【2026年4月最新】Claude Code デスクトップアプリ完全刷新 全機能徹底レビュー

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はじめに

サーバーワークスの池田です。

2026 年 4 月 14 日、Anthropic は Claude Code のデスクトップアプリ(macOS / Windows)を完全刷新しました。これまで CLI を GUI で包んだだけのシンプルな構成だったデスクトップアプリが、マルチセッションサイドバー・ドラッグ&ドロップレイアウト・統合ターミナル・アプリ内ファイルエディタ・Side Chat・Computer Use・ローカルスケジュールタスクを備えた、独立した本格的な開発環境に生まれ変わっています。

刷新後の機能は Claude Desktop v1.2581.0 以上で利用でき、Pro / Max / Team / Enterprise の全プランと Claude API ユーザーが対象です。本記事では、公式ドキュメント(desktop / desktop-quickstart / desktop-scheduled-tasks)と実機での検証をもとに、全機能をハンズオン形式で解説していきます。

この記事で分かること

  • 刷新後のデスクトップアプリの全体像(3 タブ構成・対象プラン・インストール)と初回セットアップの流れ
  • マルチセッション、ペイン構成、5 つの権限モードといった新しいワークスペースの基本
  • 統合ターミナル・ファイルエディタ・差分ビュー・プレビュー(dev サーバー / HTML / PDF / .claude/launch.json まで)の使いこなし
  • Computer Use の有効化手順とアプリ別の権限 tier
  • ブラウザへのセッション引き継ぎ・PR の自動修正・自動マージのワークフロー
  • CLI vs Desktop の機能比較と CLI からの移行手順

Claude Code デスクトップアプリとは

3 つのタブ — Chat / Cowork / Code

刷新後のデスクトップアプリは、サイドバー左上にアイコン形式で 3 つのタブが並ぶ構成になっています。アクティブになっているタブにはラベルが付き、下のキャプチャでは Code タブが選択された状態(</> Code)が確認できます。

サイドバー左上に Chat / Cowork / Code の 3 つのタブアイコン。本記事で扱うのは Code タブ(右側に "Code" ラベル付き)

タブ 役割
Chat 一般的な会話。ファイルアクセスはなく、claude.ai と同様の体験
Cowork クラウド VM 上で自律的にタスクを進めるバックグラウンドエージェント。並行して別の作業ができる
Code ローカルファイルに直接アクセスできるインタラクティブなコーディングアシスタント。各変更をリアルタイムで承認

Chat と Cowork は Claude Desktop の一般サポート記事に詳しい解説があり、本記事では Code タブを扱います。デスクトップアプリを使うだけなら、Node.js や CLI を別途インストールする必要はありません。ターミナルから claude を使いたい場合のみ、CLI を別途インストールします。

プラン要件

Claude Code デスクトップアプリの利用には、Pro / Max / Team / Enterprise のいずれかの有料サブスクリプションが必要です。Code タブをクリックしてアップグレード画面が表示された場合は、まず料金プランから契約してください。

インストール手順

プラットフォーム インストーラ
macOS(Intel + Apple Silicon) Universal DMG
Windows x64 EXE インストーラ
Windows ARM64 ARM64 インストーラ

Linux はサポート対象外です。インストール後、Anthropic アカウントでサインインし、画面上部の Code タブをクリックします。403 エラーが出る場合は、サインアウト → サインインで解消することがほとんどです。

アプリ全体のレイアウト

左サイドバーにセッション一覧、中央がチャット、右側にプレビュー・ターミナル・差分ビューアなどのペインを配置できる構成

刷新後のアプリは 複数のタスクを同時に走らせる作業環境として作り直されており、主要な変更点は次の通りです。

機能 内容
マルチセッションサイドバー アクティブ/最近のセッションを一元管理。フィルタとプロジェクト単位グルーピング
ドラッグ&ドロップレイアウト チャット・差分・プレビュー・ターミナル・ファイルエディタを自由配置
統合ターミナル アプリ内でコマンド実行。Claude と環境変数・作業ディレクトリを共有
アプリ内ファイルエディタ ファイルパスをクリックでエディタが開き、スポット編集が可能
高速化された差分ビューア 大規模変更でも軽快、行単位インラインコメント
プレビュー拡張 dev サーバー・HTML・PDF・画像をアプリ内表示
Side Chat Cmd+; / Ctrl+; でサブチャット
3 種類の表示モード Normal / Verbose / Summary
並列セッションの worktree 分離 新規セッション時の worktree トグルで Git リポジトリ隔離

