Slack社のカンファレンス 「Frontiers 2019」 その①

記事タイトルとURLをコピーする

皆さんこんにちは。サーバーワークス・カリフォルニアオフィスの臼坂です。

今回のブログは、先日参加したSlack Frontiers 2019について書かせて頂きます。

Slack Frontiers 2019については、2回に分けてブログを書きたいと思います。

今回のブログでは、Frontiers 2019の概要と印象に残った基調講演について書かせて頂き、次回のブログでは、カンファレンスで紹介された新機能について等を紹介したいと思います。

Slack Frontiers 2019について

Slackは、皆さんもご存知の通り、情報の共有やコミュニケーションの向上・促進を促し、様々なコラボレーションを促進させる画期的なツールです。

当社では、何年も前から社内でのE-mailを廃止し、Slackを使用しております。

そのSlackが2017年から「Frontiers」という年に一度のカンファレンスを行っていて、このカンファレンスでは、新しい機能の紹介や製品ロードマップ、会社の方針などが発表されるとともに、貴重なゲストを呼んでのKeynoteセッションがあったりと、非常に趣向がこなされたカンファレンスになっています。

今回は3回目の開催で、第一回目に行った同じ会場(サンフランシスコのPier 27/28)で行われました。

回数を重ねるごとに参加者も増え、今回の参加者は1700名にも達し、初回が800名程度だったことを考えると、規模が倍以上になってきています。

また2018年からは、Slack Japanの方々による日本人向けの特別セッションやJapan Nightなどがあり、様々な交流が図れる場にもなっています。

今回は日本人の参加者が53名になり、日本からの参加者の規模も年々増えてきている状況です。

自分的には、カンファレンスが終わった次の日に行って頂く、有名なVCの方を呼ばれたセッションはいつも楽しみにしております。

特別ゲストのセリーナ・ウィリアムズを呼んだ基調講演

今回のカンファレンスの中で印象に残ったセッションは、新機能などのセッションを除いたところでは、やはりオープニングキーノートで、特別ゲストとしてテニスプレーヤーでもあり、今や起業家でもあるセリーナ・ウィリアムズ女史を呼んでの基調講演でした。

(新機能などについては、次のブログで書かせて頂きます)

心なしか、Slack CEOのStewart Butterfield氏も緊張していたように見えました。。。

特に印象に残った話としては、テニスの世界もチームで動いており、プレーヤーがリーダーとなっていて、チームを率いているというものでした。

テニスにおけるチームは、コーチに始まり、筋力トレーナー、マッサージ師、栄養管理、スケジュール管理、スポンサー管理など、様々な人がチームをなしています。

基本的には、プレーヤーが各機能を担う人を雇ってチームを作るので、プレーヤーが企業でいうところのCEOの役割を担う感じです。

基調講演の中で、セリーナ女史は、「リーダーとして重要なことは、チームが同じゴールとプライオリティを持つことで、何を目指すのか、そして何を期待しているのかを明確にする必要がある。そして他の人の意見を真剣に聞くのが大事。」ということを言っていました。

これは一般の企業においても言えることで、きちんとした目的と期待をチームと共有することで、同じベクトルを共有して前に進むことができる。ビジネスの世界でも良く言われることですが、改めて学ばせて頂きました。加えて、「他人の意見を真剣に聞くのが大事」と言う点(特に「真剣に聞く」と言う点)は、本当に素晴らしいなと感じました。

また、セリーナ女史は、いつもコーチには「don’t tell me what I’m doing right. I want to hear what I’m doing wrong so I can improve and become better」と言っているということでした。

これは「良い点を教えるのではなく、何が悪いのかを教えて欲しい」という「建設的な批判」をしっかりとして欲しいということで、自分を成長させる上で、悪い点をしっかりと教えて貰うことが重要なんだと言うことを言っていたことは、非常に勉強になりました。

一方で、この「建設的な批判」というのは、受け手がどのように受け取るかが重要で、ネガティブに受け取ってしまうと何も良い結果が生まれないが、自分を成長させるためのアドバイスと考えることでポジティブに受け取り、きちんと悪い点と向き合っていけるとセリーナ女史は言っていました。

セリーナ女史を見ていて思ったのは、本当に頂点を目指す人は、「建設的な批判」をきちんと受け入れ、自分の悪い点を改善して更に成長していくということが必要で、それができなければ、それ以上の成長ができないということなのだと言うことでした。

やはり、何でもそうですが、トッププレーヤーというのは凄い!ということを改めて実感した基調講演でした。