Claude Code 恒久2倍 vs Codex 5月限定プロモ - 上限引き上げ比較

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はじめに

サーバーワークスの池田です。

2026年5月時点で、Anthropic の Claude Code と OpenAI の Codex の双方が、トークン利用上限の引き上げを実施しています。Claude Code は2026年5月6日に5時間レート制限の2倍化とピーク時間制限の撤廃を発表しました。Codex は2026年5月31日までの期間限定で、Pro プランのレート制限を引き上げています。

同時期に発表された両キャンペーンですが、Claude Code 側は SpaceX とのコンピュート契約を裏付けにした恒久措置、Codex 側は新プランのローンチ記念や既存ユーザーへの謝意を理由とした期間限定プロモという対照的な構造になっています。本記事では両社の発表を一次ソースとして整理し、5月のうちに何ができるかをまとめます。

この記事で分かること

  • Claude Code が2026年5月6日に発表した5時間レート制限の2倍化とピーク時間撤廃の詳細。
  • Codex が2026年5月31日まで実施している Pro $100・Pro $200 プランのレート制限引き上げの内容。
  • 両社の上限引き上げのスタンスの違い(恒久措置 vs 期間限定キャンペーン)。
  • 週次キャップ据え置きなど、見落としがちな注意点と、5月の残り期間にどう活用するか。

両社のキャンペーン早見表

各社の引き上げ内容を一覧化すると、対象プランや適用期間に明確な差が見えます。

項目 Claude Code(Anthropic) Codex(OpenAI)
発表日 2026年5月6日 2026年4月9日
適用期限 期限の明示なし(恒久措置) 2026年5月31日まで
対象プラン Pro / Max / Team / Enterprise (seat-based) Pro $100 / Pro $200
倍率変化 5時間ウィンドウが2倍 Pro $100 は Plus 比10倍相当、Pro $200 は5時間制限が25倍相当
追加の変更 Pro / Max のピーク時間制限を撤廃 6月1日以降は標準値(Pro $100=5倍、Pro $200=20倍)に戻る
裏付け SpaceX Colossus 1 のコンピュート契約 Pro $100 ローンチ記念・Pro $200 既存ユーザーへの感謝
公式参照 Higher usage limits for Claude Codex Pricing

Claude Code の2026年5月6日発表

何が変わったのか

Anthropic は2026年5月6日、Claude Code の利用上限を恒久的に引き上げることを発表しました。具体的な変更点は次の2点です。

  • 5時間レート制限の2倍化:Pro / Max / Team / Enterprise(seat-based)の各プランで、5時間ウィンドウあたりの上限が2倍になりました。
  • ピーク時間制限の撤廃:Pro と Max では、これまで混雑時に発動していたピーク時間の利用制限が完全に撤廃されました。

2026年5月6日に Anthropic が公開した利用上限引き上げのアナウンス

コンピュート確保による恒久措置

今回の引き上げは一時的なキャンペーンではなく、SpaceX との大規模なコンピュート契約に裏付けられた構造的な変更です。Anthropic は SpaceX の Colossus 1 データセンターのコンピュート容量を確保したと発表しており、220,000 基以上の NVIDIA GPU と300メガワット以上の電力容量が追加で利用可能になります。

Anthropic 公式アナウンスでは引き上げの終了日が明示されておらず、当面は恒久的な措置として扱って差し支えなさそうです。Claude Opus 系モデルの API レート制限についても、同時に大幅な引き上げが実施されています。

注意点:週次キャップは据え置き

今回の発表で特に見落としやすいのが、5時間ウィンドウは2倍になったものの、週次キャップは据え置きのままという点です。Claude Code の利用上限は2025年8月以降、5時間ウィンドウの上に週次キャップが乗る2層構造になっています。

短期的なスループットは確かに2倍になりますが、1週間の合計使用量の上限は変わっていません。大規模なリファクタリングを5時間内に詰め込みやすくなった一方、週単位の総量予算は従来通りに管理する必要があります。

レート制限の構造の詳細は Use Claude Code with your Pro or Max plan(Anthropic公式ヘルプ) を参照してください。

注意:Pro / Max プランでは Sonnet 専用の週次キャップと、全モデル共通の週次キャップが別々に設定されています。今回の2倍化はあくまで5時間ウィンドウのみが対象です。

過去の促進キャンペーンとの違い

Anthropic は2026年3月13日から28日にかけて、オフピーク時間に利用上限を2倍にする促進キャンペーンを実施していました。3月のキャンペーンは Free を含む全プラン対象の期間限定でしたが、今回の5月の措置は対象プランが絞られた代わりに恒久措置となっており、性格が大きく異なります。

3月の促進キャンペーンの詳細は Claude March 2026 usage promotion を参照してください。

Codex の2026年5月31日までのプロモ

Pro $100 プランは10倍相当に

OpenAI は2026年4月9日、ChatGPT に Pro $100 プランを新設しました。標準では Plus 比5倍の Codex 利用枠が割り当てられますが、ローンチ記念として2026年5月31日までの期間限定でPlus 比10倍相当まで引き上げられています。

