英語を話せるようになるためには…

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皆さん、こんにちは。カリフォルニアオフィスの臼坂です。


今回のブログでは、どうやったら英語を話すことができるようになるかというところについて、私が思うところを書きたいと思います。


英語を読むことはできて、少し聞くこともできるのだけど、話すことは難しくて出来ない…ということは良くあることだと思います。


前回のブログでも書きましたが、自分の思ったことを相手に伝えるために「話す」というのは、かなり難度の高いものになります。

では、どうやったら少しでも「話す」ことができるようになるのか?


この点について、自分が実際にやっていたことを書きたいと思います。

話すということ

「話す」とはどういう事なのかインターネットで調べてみると、

  • 「話す」とは、言葉を声に出して相手に伝えること。

という説明がありました。


ここで注目したいのは、「声に出して」というところです。


つまり、(当たり前ですが)声に出さなければ、「話す」ことはできないということです。

英語が話せない背景

英語が話せないという背景には、主に下記の二つの要因があると思います。

  • 「話す内容を言葉に置き換えることができない」
  • 「言葉を声に出せない」

「話す内容を言葉に置き換えることができない」という状況は、考えがまとまらず、何となくぼやーっとしている状況です。

これは、英語の問題ではなく、日本語でも話ができないというものなので、ここでは除外させて頂きます。


一方、「言葉を声に出せない」ということに関しては、「英語が話せない」という多くの方が直面している「言葉を英語として声に出せない」という状況です。


子供のころから英語の環境で育ったというようなバイリンガルの人でなければ、基本的には下記のようなフローで伝えたいことや言いたいことを考えていると思います。

  • Step 1: 「日本語で考える」
  • Step 2 :「言いたいことを日本語でまとめる」
  • Step 3 :「英語に翻訳する」

ここで、Step 1、Step 2は、かなり早く処理がされると思います。


しかしStep 3に時間がかかるとともに、単語が思い浮かばない、文法が合っているかとか、前置詞があっているかとか色々と考えているうちに時間がたってしまって言えなくなってしまう。。。という状況ではないでしょうか。

さらに、ここで忘れてはならないのは、英語に置き換えることができても、それを「声に出して発音することができない」というところもあると思います。

バイリンガルな人

世の中には、英語も日本語も流暢に話すことができる人がいますが、その人たちはどのようにプロセスされているかというと、下記の2通りの方がいると思います。

  1. 前述したプロセスを行っているが、そのプロセスが訓練や頻繁に行われることで、全体のプロセススピードが速く、翻訳と声を出して話すことをほぼ同時に行っている
  2. 英語で聞いたことを英語で考え、英語で話している

小さいころから英語の環境で育った人は、日本語で考え、日本語で話をしている状況と同じように、英語で考えて英語で話すというプロセスで、そこに翻訳というプロセスは存在しないため、スムーズな会話が行えます。


「英語が話せない」という方は、1.のように、どれだけ早く翻訳プロセスができ、それを声に出して言えるか、もしくは、英語で聞かれたことを日本語で考えることなく英語で話すことができるかということがカギになります。

どうすればプロセスが速くなるのか

では、どうやったら1.の全体のプロセスを早くし、翻訳と同時に声に出して話すことができるのか?もしくは、英語で聞かれたことを英語で考えて話すことができるのか?


これは、訓練しかないと思います。「訓練」、つまり何度も同じ文章や言葉を繰り返し声に出すことです。

何度も同じ文章や言葉を声に出すことによって、その文章や言葉を覚えこみ、すぐに言えるようにするというものです。


落語家の方が、上手く落語を演じることができるようになるための訓練として、何度も何度も同じ話を繰り返し声に出して練習されますが、それと同じで、英語も、何度も何度も同じ文章や言葉を繰り返し声に出して練習する必要があります。


例えばですが、「How are you ?」と聞かれた場合、特に問題とかがなければ「I’m fine !」と答えるのが定型回答となっていますが、これも、実際に声に出して何度か練習することで、すぐに答えられるようになります。