新規セッションの開始と環境設定

新規セッションを作ると、プロンプトボックスの上に stats(コンテキストウィンドウ目安、プラン残量、モデル、Effort レベル)が並びます。

新規セッション時の stats 表示とプロンプト入力画面

Environment 選択肢の使い分けは次の通りです。

  • Local: 自分のマシンで実行、ローカルファイルに直接アクセス
  • Remote: Anthropic のクラウド基盤で実行、アプリを閉じてもセッションが継続
  • SSH: 自分が管理するリモートマシンに SSH 接続して実行

セッション開始時の環境選択。Local / Remote / SSH から選べる

Remote を選択した場合は、ネットワークアクセスのレベル・環境変数・セットアップスクリプトをまとめたクラウド環境を細かく設定できます。API キーや依存関係を持ち込んだ状態でクラウドセッションを走らせられるため、長時間の処理を任せる場合に便利です(クラウド環境設定の詳細は Claude Code on the web を参照)。

マルチセッションサイドバー

特に効くのが マルチセッションサイドバーとドラッグ&ドロップレイアウトの組み合わせです。リポジトリをまたいだ複数タスクを同時に走らせ、結果が返ってきたものから順に切り替えて確認するワークフローが 1 ウィンドウで完結します。

各ペインはセッションツールバー上部の Views メニューから追加でき、ペインヘッダーをドラッグして配置を変えられます。ペイン端をドラッグでサイズ変更、Cmd+\ / Ctrl+\ でフォーカス中のペインを閉じます。

左サイドバーに複数セッションが並び、右側のペインはドラッグ&ドロップで自由にレイアウト可能

サイドバー上部のコントロールから、セッションをステータス・プロジェクト・環境でフィルタしたり、プロジェクト単位でグルーピングしたりできます。

セッションをステータス・プロジェクト・環境でフィルタでき、プロジェクト単位でグルーピング表示も可能

Git worktree によるセッション分離

Git リポジトリでは、新規セッション作成時のプロンプト入力欄にある worktree トグルを ON にすることで、そのセッションを Git worktree に隔離できます。隔離されたセッション内の変更は、コミットするまで他セッションに影響しません。デフォルトの保存場所は <project-root>/.claude/worktrees/ で、Settings → Claude Code → "Worktree location" で変更可能です。

worktree のブランチ名にプレフィックスを設定すれば、Claude が作るブランチを管理しやすくなります。セッションを終えたら、サイドバーの archive アイコンで worktree を削除できます。「PR がマージ/クローズしたら自動でアーカイブ」を有効化しておくと、片付けが自動化されます。

.env のような gitignored ファイルを worktree に含めたい場合は、プロジェクトルートに .worktreeinclude ファイルを作成します。

5 つの権限モード — Claude にどこまで任せるか

Claude の自律レベルは、送信ボタン隣のセレクターから 5 段階で調整できます。

Ask permissions / Auto accept edits / Plan / Auto / Bypass permissions を切替可能

モード settings キー 動作
Ask permissions default 各変更・コマンド実行前に確認。差分を見て Accept/Reject。新規ユーザー推奨
Auto accept edits acceptEdits ファイル編集と mkdir / touch / mv 等は自動承認、それ以外のコマンドは確認
Plan mode plan ファイルを読んで実行計画を提示するだけで、ソースコードは編集しない。大規模変更前に有効
Auto auto 背景で safety classifier が判定し、要件に沿うアクションは無確認実行(Research preview)
Bypass permissions bypassPermissions 全プロンプト無視で実行。--dangerously-skip-permissions 相当。サンドボックス専用

