はじめに
今月誕生日の人、おめでとうございます🎉 エデュケーショナルサービス課の森純子です。
AWS Summit Japan 2026のセッションレポート第3弾です。今回はセッションではなく、会場内の体験型展示ブースで体験した内容をレポートします。
どの展示も裏側でAIエージェントが自律的に動いていることが共通していて、「エージェント時代」を肌で体感する体験でした。AWSの方に声をかけて説明を受けると資料リンクをもらえる仕組みだったので、気になるブースには積極的に話しかけに行きました。
本記事では、特に印象に残った4つの展示を紹介します。
※楽しすぎて説明に集中してしまい、写真を撮り忘れた展示もあります。また、人が映り込んでいた写真は切り取ったため斜めになっているものもあります…ご容赦ください!
1. AI DJ Live ─ AIがコードを書いてリアルタイムに作曲・配信
AIがDJもVJもやってみたブース

AIエージェントが自律的にコードを書き、リアルタイムに音楽と映像を生成するライブパフォーマンス配信のデモです。同じ曲は二度と流れません。
特徴
- 音楽言語Tidal Cyclesと映像言語GLSLをAIが生成
- 観客がスマホから投票すると、次の曲のテーマに反映される
- ブースのLED照明もビートに同期し、配信映像と物理空間が連動
構成
- フロントエンド: AppSync
- エージェント: Amazon Bedrock AgentCore Runtime(SPEC Agent / DJ Agent / VJ Agentの3エージェント構成)
- ストレージ: S3
- 再生: Docker on EC2
- 配信: Amazon Interactive Video Service(IVS)
SPEC Agentが全体の構成を決め、DJ AgentとVJ Agentがそれぞれ独立して並列実行する「Agent-as-Tool」の構成が印象的でした。
2. AIエージェントによるリアルタイムサッカー実況

GRF(Google Research Football)ベースのサッカーゲームをプレイすると、AIエージェントがリアルタイムに実況・解説してくれるデモです。ゴール、パス、ドリブル等のイベントに反応して「ゴール!」と興奮気味に叫ぶ実況と、戦術的な解説が音声で返ってきます。
- 構成
- ゲーム本体: GRFサーバー(イベント検出)
- 実況エージェント: Amazon Bedrock AgentCore
- LLM: Amazon Bedrock(Claude Sonnet 4.6)
- 音声合成: Style-BERT-VITS2(話者ごとに声色・感情スタイルを切り替え)
- 配信: WebRTC + SSE
ゴール時には優先処理が走り、読み上げ中の実況を即中断→最新スコアで再生成→興奮スタイルで音声合成という設計により、通常3〜4秒のレイテンシが約2秒まで短縮されてるそうです。盛り上がるべき瞬間に声が間に合う設計が実用的ですね。
3. しまってAI ─ Physical AIお片付けロボット
AWS Summit Japan 2026 Builder's Fairの Physical AIデモです。「面倒なことはPhysical AIにやらせよう!」をコンセプトに、ロボットアームが散らかった物品を片付けてくれるデモでした。
- 構成
- 会話エージェント: Strands Agents + Amazon Bedrock(AgentCore Runtime上で稼働)
- 音声: Amazon Transcribe(STT)+ Qwen3-TTS on SageMaker(ボイスクローンで「お片付け幽霊」のキャラボイスを生成)
- 通信: AWS IoT Core(MQTT)でクラウドとエッジを疎結合に連携
- エッジ推論: NVIDIA Jetson AGX Thor上でVLA(Vision-Language-Action)モデルを実行
- ロボット: SO-101(実売4万円級の教育用ロボットアーム)
- 学習: SageMaker AI(模倣学習によるファインチューニング)+ Systems Manager + S3でエッジへモデル配信
「クラウドの知能」と「エッジのリアルタイム制御」をMQTTで疎結合にした構成が特徴的でした。安価なロボットアーム+AWSマネージドサービス群だけで企業級デモが組めることを示すのが狙いとのことです。
4. 国産四足歩行ロボット
国産四足歩行ロボット(犬型ロボット)の展示もありました。実は以前、犬型ロボットの購入を本気で考えたことがあったので、目の前で動いているのを見てマジでわくわくしました。AWSのクラウドインフラとAIサービスを活用したロボティクスの可能性を感じる展示でした。

まとめ
4つの展示に共通していたのは、すべての裏側でAIエージェントが自律的に動いているということです。
- AI DJ Live: 3つのエージェントが協調して作曲・映像・構成を並列実行
- サッカー実況: エージェントがゲームイベントを解釈してリアルタイムに実況生成
- しまってAI: 会話エージェントが指示を解釈し、エッジのロボットを制御
- 国産四足歩行ロボット: クラウドAIとロボティクスの融合
「エージェントが自律的に動く」という概念を、音楽・スポーツ・家事・ロボットという全く異なるドメインで実体験できたのは、セッションを聴くだけでは得られない体感でした。
所感
AIがテキスト生成やコード支援を超えて、物理世界で自律的に動く時代に入っていることを、目の前で体感しました。無人運転が現実になっているのと同じ流れが、もうこんな身近なところまで来ている。どのブースでも、人がやっていたことをエージェントが自律的に実行し、人はそれを楽しむ側・監督する側に回っている。「人とAIのコラボレーション」がまさに目の前で動いていました。
そして何より、体験型のデモを実際に体験するのが純粋に楽しかったです!スライドで説明を聴くだけでは得られないワクワク感がありました。来年も体験型ブースは絶対に回ろうと思います!