盛り上がるRPA業界の”今”とは? RPA DIGITAL WORLD 2018イベントレポート

AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」

“自動化”と”効率化”が大好き。
新卒1年目、加藤です。

7月4日にRPAの大規模イベント「RPA DIGITAL WORLD2018」へ参加してきました。

まだまだ新人の私ですが、ここ一ヶ月ほど、
・RPAとは何か
・どんな業界か
・どんなことが起きているのか
について調べたり、レポートをまとめたりしてきました。

今回はそんな私が、RPAのイベントに参加し、RPAの”今”について学んだことや感じたことを書いていきます。

RPAとは?

まずはRPAについて、簡単に説明していきます。

RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、ロボットによる業務自動化のことを指します。ざっくりいうと「ボットにいろんな面倒なお仕事をやらせてしまおう!」ということ。通常ボットというとエンジニアが作る / 使うもの、という認識があるかと思います。ですがRPAのツールやサービスを用いると、エンジニア以外の人たちも手軽にボットを作ったり、使ったりできるようになるそう。そうして仕事の自動化・効率化を進め、より本質的な仕事に集中して取り組める時間が増やしていこう、というのがRPAの考え方になります。

働き方改革が叫ばれる中で、より効率的・本質的な働き方を実現するための方法として、現在かなりの注目を集めてきています。

RPA DIGITAL WORLD 2018 IN TOKYO


RPA DIGITAL WORLD2018より引用 )

そんな中7月4日に東京国際フォーラムで行われたこのイベントは、RPAに関する国内最大規模のイベントとなります。当日は著名人によるセッションや各RPA製品の体験会、関連企業の展示会などが用意され、RPAに関心をもつ人々計4,398人が来場したとのこと。

RPA業界の盛り上がりを体現するイベントといっても過言ではないでしょう。

RPAの”今”

さてここからは、現在のRPA業界について、イベントを通してわかったこと・感じたことをまとめていきます。

盛り上がるイベント

かなり注目度の高い分野であるということは事前にわかっていたのですが、当日、会場前に入場待ちの列ができていた時はさすがに驚きました。
5分ほどで中に入れたものの、展示会場内も多くの人で埋まっており、場所によっては通るのが難しいほど。セッションや体験会は軒並み予約がいっぱいで、立ち見可のブースでは集まった人で中の様子が見えないような状態でした。

全体として、想像していた以上の盛り上がりを見せていた、という印象です。これからさらに盛り上がっていきそうな、業界の可能性を強く感じる光景でした。

OCR関連商品の多さ

OCR(Optical Character Recognition/Reader)とは手書きや印刷された文字をスキャナによって読み取り、文字データに変換する技術のことです。

請求書から日付や品目、金額などを必要情報を1つひとつ探し、ERPソフトの所定の欄に打ち込む、ということをやっていたとします。紙の書類を見ながらデータをパソコンに手打ちしていく作業は、時間がかかる上にヒューマンエラーが起こりやすいものですよね。こういった作業を機械にやってもらおうというのが「OCR関連のRPA製品・サービス」です。

現在はこういった商品が多く売り出されているようで、展示会でも多くの企業がプッシュしていました。
会場で見かけたのは、OCR機器が書類を読み込み、RPA製品がERPソフトに必要情報を記入していくというデモです。紙をスキャンするだけで入力フォームに必要な情報がどんどん埋まっていく様子にはかなりの「未来感」があります。例えるなら、ホテルなどにある「ひとりでに音楽を奏でるピアノ」を見ているような感じ。透明人間がしている作業を横から見ているようで、とても不思議な体験でした。

ロボット作成ツールがブームを牽引

そしてRPAといえば、ロボット作成をサポートしてくれる製品でしょう。
前述の通り、ノンプログラマーでも簡単にロボットを作り作業を自動化できる、というのはRPAが構想する未来の1つの形です。それを直接サポートしよう、というのがロボット作成ツール製品。今回、私が拝見したのは以下の4つの製品でした。

前者3つは海外製品で、WinActorは国産となります。
主に、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で「業務フロー図」を作成することにより、コードをいじらずに自動化を図るというのがこれらの製品の強みです。部品を組み合わせるようにしてロボットを作れるので、視覚的にわかりやすく、とてもとっつきやすそうな印象を受けました。

私が個人的に面白いと感じたのは、Automation Anywhereです。この製品ではロボットの作成はコードを見ながら行うため、作成には多少の慣れが必要にはなります。しかし世界中の人々がロボットをシェアできる仕組みとしてBot Storeというマーケットプレイスを用意し、使いたいロボットをそこから手に入れられるようにしているのです。自分の使いたいロボットをBot Storeから手に入れられるとしたら、もはやロボットを作る必要すらなくなるでしょう。ユーザーの自動化の手間を最小限にするためのアプローチとしてそんな方法があるのかと、素直に感心してしまいました。

「わかりやすく」「簡単に」ロボットを作り作業を自動化するという難しい課題に取り組んでいるこれら製品の発展が、RPAのブームを牽引しています。各社製品が今後、差別化を図りながらどんな発展を遂げていくのか、注視していきたいと思います。

AI/ML分野はこれから

決められた手順が存在しマニュアル化が可能な、いわゆる「定型業務」は、現時点でかなり自動化ができるようになってきています。しかしRPAは、さらに「非定型業務の自動化」や「分析・意思決定」までできるようになると言われています。これは、AI(Artificial Inteligence:人工知能)やML(Machine Learning:機械学習)といった技術の応用によって実現されていきます。

例えば顧客のお問い合わせに自動で応答してくれたり、蓄積した取引情報をもとに改善提案をしてくれたり。
ロボットがやがて我々労働者の相棒となり、見えない労働者 = デジタルレイバーとして一緒に働くようになる。
AI/ML機能がRPA製品に搭載されていくことで、そんな未来が実現するかもしれません。

今は、RPAを浸透させていこうというブーム初期の段階ですし、AI/ML技術の実装はまだまだこれからといった様子。とはいえ展示会でベンダーの方にお話を聞いた限りでは、各社とも「今後取り組んでいく分野である」と、前向きなビジョンを持っていらっしゃる様子でした。AI/ML分野が発展していくことで、RPA製品はより幅広い業務を、より高精度にできるようになっていくのでしょう。

まとめ

RPAは現在、OCR関連製品とロボット作成ツールを中心に発展を見せており、「新しい働き方」を実現する手法・考え方として、一層の注目を集めています。イベントに参加し、業界の盛り上がりをダイレクトに感じたことで、注視すべき分野であるという感覚をより強く持ちました。

今後も継続的に、情報を集めていきたいと思います。

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