OpenAI 公式の Codex Pricing ページでは、Pro $100 のプロモ期間中の利用枠について次のように案内されています。

Double your normal Codex usage on the $100/month tier until May 31, 2026

OpenAI 公式 Codex Pricing ページに掲載された Pro $100・Pro $200 のプロモ期間の説明(出典

5月31日を過ぎると Pro $100 は標準の Plus 比5倍に戻るため、新規加入者がプロモを享受できるのは実質的に5月いっぱいです。

Pro $200 プランは25倍相当に

最上位の Pro $200 プランも同様に5月31日までの引き上げ対象になっています。Pro $200 はもともと Plus 比20倍の利用枠を持ちますが、5時間制限のみPlus 比25倍相当まで延長されています。

OpenAI 公式 X アカウントでは2026年4月9日、Pro $200 ユーザー向けに次の発表がされています。

Our existing $200 Pro tier still remains our highest usage option. And as a thank you to our existing Pro users on the $200 tier, we're extending our 2x Codex usage promo (until May 31st) and we've reset your Codex rate limits (yes, again).

詳細は OpenAI 公式 X 投稿 を参照してください。

6月1日以降の扱い

5月31日を境に、Pro $100 は Plus 比5倍、Pro $200 は Plus 比20倍の標準値に戻ります。期間限定プロモは2か月程度の短期的なブーストであり、契約継続の判断は標準倍率を前提に行う必要があります。

Codex のトークン課金移行も併せて確認したい

2026年4月2日、OpenAI は Codex の利用カウント方式をメッセージ単位からトークン単位に変更しました。新旧の課金方式が併存する形ではなく、対象プラン(Plus・Pro・ChatGPT Business・新規 Enterprise)すべてで一斉に切り替わっています。

加えて2026年4月28日には全有料プランで Codex のレート制限がリセットされており、4月以降の Codex の利用上限は短期間に複数の制度変更を経ています。レート制限の値そのものを見るときは、いつ時点のものかを確認したうえで判断するのが安全です。

両社のアプローチの違い

Anthropic: コンピュート確保起点の恒久措置

Anthropic 側の引き上げは、SpaceX とのコンピュート契約という供給側の確保が起点になっています。物理的なコンピュート容量が増えたために上限を引き上げられるという構造で、終了日が明示されていない点もこの背景と整合的です。

ピーク時間制限の撤廃も、混雑時に絞らざるを得なかった枠を恒常的に開放できるようになったという意味では、コンピュート確保の直接的な恩恵です。

OpenAI: キャンペーン型の期間限定プロモ

一方の OpenAI 側は、Pro $100 プランのローンチ記念と、Pro $200 既存ユーザーへの感謝という、典型的なキャンペーン型の引き上げです。期限が5月31日まで明確に設定されており、6月以降は標準値に戻ります。

新プラン認知の促進と既存ユーザーの離反防止という、マーケティング起点のロジックが透けて見える設計になっています。Codex App のローンチ時にも全有料プラン2倍・Free / Go プラン1か月開放というキャンペーンが実施されており、OpenAI は短期キャンペーンを定期的に打つスタイルが定着しています。

表面的には同じ「2倍」だが性格は対照的

両社とも「2倍」という表現で発信されているため、ニュースだけを追うと同質の動きに見えます。実際は、Anthropic は構造的な恒久措置、OpenAI は時限式のキャンペーンであり、ユーザーが受ける恩恵の性質が異なります。

5月のうちにできること

大規模なタスクは5時間ウィンドウのうちに

短期スループットが必要な大規模リファクタリングや一気通貫の実装タスクは、5月中の早い段階に着手するのが有利です。Claude Code 側はピーク時間の制限がなくなっているため、これまで日中に避けていたヘビーな作業を昼に回せるようになっています。

Codex Pro $100 の試用は5月中が分水嶺

Codex Pro $100 プランへの新規加入を検討している場合、プロモ期間中(5月31日まで)に試用するかどうかは判断材料の1つになります。10倍相当の枠でしばらく使い倒したうえで、6月以降の標準枠(5倍)で運用を続けるかを判断すれば、コストと効果のバランスを実体験で見極められます。

週次キャップの管理は引き続き必要

Claude Code 側は週次キャップが据え置きであるため、5時間ウィンドウが2倍になっても週合計の総量は変わりません。週末にかけてキャップに到達するパターンになっている場合、5時間ウィンドウの上限拡大はあまり効きません。週次の使用量モニタリングは引き続き必要です。

まとめ

2026年5月は、Claude Code と Codex の双方がトークン利用上限の引き上げを実施している珍しいタイミングです。Claude Code は SpaceX とのコンピュート契約を裏付けに恒久的な2倍化を実現し、Codex は5月31日までの期間限定プロモで Pro プランのレート制限を引き上げています。

6月1日以降は Codex 側のプロモが終了し、両社の上限差はより構造的なものへと収束します。今のうちに自社の利用パターンと両社の標準倍率を照らし合わせ、どちらが運用に適しているかを見極めるのに適した期間と言えます。

参考リンク

池田 智耶(執筆記事の一覧)

ディベロップメントサービス2課

生成AI関連の記事を中心に執筆!