダウンタイムが発生するが、そのダウンタイムを短縮する必要はあるか
- スイッチオーバー時にデータをロスしない仕組みはどうなっているのか
- スイッチオーバー時に気をつけないといけないことはあるのか
- Green 環境は デフォルトで Read Only になっているが、それでも実際のワークロードを検証するのに良い方法はあるか
- RDS の場合はスイッチオーバー時にファーストタッチペナルティはあるのか
- Green 環境でデータ型の変更などテーブルロックが発生する場合に気をつけないといけないことはあるか(私の質問)
議論は非常に白熱し、もう時間切れです〜と運営の方に促された後も数名が居残り、外の廊下で質疑応答を続けていました。(私もその一人)
ちなみに、RDS の場合はスイッチオーバー時にファーストタッチペナルティはあるのか に関しては私の隣の人が質問していたのもあり、後でこの記事へのリンクをスッと教えてあげると非常に感謝されました笑
感想
個人的には、全セッションの中でもトップに入るくらい楽しいセッションでした。特に海外のエンジニアがどのようなユースケースで Blue/Green Deployment を使用しているか、また困っているのかが非常に興味深く、あっという間に 1 時間が過ぎてしまいました。
もちろん GameDay や Workshop などの手を動かす系のセッションも楽しくはあったのですが、これはこれで議論そのものや色々な視点からの考え方が学べるなという印象です。
まとめ
今回は Chalk talk に参加した感想をまとめました。
英語のリスニング能力 + 質問するならスピーキング能力が必要とはなりますが、各国のエンジニアの意見を聞くことができ、re:Invent でしか味わえない貴重なセッションの一つだと思いました。今後また re:Invent に参加するのであれば是非また Chalk talk に参加したいです。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。