Claude Opus 4.7 リリース!ビジョン大幅進化・コーディングも性能向上【2026/4/16】

はじめに
サーバーワークスの池田です。
2026年4月16日(木)、Anthropic が Claude Opus シリーズの最新版である Claude Opus 4.7 をリリースしました。先週取り上げた Claude Mythos Preview には性能面で届かないものの、一般公開されるモデルとしてはこれまでで最も高いコーディング性能とビジョン能力を備えた主力アップデートです。
Claude Code でも v2.1.111 で Opus 4.7 のサポートが加わり、Anthropic API 経由では opus エイリアスが自動的に Opus 4.7 へ解決されるようになりました。AWS 利用者にとっても朗報で、Amazon Bedrock では東京リージョンを含む4リージョンで提供が始まっています。本記事では、Claude Code からの使い始め方、新しい xhigh effort level、そしてビジョンとコーディング両面での性能向上を速報としてまとめます。
この記事で分かること
- Claude Code で Opus 4.7 を使い始める手順と、
opusエイリアスの解決先がプロバイダーごとに異なる点 - Amazon Bedrock で Opus 4.7 を東京リージョンから呼び出すための 2 つのクロスリージョン推論プロファイル(JP / Global)の違い
- 新しい
xhigheffort level の位置付けと adaptive reasoning が強制化された意味 - 今回最大の進化ポイントであるビジョン能力の向上幅(Anthropic の visual-acuity ベンチ 54.5% → 98.5%、解像度3倍対応)
- SWE-bench Verified 87.6% など主要なコーディング系ベンチマークの数値と、用途別のモデル選びの指針
- Opus 4.7 の料金体系と、単価据え置きでも実質コストが上がりうる 2 つの要因(xhigh デフォルト化・画像トークン約 3 倍)
主要アップデート一覧
| 項目 | 内容 | 参照 |
|---|---|---|
| リリース日 | 2026年4月16日 | Anthropic 公式発表 |
| Claude Code 必要バージョン | v2.1.111 以上 | Claude Code ドキュメント |
| 新しい effort level | xhigh(Opus 4.7 のデフォルト) |
Claude Code ドキュメント |
| コーディング性能 | SWE-bench Verified 87.6%(Opus 4.6 比 +6.8pt) | Anthropic 公式発表 |
| ビジョン性能 | visual-acuity ベンチ 98.5%・最大 2,576px 対応 | Anthropic 公式発表 |
| Amazon Bedrock 対応リージョン | 東京・バージニア北部・アイルランド・ストックホルム | AWS ブログ |
| 価格 | 入力 $5 / 出力 $25 per Mトークン(Opus 4.6 と同額) | Anthropic 公式発表 |
注目アップデート1 Claude Code で Opus 4.7 を使い始める
何が変わったのか
Claude Code で Opus 4.7 を利用するには v2.1.111 以上が必要です。このバージョン以降、Anthropic API 経由での opus エイリアスは Opus 4.7 を指すようになっています。既存セッションを使い続けている場合、古いバージョンのままだと Opus 4.7 を選択できないため、まずは claude update でバージョンを更新する必要があります。
実際に使ってみる
最初に claude --version で現在のバージョンを確認し、v2.1.111 未満であれば claude update で最新版に更新します。
# 現在のバージョンを確認 $ claude --version 2.1.111 (Claude Code) # v2.1.111 未満であればアップデート $ claude update
更新後に claude を起動すると、スプラッシュ画面の「Recent activity」側に 「Opus 4.7 is here」「Welcome to Opus 4.7 xhigh!」「/effort to tune speed」 という案内が並び、新しい主力モデルに切り替わったことがひと目で分かります。ステータスバーにも Opus 4.7 (1M context) with xhigh … と表示され、Opus 4.7 本体・1M コンテキスト・xhigh effort level の3点セットが同時に有効化されている状態を確認できます。
Claude Code v2.1.111 を起動すると Opus 4.7 への切り替え案内が表示され、ステータスバーには Opus 4.7 (1M context) with xhigh … と並びます
さらにセッション内で /model を実行すると、モデル選択画面が開きます。Anthropic API 経由であれば、Default (recommended) に 「Opus 4.7 with 1M context · Most capable for complex work」 と表示され、1M コンテキスト付きの Opus 4.7 が推奨選択肢として提示されます。画面下部には 「xHigh effort (default) ← → to adjust」 が表示され、そのまま左右キーで effort level を調整できる動線になっています。
