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Amazon Virtual Private Cloudを評価しました。

2011年1月13日 by yanase

こんにちは!サーバーワークスでインフラを担当している柳瀬です。

ちょっと前の事ですが、お客様と協力してAmazon Virtual Private Cloud(以下:VPC)を評価&テストしました。 今回のエントリでは、簡単なVPC評価結果のレポートをさせて頂きたいと思います。 ちなみにVPCの設定方法はAmazon Web Servicesブログを参考にさせて頂きました。 また、検証に使用したルータはCisco1812-Jです。

2011年現在、VPCが使用可能なリージョンは以下の2つですが、レイテンシを考えるとUS-Eastがお勧めです。

  • US-East
  • EU-West

今回の評価では以下の点を評価の対象としています。

  • VPCを使用したインスタンスの機能制限
  • 通常のUS-EastリージョンとVPC内のインスタンスに対しての通信比較
  • VPC内の異なるサブネット間通信の速度
  • 弊社が提供しているCloudwroksでもVPC内インスタンスが管理可能か
  • その他感想、今後の希望

1.VPCを使用したインスタンスの機能制限

起動するインスタンスにセキュリティグループの設定が出来ない以外は機能制限は感じませんでした。
Public-AMIや自分で作成したAMI、EBSタイプのインスタンスも起動確認が取れています。
VPC内で起動した場合のみ接続方法が変わるといった事もありませんでした。

2.通常のUS-EastリージョンとVPC内のインスタンスに対しての通信比較

通常のUS-Eastに起動したインスタンスへPingテストを実行

$ ping 184.72.203.209
PING 184.72.203.209 (184.72.203.209) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 184.72.203.209: icmp_seq=1 ttl=47 time=212 ms
64 bytes from 184.72.203.209: icmp_seq=2 ttl=47 time=211 ms
64 bytes from 184.72.203.209: icmp_seq=3 ttl=47 time=211 ms

VPC内のインスタンスへPingテストを実行

$ ping 10.0.128.5
PING 10.0.128.5 (10.0.128.5) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.0.128.5: icmp_seq=1 ttl=61 time=187 ms
64 bytes from 10.0.128.5: icmp_seq=2 ttl=61 time=183 ms
64 bytes from 10.0.128.5: icmp_seq=3 ttl=61 time=183 ms

VPCインスタンスの方がレスポンスが良いですが、誤差の範囲であまり差はありませんでした。

通常のUS-Eastインスタンスから画像ファイルをダウンロードした場合

$ wget http://75.101.251.91/image01.jpg
--2010-11-25 16:43:38--  http://75.101.251.91/image01.jpg
75.101.251.91:80 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 12458976 (12M) [image/jpeg]
`image01.jpg.2' に保存中

100%[====================================================>] 12,458,976   401K/s 時間 37s

2010-11-25 16:44:32 (329 KB/s) - `image01.jpg.2' へ保存完了 [12458976/12458976]

VPC内のインスタンスから画像ファイルをダウンロードした場合

$ wget http://10.0.128.5/image01.jpg
--2010-11-27 20:27:25--  http://10.0.128.5/image01.jpg
10.0.128.5:80 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 12458976 (12M) [image/jpeg]
`image01.jpg.1' に保存中

100%[====================================================>] 12,458,976   383K/s 時間 41s

2010-11-27 20:28:07 (295 KB/s) - `image01.jpg.1' へ保存完了 [12458976/12458976]


ダウンロードファイル ダウンロード時間 スループット
US-Eastインスタンス 12M 37秒 2.69Mbps
VPC内インスタンス 12M 41秒 2.43Mbps

スループットはどちらも約2.5Mbps程度となり、こちらもあまり差が見られませんでした。

3.VPC内の異なるサブネット間通信の速度

VPC内の異なるサブネット間でPingテストを実行

# ping 10.0.0.4
PING 10.0.0.4 (10.0.0.4) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 10.0.0.4: icmp_seq=1 ttl=64 time=2.65 ms
64 bytes from 10.0.0.4: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.263 ms
64 bytes from 10.0.0.4: icmp_seq=3 ttl=64 time=0.206 ms

VPC内の異なるサブネットから画像ファイルをダウンロードした場合

# wget http://10.0.0.4/image01.jpg
--2010-11-26 10:44:15--  http://10.0.0.4/image01.jpg
10.0.0.4:80 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 12458976 (12M) [image/jpeg]
`image01.jpg.1' に保存中

100%[====================================================>] 12,458,976  58.8M/s 時間 0.2s