Auto モードは Max / Team / Enterprise / API プランで利用可能です。Team / Enterprise / API では Sonnet 4.6・Opus 4.6・Opus 4.7 のいずれか、Max では Opus 4.7 限定となります。Pro プランでは利用できず、また第三者プロバイダー経由でも利用不可です。

Bypass permissions モードは Settings → Claude Code → "Allow bypass permissions mode" で有効化が必要で、サンドボックスコンテナや VM での利用に限定するべきです。Enterprise 管理者はこのオプション自体を無効化できます。

リモートセッションでは: Ask permissions が利用できず(リモートはデフォルトでファイル編集を自動承認)、Bypass permissions も提供されません(環境自体がサンドボックス化されているため)。Auto accept edits と Plan mode のみ利用可能です。

ペイン構成 — 統合ターミナル・ファイルエディタ・差分・プレビュー

統合ターミナル

アプリ内に組み込まれたターミナルで、セッションの作業ディレクトリと同じ場所で npm testgit status を実行できます。Claude と同じ環境変数を共有しているため、ローカル環境変数エディタで設定した API キーもそのまま使えます。

ショートカットは macOS・Windows とも `Ctrl + ``(バッククォート)ローカルセッション限定で、リモートでは利用できません。

ターミナルペインをアプリ内に表示。Claude が編集しているディレクトリで直接コマンドが叩ける

アプリ内ファイルエディタ

チャットや差分ビューアに表示されたファイルパスをクリックすると、ファイルペインで開いてスポット編集できます。Save で書き戻し、外部エディタで変更されていた場合は上書きか破棄を選ぶ警告が出ます。

ローカルセッションと SSH セッションで利用可能。リモートセッションでは Claude に編集を依頼する形になります。

ファイルパスをクリックするとそのままエディタが開き、手作業での微調整が可能

ファイルパスを右クリックすれば、Attach as context(次のプロンプトに添付)/ Open in(VS Code / Cursor / Zed で開く)/ Show in Finder(macOS) / Copy path といったコンテキストメニューが使えます。

差分ビュー

Claude がファイルを変更すると、チャット内に +12 -1 のような差分統計インジケーターが現れ、クリックで差分ビューアが開きます。行をクリックでインラインコメント、複数コメントの一括送信は macOS: Cmd+Enter、Windows: Ctrl+Enter

大規模変更でも軽快に動作する差分ビューア。行単位でインラインコメントを残せる

差分ビューの右上には Review code ボタンがあり、コミット前にその変更だけを対象とした追加レビューを Claude にかけられます。レビューはコンパイルエラー・明確なロジックエラー・セキュリティ脆弱性・明らかなバグといった高シグナルな指摘に絞られ、スタイルや既存コードの問題は対象外です。

プレビュー — dev サーバー・HTML・PDF・画像 + .claude/launch.json 設定

Claude が dev サーバーを自動起動して埋め込みブラウザで動作を検証するプレビューペインは、今回 HTML ファイル・PDF・画像も表示できるよう拡張されました。チャット内のファイルパスをクリックすればそのままプレビューで開きます。

dev サーバーに加えて HTML ファイルや PDF もプレビューで直接開ける。Persist sessions で Cookie / localStorage を保持、Claude が auto-verify で自動検証まで行う

プレビュー画面からはサーバーの起動・停止、Persist sessions による Cookie / localStorage の永続化、サーバー設定の編集が可能です。Claude による自動検証(auto-verify)もデフォルト有効で、編集後にスクリーンショット撮影・DOM 検査・要素クリック・フォーム入力まで Claude 自身が行います。

.claude/launch.json で dev サーバーをカスタマイズ

dev サーバーの起動設定はプロジェクトルートの .claude/launch.json に書かれます。Claude が自動検出した設定が初期値として保存され、Preview ドロップダウンの Edit configuration から手動編集できます。