/model 画面。Default に Opus 4.7 with 1M context が並び、下部の effort スライダーは xHigh effort (default) にセットされています
デフォルトモデルの違いと 4/23 の切り替えに注意
現時点での default モデルはプラン・プロバイダーごとに以下のように分かれています。
| 契約 / プロバイダー | default が指すモデル |
|---|---|
| Max / Team Premium | Opus 4.7 |
| Pro / Team Standard / Enterprise / Anthropic API | Sonnet 4.6 |
| Amazon Bedrock / Google Vertex AI / Microsoft Foundry | Sonnet 4.5 |
出典: Claude Code ドキュメント — default model setting
同じドキュメント内の注釈で、2026年4月23日に Enterprise pay-as-you-go と Anthropic API のユーザー向け default モデルが Opus 4.7 に変更されることが予告されています。意図せずコストが上がらないよう、Sonnet で運用を続けたいプロジェクトでは ANTHROPIC_MODEL 環境変数や model 設定で明示的にモデルをピン留めしておくと安全です。
注意点・制約
- Bedrock / Vertex AI / Microsoft Foundry では、
opusエイリアスはまだ Opus 4.6 を指します。これらのプロバイダーで Opus 4.7 を使いたい場合は、後述する環境変数による明示的なピン留めが必要です。 - Opus 4.7 は指示遵守が大幅に改善され、Anthropic 公式発表も「Opus 4.7 は指示を文字通りに解釈するため、既存のプロンプトやハーネスの再調整を推奨」と案内しています。本番プロンプトは切り替え前にレビューしておくことを推奨します。
注目アップデート2 Amazon Bedrock で Opus 4.7 を使う
東京から利用できるクロスリージョン推論プロファイルはこの2つ
Amazon Bedrock では、2026年4月16日のリリース当日から Claude Opus 4.7 が利用可能になりました。東京リージョン(ap-northeast-1)から Opus 4.7 を呼び出す際に使えるシステム定義のクロスリージョン推論プロファイルは、以下の 2 種類です。
Amazon Bedrock コンソールの「システム定義の推論プロファイル」画面。Opus 4.7 でフィルターすると JP 版と Global 版の2プロファイルが並びます
| プロファイル名 | 推論プロファイル ID | ルーティング対象リージョン |
|---|---|---|
| JP Anthropic Claude Opus 4.7 | jp.anthropic.claude-opus-4-7 |
Asia Pacific (Tokyo) ap-northeast-1 / Asia Pacific (Osaka) ap-northeast-3 |
| Global Anthropic Claude Opus 4.7 | global.anthropic.claude-opus-4-7 |
商用 AWS リージョン全体 |
データを日本国内に閉じたい場合は jp. プロファイル、スループットやレイテンシ最適化を広域で任せたい場合は global. プロファイル、という使い分けが可能です。アカウント単位の初期レート上限は 10,000 RPM(requests per minute)で、必要に応じて拡張申請ができます。Anthropic / AWS のオペレータからプロンプト・レスポンスが見えない zero operator access 構成も従来同様に維持されています。
注意点・制約
- 利用前に、該当 AWS アカウントで Bedrock 上の Anthropic モデル有効化(Model access の設定)が必要です。
jp.プロファイルはリクエストを東京・大阪に閉じる設計のため、2 リージョンのキャパシティに応じたスループット特性となります。広域にルーティングしたい場合はglobal.プロファイルを選択してください。
注目アップデート3 xhigh effort level 登場
何が変わったのか
Opus 4.7 には新しい xhigh(extra high)という effort level が追加されました。従来の high と max の間に位置するレベルで、Opus 4.7 ではこれがデフォルトになっています。
| モデル | 利用可能な effort レベル |
|---|---|
| Opus 4.7 | low, medium, high, xhigh, max |
| Opus 4.6 / Sonnet 4.6 | low, medium, high, max |
xhigh を Opus 4.6 や Sonnet 4.6 で指定した場合は、自動的に high にフォールバックします。そのため、xhigh を明示的に使いたい場合は Opus 4.7 に切り替えてから設定します。
使い分けの目安
Claude Code 公式ドキュメントでは、各レベルの使い分けが以下のようにまとめられています。
| レベル | 使いどき |
|---|---|
low |
スコープが狭く、レイテンシを優先したいタスク |
medium |
コスト重視で少し知性を妥協しても許容できるタスク |
high |
コストと知性のバランス型。xhigh より予算を抑えたい場合の下限値 |
