AppStream2.0でアプリケーション配信環境を構築してみた

AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」

技術3課の島村です。
最近気温の落差が激しいですが、元気に体調も崩さず過ごしています。
皆様も体調管理は気をつけましょうね。

さて、今回はAppStream2.0を構築していきます。

その前にAppStream2.0ってどんなサービスなのか知ってもらうために
サービスの特徴を箇条書きにしてみました。

AppStream2.0とは

・完全マネージド型のアプリケーションストリーミングサービス
・アプリケーションの集中管理
・ActiveDirectoryと連携可能
・アプリケーションとデータの保護

より詳細な機能を知りたい方はAWS公式ページをご確認ください。
https://aws.amazon.com/jp/appstream2/

やること

さて、簡単にサービスの特徴を書いたところで、今回の記事の中でやることを書きました。
以下の通りです。

1.Image Builderの作成
2.Imageの作成
3.Fleetの作成
4.Stackの作成
5.ユーザーの作成
6.ストリーミング配信を体験してみる

…項目多いですね。
今回は構築手順を中心に扱っています。
各コンポーネントの説明と設定値の説明については一部割愛しています。

構築する前にVPC、SecurityGroupを事前に作成しておいてください。
それでは早速始めていきます。

1.Image Builderの作成

まずはImage Builderを作成していきます。
AppStream2.0のメニューから[Images]→[Image builder]タブから
[Launch Image Builder]を選択します。

元となるイメージを選択します。
描画性を求められるアプリケーションなど、アプリケーションの要件によって
求められるインスタンスファミリーがあると思います。
イメージ選択についても考慮する必要があります。

今回はあくまで動作を確認するためだけなので
[AppStream-WinServer2012R2-05-28-2019]というイメージを選択します。

Image Builder名と任意のインスタンスタイプを選択して[Next]を選択します。

Image Builderを配置する[VPC]、[サブネット]、[SecurityGroup]を選択します。

設定のレビューです。よければ[Lunch]を選択してImageBuilderを作成します。

作成後、Image Builderに接続できるようになるまで10分~15分程度かかります。
コーヒーでも飲んで気長に待ちましょう。

2.Imageの作成

コーヒーブレイクは楽しめたでしょうか?
さて、ここからはImageを作成していきます。

Image Builderの[Status]が[Running]になったら接続できるようになります。
接続したImage Builderを選択して、[Connect]を押して接続しましょう。

接続するとどのアカウントでログインするか求められます。
各アカウントごとの役割は以下の通りです。

Administrator アプリケーションのインストール、アプリケーションカタログの作成
Template User デフォルトとなるアプリケーション設定とWindowsOS設定/保存を行う
Test User インストールしたアプリケーションの起動確認
Windows設定の確認用

最初にアプリケーションのインストールを行う必要があるので
[Administrator]を選択します。

[Administrator]でログインできたら必要なアプリケーションを
インターネットやインストーラ等を使用してインストールしてください。

今回はインターネットからアプリケーションをインストールせずに、Windowsに
もともと入っているアプリケーション(メモ帳、エクスプローラー、IE)でカタログを作っていきます。

アプリケーションカタログを作成するにはDesktopにある[Image Assistant]を選択して
起動します。

[Image Assistant]を起動するとアプリケーションカタログに追加するアプリケーションを
追加する画面が表示されます。[+ Add App]を選択してアプリケーションを選択します。


今回はWindows OSでおなじみのアプリケーションをカタログに追加しました。
追加したら[Next]を押して次に進みます。

ユーザー共通のアプリケーションの設定やWindowsの設定がある場合は、
[Switch User]を選択して[Template User]に切り替える必要があります。
今回は特にそういった設定は行わないためスキップします。

ちなみに[Template User]で設定が完了後、再度[Administrator]に切り替え
[Save Setting]を押すことで始めて設定が保存されますのでご注意ください。
設定が終わったら、[Next]を選択します。

ここでは[TEST User]を使用してアプリケーションカタログで選択しているアプリケーションが
正常に起動するか確認します。[Switch User]を選択して[Test User]に切り替えることができます。

アプリケーションの動作確認とWindowsの設定が確認できたら
Userを[Administrator]に切り替えます。

右上の[AdminCommands]から[Switch User]を選択します。
Administratorに切り替えるとImageAssistantが[OPTIMIZE]に進みます。