{
  "version": "0.0.1",
  "configurations": [
    {
      "name": "my-app",
      "runtimeExecutable": "npm",
      "runtimeArgs": ["run", "dev"],
      "port": 3000
    }
  ]
}

configurations 配列のフィールド一覧:

フィールド 説明
name string サーバーの一意な識別子
runtimeExecutable string 実行コマンド(npm, yarn, node 等)
runtimeArgs string[] 引数(["run", "dev"] 等)
port number ポート番号、デフォルト 3000
cwd string 作業ディレクトリ。${workspaceFolder} で project root
env object 環境変数。シークレットは local environment editor 側で
autoPort boolean ポート競合時の挙動。後述
program string node で直接実行するスクリプト
args string[] program への引数

autoPort のポート競合制御:

  • true: 自動的に空きポートを探す(多くの dev サーバー向け)
  • false: ポート不可なら起動失敗(OAuth コールバック・CORS allowlist 等で特定ポートが必須な場合)
  • 未設定(デフォルト): Claude が「特定ポートが必要か」を確認して回答を保存

Claude が異なるポートを選んだ場合は、PORT 環境変数で実際のポートが渡されます。

Auto-verify を OFF にする: プロジェクト単位なら .claude/launch.json"autoVerify": false を追加、もしくは Preview ドロップダウンから切替えます。

複数サーバー(monorepo の frontend + API):

{
  "version": "0.0.1",
  "configurations": [
    {
      "name": "frontend",
      "runtimeExecutable": "npm",
      "runtimeArgs": ["run", "dev"],
      "cwd": "apps/web",
      "port": 3000,
      "autoPort": true
    },
    {
      "name": "api",
      "runtimeExecutable": "npm",
      "runtimeArgs": ["run", "start"],
      "cwd": "server",
      "port": 8080,
      "env": { "NODE_ENV": "development" },
      "autoPort": false
    }
  ]
}

Node.js スクリプトを直接実行(program):

{
  "version": "0.0.1",
  "configurations": [
    {
      "name": "server",
      "program": "server.js",
      "args": ["--verbose"],
      "port": 4000
    }
  ]
}

エージェントの実行内容を確認するタスクビュー

エージェントにタスクを依頼すると、タスクペインで実行中のサブエージェントやバックグラウンドコマンド、ワークフローの進行状況を一覧できます。エントリをクリックすると、サブエージェントペインで個別の出力確認や停止が可能です。

サブエージェントやバックグラウンドジョブの実行状況をリアルタイムに確認できる

Side Chat — 回答生成中でも脇道で質問できる

Side Chat は、メインスレッドの文脈を保ったまま、わきで Claude に質問できるサブチャット機能です。macOS: Cmd+;、Windows: Ctrl+;、もしくはプロンプトボックスで /btw で開けます。

メインチャットが回答生成中でも、サイドチャットから別の質問を並行して投げられる

Side Chat はメインスレッドの内容を読めるため文脈は共有されますが、サイドチャット側の会話はメインスレッドに戻されません。ローカルセッションと SSH セッションで利用可能で、リモートセッションでは使えません。

3 つの表示モード(Normal / Verbose / Summary)

チャットの詳細度を切り替える表示モードCtrl+O で順に切替、もしくはセッションツールバーの Transcript view ドロップダウンから選択します。

表示モードの切替メニュー。状況に応じて情報量を調整できる

モード 表示内容 向き
Normal ツール呼出はサマリー表示、テキスト応答は全文 通常作業
Verbose すべてのツール呼出・ファイル読み込み・中間ステップ デバッグ時
Summary Claude の最終応答と変更内容のみ 複数セッションのスキャン

Normal モードはツール呼出をまとめて表示するため、全体の流れが追いやすい

Verbose モードは中間ステップすべてを展開表示。想定外の挙動を追いたいときに有効

モデル・Effort レベル・音声入力

送信ボタン隣のドロップダウンから、モデルEffort レベルを個別に切り替えられます。Effort 選択のショートカットは macOS: Cmd+Shift+E。Opus 4.7 を選ぶと xhigh がデフォルトとして提示されます。

