Google Workspace CLIって何ができる?活用方法は?

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「Googleカレンダーを開いて、予定を作って、次にGmailを開いて、メールを確認して、次にスプレッドシートを開いて...」

毎日こんなふうに、ブラウザのタブを行き来していませんか? 2026年3月に公開された Google Workspace CLI(gws) を使えば、こうした操作がターミナル(黒い画面)からたった1行のコマンドで済むようになります。
さらにAIと組み合わせれば、日本語で「明日のミーティングを設定して」と話しかけるだけ。 この記事では、その全体像と驚きの活用シーンをサクッと紹介します。

Google Workspace CLI って何?

Google Workspace CLI は、GoogleカレンダーやGmail、スプレッドシートなどの操作を、キーボードだけで完結させるツールです。

「コマンドライン」と聞くと難しそうですが、カレンダー、Gmail、ドライブ、スプレッドシート、ドキュメント、Meet、Chatなど、普段使っているGoogleサービスのほぼすべてに対応しています。ブラウザを開いてマウスでポチポチするより、圧倒的にスピーディに作業をこなせます。

対応しているサービス

このツールひとつで、Google Workspace のほぼすべてのサービスを操作できます:

よく使うサービス できること
Google カレンダー 予定の確認・作成・変更・削除
Gmail メールの検索・送信
Google ドライブ ファイルのアップロード・検索・管理
スプレッドシート データの読み書き
Google ドキュメント 文書の作成・編集
Google スライド プレゼンテーションの操作
Google Meet 会議の管理
Google Chat メッセージの送受信
Google Forms フォームの作成・管理
Google Keep メモの管理
Google Tasks タスクの管理

始め方は簡単(3ステップ)

Node.jsの環境があれば、すぐに始められます!

# 1. インストール
npm install -g @googleworkspace/cli

# 2. 初期セットアップとログイン
gws auth setup
gws auth login

# 3. 状態確認
gws auth status

これだけで準備完了です。

なぜコマンドラインなのか?本命は「AIとの連携」

「ブラウザでもできることを、わざわざコマンドで?」と思うかもしれません。しかし、コマンドを使うことには大きなメリットがあります。定型作業の自動化や複数サービスが連携できるのはもちろんメリットですが、一番のメリットは「AI(Claude Code, Codexなど)と組み合わせられること」です

Google Workspace CLIを裏側で動かしながら、AIに日本語で指示を出すだけで、使い勝手が劇的に変わる3つの活用シーンを見ていきましょう。

AI x Google Workspace CLI の活用シーン

Google Workspace CLI 単体でも便利ですが、AI(Claude Code や Codex などの AI アシスタント)と組み合わせると、使い勝手が劇的に変わります。

① 日本語で予定を管理

コマンドを覚える必要はありません。AIに話しかけるだけで、裏側で自動処理してくれます。

あなた: 「明日の14時から1時間、田中さんとミーティングを入れて」

AI: 予定を作成しました。
    - タイトル: 田中さんとのミーティング
    - 日時: 3月6日(金) 14:00〜15:00
    - 参加者: tanaka@example.com

③ 作業時間の自動記録

作業を行う際にカレンダーに時間を追加するよう設定をすると作業時間の管理をAIが自動で行ってくれます。

あなた: 「企画書の作成を始めます」

AI: 作業を開始しました。カレンダーに「企画書作成」を記録しています。

(2時間後)

あなた: 「終わりました」

AI: お疲れさまでした。カレンダーの記録を更新しました。
    - 企画書作成: 14:00〜16:00(2時間)

これによって月末の工数報告のために、あとから記憶をたどる必要がなくなります。

③ サービスをまたいだ一括処理

ブラウザなら何度も画面を切り替える面倒な作業も、一言で終わります。

あなた: 「来週の会議の参加者リストをスプレッドシートにまとめて、
        各参加者にリマインドメールを送って」

AI: 処理を開始します。
    1. カレンダーから来週の会議を取得しました(5件)
    2. 参加者リストをスプレッドシートに記録しました
    3. 各参加者にリマインドメールを送信しました(12通)
    完了しました。

他にもスケジュール調整を行ってもらったり、Google Driveのデータを活用するなどAIを用いてできることがあります。

使う前に知っておきたいこと

Google が作ったツールだけど、Google のサポート対象ではない

ひとつ大事なことがあります。

とても便利なツールですが、公開ページ(GitHub)には、こう書かれています。

"This is not an officially supported Google product." (これは Google が公式にサポートしている製品ではありません)

これはIT業界のオープンソース(OSS)ではよくあることで、いわば「Googleの中の人が作ってくれた便利な実験的ツール」という位置付けです。個人や日々の業務効率化に使う分には問題ありませんが、以下の点は覚えておきましょう。

  • アップデートで急に使用が変わる可能性がある
  • 公式のサポート窓口はない(自己責任で使う)

万が一ツールが使えなくなっても、「いつも通りブラウザから操作すればいいだけ」と割り切って使うのがおすすめです。

まとめ

ブラウザ操作 Google Workspace CLI + AI
操作方法 マウスで各画面をクリック 日本語で話しかける
スピード タブを開いて読み込みを待つ 一瞬で完了
複数サービスの連携 画面を切り替えて手動コピー AI がまとめて処理

Google Workspace CLI と AI の組み合わせは、「日々の業務の効率化・自動化」を実現します。やりたいことを日本語で伝えるだけ。あとは AI が全部やってくれます。

まずは gws calendar +agenda --today で、今日の予定を確認するところから始めてみてください。できることを知ると、こうした方が楽かも?とどんどんアイディアが出てくると思います。

越後 元貴 (記事一覧)

アプリケーションサービス本部ディベロップメントサービス4課

2023年新卒入社