2010-11-26 10:44:15 (58.8 MB/s) - `image01.jpg.1' へ保存完了 [12458976/12458976]


ダウンロードファイル ダウンロード時間 スループット
US-Eastインスタンス 12M 0.2秒 498Mbps

やはり同じVPC内なら異なるサブネット同士でも非常にレスポンスが早いですね。 速度からもルータは経由せずにAmazon内で通信が完結している事が分かります。 tracerouteを実行してみてもAmazon内で通信が完結している事が分かりました。

4.弊社が提供しているCloudwroksでもVPC内インスタンスが管理可能か

出来るだろうと思いつつ、念のため確認しましたが管理可能なようですね。

5.その他感想、今後の希望

  • VPC内で起動したサーバにはセキュリティグループは設定できない
  • VPC内のインスタンスでアクセス制限をする場合は各インスタンスで設定する事
  • VPC内で起動したインスタンスはセキュリティグループ以外は通常のインスタンスと特に変わらない
  • 今回のテストではVPCを使用しても通常の通信が遅くなる事はなかった
  • VPC内の異なるサブネット間ではAmazonで内で通信が完結するので高速
  • VPCに起動したインスタンスもCloudworksで管理が可能

  • 気付いた点
    • VPC間の以外の通信は全てローカルに設置しているルータを経由するようです
    便利な点
    • インスタンスをVPC内に起動したい場合、ManagementConsoleから簡単に起動が可能
    • 起動時に簡単にローカルIPアドレスの指定が可能(DHCP、固定)
    改善してほしい点
    • VPC内の異なるサブネット間の通信が直接出来てしまうのでセキュリティグループの機能が欲しい
    • レイテンシを考えるとUS-West、Asia-PacificリージョンにもVPCを展開して欲しい
 

RightScaleを試してみました。

2010年7月21日 by yanase

こんちには!サーバーワークス柳瀬です!

弊社ではCloudworksというAmazon EC2を少し便利に使う事が出来る管理サービスを提供しておりますが、同じようなクラウド管理サービスはたくさんあります。先日RightScaleというAmazon EC2をメインとしたクラウド管理サービスを触ってみたので簡単にレポートしたいと思います。 RightScaleは有料版と無料で使用出来るものがあり、今回触ってみたのは無料版です。 ちなみに価格表を見るとFreeEditionで出来ることはやはり限定的となります。

RightScaleを使用するにはサインアップする必要があり、サインアップには以下のものを登録します。

  • 氏名
  • Email
  • 住所
  • 組織名
  • RightScaleにログイン
  • AWS Account Number
  • AWS Access Key ID
  • AWS Secret Access Key

その他いくつかの質問事項がありましたが、サインアップは簡単です。AWSのサインアップのように本人確認の電話などもありません(笑)

実際にログインしてみると無料版でも以下のようにAWSの基本サービスはRightScaleから操作できるようです。

  • EC2(インスタンスの起動や停止など)
  • S3(管理用ブラウザ)
  • ELB(ロードバランサーの起動、削除、インスタンスの追加)
  • EIP(EIPの取得、割り当て、削除)
  • RDS(インスタンスの起動や停止など)
  • インスタンスへの名前付け
  • インスタンスへのタグ付け
  • イベント情報をRSSで取得

また、RightScaleはAmazon EC2以外にもRackspace CloudやEucalyptusなど他のクラウド環境も管理出来る点は素晴らしいと感じました。 Rackspace CloudユーザーはアカウントとAPIのパスワードをRightsScaleに登録するだけで簡単に操作が出来るようになります。 インスタンスへの命名、タグ付けも出来るので、Amazon Management Consoleより管理しやすい印象を受けました。 料金の見積もり機能もあるので、必要以上の料金が発生していないか簡単に確認する事も出来ました。

ただし、管理画面が英語表記である事と機能が豊富な半面、少しだけ管理画面の作りがゴチャゴチャしてて分かりにくいかなと感じました。 個人的にはもう少しシンプルな作りが良いですね(汗)

弊社で提供しているCloudworksは日本語操作も可能ですし、シンプルで分かりやすいインターフェースなので、普段の管理はCloudworksで行い、サポートされていない機能についてはRightScaleで補うという運用が出来そうです。

【Cloudworksの画面イメージ】

【Cloudworksの機能一覧】

Amazon EC2やその他クラウドサービスを管理するようなアプリケーションはたくさんありますが、『これだけ使えばOK!』というものがないのが現状のようです。色々なアプリケーションを組み合わせて便利に使うといいう工夫が必要ですね。

 

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