モデルと Effort レベルを個別に調整可能。Opus 4.7 では xhigh がデフォルト

刷新で音声入力が新たに導入され、マイクデバイスを選択してプロンプトを発話で入力できるようになりました。

マイクデバイスを選択することで、プロンプトを音声入力できる

使用量の可視化(Usage ring)

モデルピッカー隣の Usage ring をクリックすると、現在のコンテキストウィンドウ使用量(セッション単位)とプラン期間の使用量(Claude Code 全体で共有)が表示されます。

セッションのコンテキスト使用量とプラン全体の使用量が、ひと目で分かる

+ ボタンメニュー — ファイル添付・スキル呼出・拡張機能

プロンプトボックス横の + ボタンから、ファイル添付、スラッシュコマンド呼び出し、外部サービスへの接続(Connectors)、機能拡張パッケージ(Plugins)の管理にアクセスできます。本記事では深追いしませんが、Connectors は MCP サーバーにグラフィカルなセットアップを乗せたもので、Plugins はスキル・エージェント・フック・MCP サーバー・LSP 設定をまとめた再利用可能なパッケージです(詳細は ConnectorsPlugins のドキュメントを参照)。

プロンプトボックス横の + ボタンに、ファイル添付・スラッシュコマンド・Connectors・Plugins の操作が集約

Skills — 再利用可能なプロンプト

/ を入力するか + ボタン → Slash commands で、組み込みコマンド・カスタムスキル・プロジェクトスキル・プラグインスキルが一覧できます。下のキャプチャでは subagent-driven-developmentsystematic-debuggingwriting-planswriting-skills といったカスタムスキルやプラグインスキルがリストアップされ、選択したスキルの説明とプロンプト本体が右側のサブパネルにプレビューされています。プロンプトの中身を確認してから挿入できるので、用途を間違えずに使い分けられます。

/ を入力すると左側にスキル一覧、選択したスキルの説明とプロンプト本体が右側に表示される

スキルを選択するとプロンプト入力欄に /skill-name の形で挿入され、続けてタスク内容を書いて送信します。

Computer Use — Claude が画面を操作する

Computer Use は、Claude がアプリを開き、クリック・タイプ・スクロールで画面を直接操作できる機能です。macOS と Windows の Pro / Max プラン限定の Research preview で、Team / Enterprise プランでは利用できません。

Computer Use が使われるシーン

Claude にはツール優先順位があり、Computer Use は最も広範で最も遅いオプションです。次の順序で適用されます。

  1. サービスに対応した Connector があればそれを使う
  2. シェルコマンドなら Bash
  3. ブラウザ作業で Claude in Chrome が設定されていれば Chrome 拡張
  4. どれにも該当しない場合に Computer Use

ネイティブアプリ・ハードウェアコントロールパネル・モバイルシミュレータ・API のないプロプライエタリツールなど、他では届かない場所にだけ Computer Use を使う設計です。

有効化手順

Computer Use はデフォルトで OFF。Settings → General(Desktop app 配下)の Computer use トグルから有効化します。

ステップ 内容
1. デスクトップアプリを最新化 claude.com/download から更新後、再起動
2. トグルを ON Settings → General → Computer use を ON。Windows はこれで完了
3.(macOS のみ)権限付与 Accessibility(クリック・タイプ・スクロール)と Screen Recording(画面の確認)を System Settings で許可

設定画面の デスクトップアプリ → 一般 の「コンピュータ使用 ベータ」トグルがその有効化スイッチで、画面下部には macOS の アクセシビリティ画面録画の付与状況(許可済み/未許可)も同時に確認できるようになっています。「拒否されたアプリ」と「Claude の処理完了時にアプリを再表示」の設定もこのページに同居しています。