ここではアプリケーションの起動について依存関係がないかを確認し、
最適化を行うステップです。[Launch]を選択してアプリケーションを起動します。
アプリケーションの起動に問題なければ、[Next]を選択します。


ここではイメージ名とイメージの説明を入力します。適当なイメージ名を入力しましょう。

最後にイメージ名と説明を確認して[Disconnect and Create Image]を押します。
押した後、イメージビルダーとの接続が切れますが問題ありませんので安心してください。

これでイメージの作成は完了です。
イメージの作成までに20〜25分程度かかります。
2回目のコーヒーブレイクを楽しみましょう。

3.Fleetの作成

2回目のコーヒーブレイクは楽しめたでしょうか?
楽しめた方はなかなかのカフェイン中毒ですね。

さて、次はFleetを作成していきます。この調子でどんどん行きましょう!
左ペインから[Fleet]を選択し、[Create Fleet]から作成していきます。

Fleet名、Fleetの説明を入力します。

Fleetで使用するイメージを選択します。今回は先ほど作成したイメージを選択しましょう。

次にFleetの設定を行なっていきます。
以下の項目について設定が可能です。
・インスタンスタイプ
・フリートタイプ
・セッションの設定
・フリートスケーリング

今回の構築では設定値を以下の通りで設定しています。

  

インスタンスタイプ フリートタイプ セッションの設定 フリートスケーリング
Stream.standard.medium On-demand デフォルト デフォルト

設定したら[Next]を押します。

ネットワーク周りの設定を行います。
配置するVPC、サブネット、セキュリティグループを選択したら[Next]を押して次へいきます。

確認して問題なければ[Create]を選択します。

Fleetが完成しました。
Fleetは起動までに10分程度かかります。この間にStackの作成を行いましょう。

4.Stackの作成

さぁ、ここまできたら残りはあと少しです。頑張っていきましょう!!

左ペインから[Stack]を選択して、[Create Stack]から作成を行います。

Stackの基本設定を行なっていきます。
ここではStack名の入力と、関連させるFleetを選択します。
選択し終えたら[Next]を押して次に進みます。

ストレージ設定を行います。
[Home Folder]、[GoogleDrive for G suite]、[OneDrive for Bisiness]が選択できます。
ここでは[HomeFolder]のみにチェックを入れます。

ユーザーのクリップボード有効化、アプリケーション設定の永続化、ローカルデバイスとの
ファイル転送について設定することができます。

[Enable Application Persistence]にチェックがついてなければつけてください。
その他の設定についてはデフォルトのままでOKです。

内容を確認して問題なければ作成します。

これでStackの作成は完了です。

5.ユーザーの作成

ユーザーの作成をしていきます。
左ペインから[User Pool]→[Create User]を作成します。

選択すると招待するユーザー名とメールアドレスを入力するポップアップが出てきます。
招待したいユーザー名とメールアドレスを入力しますが、今回は自分自身のメールアドレスを
入力します。

入力が完了するとメールアドレスが送信されます。
送付されたメールを確認する前にユーザーと作成したStackを紐付ける必要があります。
作成したユーザーを選択した状態で[Action]ペインを開き、[Assign Stack]押します。
選択後にポップアップが表示されるので、ユーザーに関連付けたいStackを選択します。

これでユーザーの準備が整いました!!!

6.アプリケーション配信環境を体験する

前の章で送られてきたメールを確認します。
ログイン画面へのリンクがあるのでアクセスします。

アクセスするとメールアドレスとパスワードを求められるので入力していきます。
※送付されたメールに初期パスワードが書いてあります。

入力すると初期パスワードを変更するよう求められるので、任意のパスワードに変えていきます。
パスワード変更が終わったら再びメールアドレスとパスワード情報を入力します。
ログインできるとアプリケーションカタログが表示されます。

どのアプリケーションでもいいので選択するとストリーミング接続が開始されます。

そしてついに….

接続できました!!!!!ここまで長かったですね!!!!

最後に

長い記事となってしまいましたがこれでAppStream2.0の環境が構築できたと思います。
比較的簡単にアプリケーションの配信と集中管理できるのは魅力的ですね。

次回はAppStream2.0とActiveDirectoryを連携させる手順を記事にしていきたいと思います。

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