このとき、「私は元気です!」と日本語では考えないと思います。定型文的なものに関しては、何度も練習することで、考えずに言えるようになると思います。


しかし、定型文的なものには限りがあり、やはり話すことを考えて文章を作る必要が出てきます。これも、様々な状況を想定して、何度も声に出して練習することにより、プロセススピードを速くすることができます。

実際の練習方法

「何度も練習」するというのは、「言うは易く、行うは難し」だと思いますが、私がやっていたことを少し紹介させて頂きたいと思います。


まず、英語の教科書、英字新聞でも、英語の小説でもいいのですが、声に出して読みます。

いわゆる、音読というやつです。


記事の一つでもいいですし、一ページ分でもいいし、一段落でもいいですが、一つの文章ではなく、まとまった文章で練習します。

これも、ただ単に声に出して読むのではなく、できるだけ早く声に出して読みます。


最初に読むときは、発音とかが分からなくて詰まったり、言いなれないので一つ一つの言葉をゆっくり発音していくので、かなり時間がかかるかも知れません。


丁度、小学生や中学生の国語の授業で音読するときに、分からない漢字や表現が出てきたときに詰まってしまって、時間がかかってしまうというのと同じです。


今は、インターネットなどで単語を調べると実際の発音まで教えてくれるので、それを参考にしながら、何度も繰り返して音読し、つまらずに全部の文章が言えるようになり、日本語で話しているのと同じくらいのスピードで言えるようになるまで練習します。


次に、文章を声に出して読むと同時に、発音しているWordに関しても頭の中で理解するようにします。

 


また、日常会話を向上させるための方法として、見たものや感じたことを実際に英語にして声に出して言ってみるという練習をします。


例えば、朝会社に行くときに駅まで歩いている間などで、周りにあるものや、天気、家の形や色、人の服装やお店など、丁度アナウンサーが状況をレポートをしているような感じで、英語で声に出して言ってみる練習をします。


最初はなかなか英語の文章が出てこないと思いますが、電車の中などで、言えなかったことを日本語で書いてみて、それを英語の文章にして、実際に声に出すという練習します。

(声に出すのは電車を降りてからでいいと思います。。。)


翌日、また歩きながら、昨日言えなかったことを、実際に目でみながら英語で言ってみます。


こういったことを、いたるところで毎日続けることで、何かを英語で言うということは飛躍的に向上すると思います。

もう一つの壁

今までの経験から言うと、日本人は「間違う」ことに対して、凄く恥ずかしがる文化というか、そういった慣習があると思います。

実はこれは大きな障壁で、英語で話せるようになるためには、この壁を乗り越える必要があります。

つまり、「間違うことは恥ずかしいことではない」という気持ちが必要です。


例えばですが、外国の人が、片言の日本語で話かけてきたとします。当然、間違いだらけの日本語ですが、私たちはそれをどう思うでしょうか?


「間違いだらけで、恥ずかしい人たちだなぁ」とは思わないと思います。それよりも「一生懸命日本語を話そうとしているんだなぁ。何を言いたいのだろう」とこちらも一生懸命に理解しようとすると思います。


それと同じで、私たちが間違った発音・文法で話したとしても、相手も同じように思って一生懸命に理解しようとしてくれます。(例外もありますが。。。)


アメリカの人たちの方が、他民族国家なだけに、そのような状況に慣れていると思います。


なので、恐れずに、恥ずかしがらずに話してみましょう。


日本語で話をしていても、文法を間違えたり、言葉を間違えたりすることはあります。

英語ならなおさらです。良く聞いていると、アメリカ人でも文法などは間違っていることが多々あります。


私がアメリカで営業活動をしていた際、アメリカの会社の購買部の方で、英語の文法とかがめちゃめちゃなお客様と打ち合わせをしたことがありました。アメリカの企業でも、この英語でやっていっている人がいるんだと、すごく勇気づけられたのを覚えています。


練習を繰り返し、実際に話すときは、文法や前置詞などは気にせずに、間違うことに対して臆さず勇気を持って話してみましょう。それが話せるようになる秘訣だと思います。