「コンピュータ使用 ベータ」トグル ON 状態と、画面下部に「アクセシビリティ 許可済み」「画面録画 許可済み」のステータス表示

アプリ別の権限 tier

最初に Claude が特定アプリを使おうとすると、セッション内に承認プロンプトが表示されます。tier はアプリカテゴリで固定されています。

Tier Claude にできること 対象アプリ
View only スクリーンショットでの閲覧のみ ブラウザ、トレーディングプラットフォーム
Click only クリックとスクロール(タイプ・キーボードショートカット不可) ターミナル、IDE
Full control クリック・タイプ・ドラッグ・キーボードショートカット それ以外すべて

ターミナル・Finder / Explorer・System Settings のような広範な影響を持つアプリには、追加の警告が表示されます。

Denied apps と Unhide apps 設定

Settings → General で 2 つの追加設定が可能です。

  • Denied apps: ここに追加したアプリは確認なしで拒否されます
  • Unhide apps when Claude finishes: Claude 作業中は他のウィンドウが隠れるが、終了後に復元(OFF にすると非表示のまま)

安全性: サンドボックスの Bash と異なり、Computer Use は実際のデスクトップで動作します。Claude は各アクションをチェックして画面コンテンツからのプロンプトインジェクションをフラグしますが、信頼境界が異なる点に注意。詳細は Computer Use 安全ガイド参照。

ブラウザ・IDE への引き継ぎ(Continue in)

セッションツールバー右下の Continue in メニューから、進行中のローカルセッションをブラウザのクラウドセッションに引き継ぐことができます。作業ブランチの push、会話サマリーの生成、新しいリモートセッションの作成までまとめて実行され、そのままブラウザ側で続きから作業できます(ワーキングツリーがクリーンである必要あり、SSH セッションでは利用不可)。

実際に手元で試した流れがこちらです。デスクトップアプリ上のセッション(タイトル「Write this week's article」)から Continue in を実行すると、セッションリンクをコピーするメニューも合わせて表示されます。

Desktop アプリ側。セッションタイトルから「セッションリンクをコピー」やリネーム・アーカイブの操作にアクセスできる

引き継ぎが完了するとブラウザ(claude.ai/code/session_xxx)側で同じセッションがそのまま開いて続きから作業可能になります。チャット履歴・編集中ブランチ・サブエージェントの状態すべて引き継がれているのが確認できます。

ブラウザ側。同じ「Write this week's article」セッションが claude.ai/code 上で開かれ、続きから作業できる

「ローカルで試行錯誤 → 長時間走らせたい段階でクラウドに預ける」という切り替えが、わざわざ手動でブランチ整理や履歴コピーをしなくても 1 アクションで済みます。Your IDE を選べば、現在の作業ディレクトリを VS Code / Cursor / Zed などで開くこともできます。

セッションの共有

デスクトップアプリではセッション単位で共有(公開)する操作も用意されています。モデルとの対話履歴やツール呼出の結果をそのままのレイアウトで、チームメンバーや社外の関係者にリンクで渡せます。

セッション単位で対話履歴を共有可能。レビュー依頼・ナレッジ共有の動線として使える

PR 作成と CI 監視

差分ビューまたはチャット内のアクションから Pull Request 作成までアプリ内で完結します。PR が作成されると、セッション下部に CI ステータスバーが現れ、Claude Code が gh CLI 経由で CI 結果をポーリングします。

PR 作成から CI 監視・Auto-fix・Auto-merge までがデスクトップアプリ内で完結

CI ステータスバーには Auto-fix(CI 失敗を自動修正)と Auto-merge(全チェックパス後に自動マージ)のトグルがあります。Auto-merge を使うには GitHub リポジトリ側で auto-merge を有効化しておく必要があります。

要件: PR 監視には GitHub CLI (gh) のインストール+認証が必要です。未インストールの場合、PR 作成時に Desktop がインストールを促します。

