Amazon Quick の Web検索が東京リージョン内で処理されるようになっていました(注意点あり)

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はじめに

こんにちは、久保(賢)です。

先日、"Amazon QuickからBrave Searchを使って日本語Web検索を利用する方法3パターン"という記事を書きました。

Amazon QuickからBrave Searchを使って日本語Web検索を利用する方法3パターン - サーバーワークスエンジニアブログ

こちらの記事でも記載したとおり当時はAmazon QuickのWeb検索機能は東京リージョンでも利用可能なものの、検索処理自体は米国で行われることから、日本語圏での検索については精度に課題がありました。

AWSドキュメントの更新履歴で確認したところ2026年5月29日にAmazon Quick の Web検索処理リージョンが東京リージョンに対応したことがドキュメントに反映されており、日本国内で検索処理が行われるようになったようです。

本記事では実際に東京リージョンでAmazon QuickのWeb検索を利用してみた結果を紹介します。

ドキュメント更新内容

AWS Regions, websites, IP address ranges, and endpoints - Amazon Quick

Web search regional availability の表で、シドニーと東京リージョンの Web検索処理リージョンがそれぞれ同一リージョンになっていることが確認できます。

Region name and code Web search processing region
US East (N. Virginia) (us-east-1) US East (N. Virginia) (us-east-1)
US West (Oregon) (us-west-2) US East (N. Virginia) (us-east-1)
Europe (Ireland) (eu-west-1) Europe (Ireland) (eu-west-1)
Europe (Frankfurt) (eu-central-1) Europe (Ireland) (eu-west-1)
Europe (London) (eu-west-2) Europe (Ireland) (eu-west-1)
Asia Pacific (Sydney) (ap-southeast-2) Asia Pacific (Sydney) (ap-southeast-2)
Asia Pacific (Tokyo) (ap-northeast-1) Asia Pacific (Tokyo) (ap-northeast-1)

実際に東京リージョンでWeb検索を利用してみる

Webサイトを取得して調べてもらう必要があるタスクを指示します。

株式会社サーバーワークスの代表取締役社長と、監査等委員ではない取締役は誰ですか?会社公式サイトを根拠に、役職・氏名・参照URLを示してください。

期待する回答は、公式サイト上の役員紹介ページに掲載されている『代表取締役社長 大石 良』と『取締役 羽柴 孝』です。

以下は、東京リージョンでWeb検索を有効化して実施した結果です。
かなり簡単なタスクですが、結果としては残念ながら正しい結果は得られず、弊社代表の大石良がネタとして発信している大石蔵人之助と誤認してしまい、さらに読み方も正しくはクラウドにちなんで「くらうどのすけ」が正しいのですが、「くらのすけ」と誤認してしまっています。

Amazon Quick が表示した参照元(ソース)については以下のようになっておりました。
原因は不明ですが、なぜか弊社公式サイトからページを取得できないようです。

2回目に同じ指示をしたところ、今度は正しい結果が得られました。

2回目の「ソース」については以下のようになっておりました。   弊社公式サイトから取得するよう指示したにも関わらず、弊社外の、決算情報を元に代表を特定した結果となっています。

別の指示も試してみました。

サーバーワークスは2026年5月末時点で何社・何プロジェクトを超えるAWS導入実績がありますか?会社公式サイトを根拠に答えてください。

期待する回答は 1,570社、31,700プロジェクト超 です。

こちらはうまく弊社サイトを参照し、正確な回答がなされました。

「ソース」については以下のようになっており、弊社公式サイトからページを取得しておりました。

バージニア北部リージョンでも試す

参考として、以下の同じ指示をバージニア北部リージョンでも試してみました。

株式会社サーバーワークスの代表取締役社長と、監査等委員ではない取締役は誰ですか?会社公式サイトを根拠に、役職・氏名・参照URLを示してください。

こちらは東京リージョンでの1回目の結果と同様に、弊社代表の大石良が大石蔵人之助と誤認された結果となりました。こちらは2回目も同様の結果となりました。

もう一つの質問も試します。

サーバーワークスは2026年5月末時点で何社・何プロジェクトを超えるAWS導入実績がありますか?会社公式サイトを根拠に答えてください。

結果は以下のとおり、東京リージョンで実施したのと同様に正しい回答が得られました。

「ソース」についても弊社サイトを参照し、さらにLinkedInのページも参照しているようです。

なお、以前ご紹介した、Brave Search APIを利用する状態にして同じ指示をした場合は、バージニア北部リージョンであっても以下のとおり正しい回答が得られました。(内部的に、Brave Search API を日本向け(jp)設定で利用するようになっています)

現時点でのまとめ

2026年6月時点では、Amazon Quick の Web検索について、東京リージョンからの Web検索クエリは東京リージョンで処理されるようになっていました。

一方で、今回の簡単な検証では、検索処理リージョンが国内になることと、検索結果・回答精度が必ずしも一致するわけではないことも確認できました。

Web検索クエリの処理リージョンを重視するケースでは大きな前進ですが、検索品質を重視する用途では利用シーンに応じて Brave Search API や Tavily などの外部検索サービスも引き続き比較検討するのがよさそうです。

おわりに

今回は Amazon Quick の Web検索クエリが東京リージョン内で処理されるようになったことについて紹介しました。
検索精度についてはまだ課題があるようですが、Amazon Quickは非常に活発にアップデートが行われているサービスであるため、今後のさらなる改善が期待できるのではないかと思います。

Amazon Quick活用支援サービス

サーバーワークスでは、Amazon Quick の導入設計から運用定着までを伴走でご支援する「Amazon Quick 活用支援サービス」を提供しています。 ご興味がありましたら当社までご連絡ください。

www.serverworks.co.jp

久保 賢二(執筆記事の一覧)

猫とAWSが好きです。