xhigh |
コーディングとエージェント処理の推奨デフォルト |
max |
最も深い推論。overthinking 傾向があるため、採用前にタスクごとに検証を推奨 |
adaptive reasoning が強制に
Opus 4.7 は常に adaptive reasoning(タスクの複雑さに応じて思考量を自動判断する機構)を使用します。Opus 4.6 や Sonnet 4.6 で使えた固定 thinking budget モードは廃止され、CLAUDE_CODE_DISABLE_ADAPTIVE_THINKING 環境変数や MAX_THINKING_TOKENS の設定は Opus 4.7 には適用されません。
従来 Opus 4.6 / Sonnet 4.6 で固定の思考トークン数を前提にコスト見積もりをしていたチームは、Opus 4.7 に切り替える前に想定コストの再算定が必要になります。
実機で試す
/effort コマンドを実行すると、Speed ↔ Intelligence を軸にしたスライダー表示が開きます。low / medium / high / xhigh / max の5段階から、直感的に切り替えられる UI です。試しに右端の max に合わせてみます。
/effort のスライダー。Opus 4.7 では xhigh が追加され、max まで5段階で切り替えられます
切り替えるとステータスバー右側に max · /effort と表示され、どのレベルで動作中かが一目で分かります。
ステータスバーの effort 表示(赤枠部分)で現在のレベルを常時確認できます
ここで注意したいのが、max の設定はセッションを越えて保存されないという点です。セッションをリセットして claude を再起動すると、effort は Opus 4.7 のデフォルトである xhigh に戻ります。low / medium / high / xhigh はセッション間で永続しますが、max は都度 /effort で設定し直すか、CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL=max 環境変数で明示的に指定する必要があります。
セッションをリセットすると max 設定は破棄され、デフォルトの xhigh effort に戻ります
注意点・制約
low/medium/high/xhighはセッション間で永続しますが、maxはセッション限定です。- Bedrock / Vertex / Foundry で xhigh を使うには、前述の
_SUPPORTED_CAPABILITIESにxhigh_effortを追加しておく必要があります。 - Opus 4.7 に切り替えた最初のセッションでは、以前に Opus 4.6 / Sonnet 4.6 で設定していた effort level に関わらず自動的に
xhighが適用されます。意図して別レベルで動かしたい場合は/effortで再設定してください。
注目アップデート4 ビジョン大幅進化
今回最大の進化ポイントはビジョン能力
Claude Opus 4.7 の最大の進化ポイントはビジョン能力です。Anthropic 公式発表によると、同社独自の visual-acuity ベンチマーク(画像の細部読み取り精度を測る社内指標)で Opus 4.6 の 54.5% から 98.5% にまで跳ね上がり、相対向上率は +81% と他のどの指標よりも大きな伸び幅を示しています。
98.5% on our visual-acuity benchmark versus 54.5% for Opus 4.6 — Introducing Claude Opus 4.7(Anthropic 公式発表)
画像解像度も 3 倍に拡張
また、モデルが処理できる画像解像度も大幅に拡張されました。Anthropic の Vision ドキュメントによると、従来モデル(Opus 4.6 など)は long edge 最大 1,568 ピクセルだったのに対し、Opus 4.7 では long edge 最大 2,576 ピクセル(Anthropic 公式発表では「約 3.75 メガピクセル」と表記)まで対応するようになりました。公式発表でも "more than three times as many as prior Claude models" と説明されており、ピクセル総数ベースで従来の 3 倍以上の情報量を 1 枚の画像として受け取れる計算になります。密度の高いダッシュボード、図面、アプリケーションのフルスクリーンショットなどを、細部まで読み取れるようになっています。
主なビジョンベンチマーク
| 指標 | Opus 4.6 | Opus 4.7 | 向上幅 |
|---|---|---|---|
| visual-acuity ベンチ(Anthropic 社内指標) | 54.5% | 98.5% | +44pt(+81%) |
| 画像最大長辺 | 1,568px | 2,576px(約 3.75 MP) | 長辺 約 1.6 倍 / ピクセル総数 約 3 倍以上 |
出典: Anthropic 公式発表 / Vision ドキュメント — High-resolution image support on Claude Opus 4.7
注目アップデート5 コーディング性能の向上
コーディング系ベンチマーク
Anthropic 公式発表で示されたコーディング系ベンチマークの比較です。Agentic coding(コードを書く・修正する能力)と Agentic terminal coding(ターミナル操作を伴う開発作業の能力)の3指標で、Opus 4.7 が Opus 4.6 を明確に上回っています。