ショートカットキー一覧

Code タブで利用できる主要なキーボードショートカット(Cmd+/ / Ctrl+/ で全一覧表示)。

ショートカット アクション
Cmd+/ ショートカット一覧
Cmd+N 新規セッション
Cmd+W セッションを閉じる
Ctrl+Tab / Ctrl+Shift+Tab セッション切替
Cmd+Shift+] / Cmd+Shift+[ セッション切替(macOS 別バインド)
Esc Claude のレスポンスを停止
Cmd+Shift+D 差分ペイン切替
Cmd+Shift+P プレビューペイン切替
Cmd+Shift+S プレビュー内の要素選択
`Ctrl+`` ターミナルペイン切替
Cmd+\ フォーカス中のペインを閉じる
Cmd+; Side Chat を開く
Ctrl+O 表示モード切替
Cmd+Shift+M 権限モードメニュー
Cmd+Shift+I モデルメニュー
Cmd+Shift+E Effort メニュー
19 開いているメニュー内のアイテム選択

Windows では CmdCtrl に置き換え。セッション切替・ターミナル・表示モード切替は両プラットフォームで Ctrl を使います。

CLI vs Desktop — 機能比較表

機能 CLI Desktop
権限モード 5 モード + dontAsk(事前承認したツールだけ自動許可するモード)。dontAsk は CLI 限定 5 モード(Ask permissions / Auto accept edits / Plan / Auto / Bypass permissions)。dontAsk は不可
--dangerously-skip-permissions フラグ相当 CLI フラグで指定 Bypass permissions モード(Settings から有効化)
第三者プロバイダー Bedrock / Vertex / Foundry Anthropic API がデフォルト。Vertex AI と gateway は Enterprise managed settings で設定可。Bedrock / Foundry は CLI のみ
MCP サーバー 設定ファイル(~/.claude.json または .mcp.json)で構成 同じ設定ファイルが利用可能。加えて Connectors UI も利用可能(ローカル・SSH セッションのみ)
プラグイン /plugin コマンド /plugin コマンドは利用不可、Plugin manager の GUI から管理
@mention ファイル @ でファイルパス自動補完 @ でファイルパス自動補完(ローカル・SSH セッションのみ)
ファイル添付 クリップボードから画像貼付(Ctrl+V / Cmd+V(iTerm2) / Alt+V(Win))。[Image #N] チップが挿入される ドラッグ&ドロップ・添付ボタンで画像・PDF を添付
セッション分離(worktree) --worktree フラグでセッションを worktree 隔離 新規セッション作成時に worktree トグルを ON にすると、そのセッションを <project-root>/.claude/worktrees/ に隔離
複数セッション 別ターミナル/タブを開く サイドバーで複数セッションを並列管理
定期実行 セッション内なら /loop、システム全体なら ユーザー自身が cron / CI を組む サイドバーの Schedule から GUI でローカルタスク登録、もしくは Cloud Routines
Computer Use macOS で /mcp 経由(Computer Use ガイド)で MCP サーバーをセットアップ macOS / Windows で組み込みのアプリ・画面制御 UI
Dispatch 連携 利用不可 サイドバーに Dispatch バッジ付きセッションが表示
Linux サポート 利用可能 利用不可(macOS / Windows のみ)
Agent teams(マルチエージェントオーケストレーション) 利用可能 利用不可

共有設定

Desktop と CLI は同じ設定ファイルを読みます。

  • CLAUDE.mdCLAUDE.local.md 両方で利用
  • MCP サーバー~/.claude.json または .mcp.json)両方で動作
  • HooksSkills 両方に適用
  • Settings~/.claude.json~/.claude/settings.json)共有
  • モデル(Sonnet / Opus / Haiku)両方で利用可能

MCP サーバーの設定ファイルの違い: Claude Desktop の Chat タブ用に claude_desktop_config.json で設定した MCP サーバーは、Code タブには反映されません(公式ドキュメント記載)。Code タブと CLI は同じ ~/.claude.json または .mcp.json を共有するので、両方で同じ MCP を使いたい場合は片方の設定ファイルに書けば済みます。Chat タブと Code タブの両方で同じ MCP を使いたい場合のみ、それぞれの設定ファイルに別々に書く必要があります。

Desktop で利用できない機能

  • 第三者プロバイダー(Bedrock / Foundry): Bedrock や Foundry を使う場合は CLI へ
  • Linux: Desktop は macOS / Windows のみ
  • Inline code suggestions: 自動補完型のサジェストはなし、会話とコード変更が前提
  • Agent teams: マルチエージェントオーケストレーションは CLI と Agent SDK 経由のみ

CLI から移行する人向け

CLI の --model sonnet はモデルドロップダウン、--resume / --continue はサイドバーのセッションクリック、--permission-mode はモード セレクターに対応します。--print / --output-format はインタラクティブ専用の Desktop には対応がなく、スクリプト用途は CLI に残ります。

CLI セッションを Desktop に移したい場合、ターミナルで /desktop を実行すれば Claude がセッションを保存して Desktop で開いてくれます(macOS / Windows のみ)。

実際の流れがこちらです。CLI 側で会話の途中に /desktop を入力すると、コマンド説明として「Continue the current session in Claude Desktop」が表示されます。

CLI 側。会話履歴を保ったまま /desktop を実行することで、現在のセッションをデスクトップアプリに引き継げる

実行直後に Desktop アプリが起動して同じセッション(チャット履歴も含めて)が転送され、ステータスメッセージとして「Session transferred to Claude Desktop」が表示されます。Desktop 側ではブランチ情報や差分(+935 -2 など)、PR 作成ボタンといったアプリ固有の UI も同時に使えるようになります。

Desktop 側。CLI で続けていた会話がそのまま転送され、ブランチ情報や PR 作成ボタンといった GUI 機能と一緒に続行できる

使ってみての感想 — 実用に耐えるレベルへ、ただし「軽さ」はまだ課題

初期リリースの Claude Code デスクトップアプリは、セッションを切り替えると前のセッションの動きが止まるといった致命的な不具合があり、並列セッションが事実上機能しない状態でした。「マルチセッションを売りにしているのに並列で動かない」というギャップで、なかなか実用には踏み込めなかったというのが正直な印象です。

今回の刷新では、その並列セッション周りの安定性を含めて全体的に作り直され、機能的には十分実用に耐えるレベルまで来ました。マルチセッションサイドバー・ドラッグ&ドロップレイアウト・統合ターミナル・差分ビュー・プレビューといった主要機能はひと通り揃っており、CLI でやっていたことの多くを 1 ウィンドウで完結できる構成になっています。

一方で、機能面でまだ少し物足りない部分もあります。

  • アプリ内ファイルエディタが薄い — スポット編集はできるものの、本格的なエディタの機能(複数ファイルの分割表示、Git 統合、検索置換の柔軟さなど)には届いていない
  • Markdown プレビューで Mermaid 記法が描画されない — 図入りのドキュメントを書く用途では辛い

それから、動作の重さは触ってみての率直な印象として残ります。筆者は普段 VS Code が重く感じて tmux で複数セッション・複数プロジェクトを開いて開発しています。Claude Code デスクトップアプリは VS Code よりはマシなものの、それでも十分重い部類に入ると感じました。並列タスクを 5〜10 セッション同時に走らせる用途なら、引き続きターミナル + tmux のほうが軽快です。

総合すると、「初期リリース時に試して諦めた人が、もう一度評価してみる価値はある」バージョンに到達しています。ただ、CLI / tmux ベースの軽量ワークフローを完全に置き換えるかは、自分の作業スタイル(同時セッション数、Mermaid 図の有無、ファイル編集の比重)次第といったところです。

CLI が依然として強い領域もあります。Bedrock / Foundry などの第三者プロバイダー利用Agent teams(マルチエージェントオーケストレーション)、Linux サポートはデスクトップにはなく、引き続き CLI 側で扱う形になります。「全部デスクトップに移行」ではなく、「適材適所で両方使い分ける」のが当面の現実解です。