| ベンチマーク | Opus 4.7 | Opus 4.6 | GPT-5.4 | Gemini 3.1 Pro | Mythos Preview |
|---|---|---|---|---|---|
| Agentic coding — SWE-bench Pro | 64.3% | 53.4% | 57.7% | 54.2% | 77.8% |
| Agentic coding — SWE-bench Verified | 87.6% | 80.8% | — | 80.6% | 93.9% |
| Agentic terminal coding — Terminal-Bench 2.0 | 69.4% | 65.4% | 75.1% ※ | 68.5% | 82.0% |
※ GPT-5.4 の Terminal-Bench 2.0 スコアは self-reported harness による値です。
出典: Anthropic 公式発表 — Introducing Claude Opus 4.7
Anthropic の公式発表では、実コードでの評価指標として Rakuten-SWE-Bench で本番タスク解決能力が Opus 4.6 比で約3倍に向上したこと、マルチステップワークフローの成功率が +14% 改善され、ツール呼び出しのエラーが約 1/3 に減少したことも報告されています。
長期実行タスクと自己検証
公式発表では「監督なしで最も難しいコーディング作業を任せられる」と表現されており、具体的には以下の改善が挙げられています。
- 出力結果を自己検証する能力の向上(self-verify outputs)
- 長期実行タスクでの精度・堅牢性の向上
- 指示遵守能力の大幅な改善と、曖昧な依頼への頑健性向上
Claude Code の担当エンジニアである Boris Cherny 氏も「セッション間でコンテキストを保持し、曖昧さの処理が大幅に改善された」と投稿しており、単発のタスクだけでなく長期にわたる作業のコンテキスト維持力が強化されています。
Mythos Preview との性能差
先週の記事で取り上げた Claude Mythos Preview(SWE-bench Verified 93.9%)には、Opus 4.7(87.6%)は依然として 6.3pt の差があります。ただし Mythos は Project Glasswing の限定パートナー向けのみに提供されており、一般の開発者は利用できません。Opus 4.7 は一般公開されるモデルとしては過去最高の性能を実現した現実路線の主力アップデートと位置付けられます。
注目アップデート6 料金体系と実質コスト
価格テーブル(Opus 4.6 と同額で据え置き)
Opus 4.7 のトークン単価は Opus 4.6 と同額に据え置かれています。
| 項目 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| 入力トークン | $5 / Mトークン | Opus 4.6 と同額 |
| 出力トークン | $25 / Mトークン | Opus 4.6 と同額 |
| プロンプトキャッシュ | 最大 90% 削減 | 従来機能を継続サポート |
| バッチ処理 | 50% 削減 | Batches API 利用時 |
出典: Anthropic 公式発表 — Introducing Claude Opus 4.7(トークン単価) / Claude Opus 製品ページ(プロンプトキャッシュ・バッチ処理の割引率)
その他の変更点
| 変更点 | 参照 |
|---|---|
| Microsoft Foundry でも Opus 4.7 が利用可能 | Anthropic 公式発表 |
| GitHub Copilot の Pro+ / Business / Enterprise ユーザー向けに展開開始。4/30 まで 7.5× プレミアムリクエスト乗数のプロモ価格を適用 | GitHub Changelog |
| 2026年4月23日に Enterprise pay-as-you-go と Anthropic API のデフォルトモデルが Opus 4.7 に切り替わる | Claude Code ドキュメント |
| Amazon Bedrock のアカウント単位レート上限は 10,000 RPM から(申請で拡張可能) | AWS ブログ |
| 指示を文字通り解釈するようになり、既存プロンプトやハーネスの再調整が推奨される | Anthropic 公式発表 |
まとめ
先週取り上げた Claude Mythos Preview の衝撃から1週間、Anthropic は一般公開モデルとして過去最高性能の Claude Opus 4.7 を投入しました。コーディング性能の底上げもさることながら、今回最大の進化はビジョン能力で、visual-acuity ベンチマーク 98.5% と長辺 2,576px への対応の組み合わせは、画面テスト・UI レビュー・ダッシュボード分析といった実務領域を大きく広げます。
Claude Code からの利用は claude update で v2.1.111 以上に上げるだけで切り替わり、Anthropic API の opus エイリアスは即座に Opus 4.7 に解決されます。4/23 以降は Enterprise pay-as-you-go と API のデフォルトも Opus 4.7 に変更される予定なので、コストを意識しているプロジェクトでは明示的なモデル指定を検討しておくと安心です。Amazon Bedrock では東京を含む4リージョンで提供が始まっており、国内本番ワークロードにも即座に載せられる体制が整っています。