英語で仕事をするということ

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皆さん、こんにちは。カリフォルニアオフィスの臼坂です。


今回は、「英語で仕事をするということ」ということで、私自身の経験も含めて、まず英語で仕事ができるようになる為に何をした方が良いかかということについてブログを書きたいと思います。

過去に比べ、日本における英語が話せる人口は確実に増えていると思います。とは言え、昔から英語が使えるエンジニアの数が特に少ないと言われており、その状況はまだ続いております。裏を返すと、英語が使えるエンジニアとなることは、様々な意味で世界が広がるということになると思いますので、是非、英語を学びなおしてみては。。。

英語で仕事をする

英語で仕事をするということは、簡単に言うと、英語の文章を読んだり、英語を聞いたり、英語で話したり、英語で文章を書いたり、つまり英語でコミュニケーションをするということになります。

英語を普段使うことがない方でも、ほとんどの場合、「英語を読む」ということは何とかなるという状況だと思います。これは、文章を何度も読み返したり、辞書をひいたり、Google翻訳を使ったりして、時間をかけて内容を把握することができるからです。


一方で、英語で文章を書くということは、英語を読むことよりもかなり難易度が高くなり、英語を聞く、英語を話すということになれば、さらに難易度が高くなります。

日本語と英語の違い

日本語と英語の違いに関しては、語学という観点からすると様々な違いがありますが、ビジネス面で考えると、日本語と英語の最も違う点は、英語では主語や述語、目的語というものがはっきりしているという点です。


日本語でも、一般的に指示を出すときは「誰が、何を、いつまでに、どうする」ということをはっきりさせて伝えるということが重要だと言うことが良く言われますが、それは本来、日本語自体が曖昧な表現をすることが多いことから指摘されていることに他なりません。


私は仕事がら通訳のような事をする機会が多かったのですが、英語を日本語に訳すことよりも、日本語を英語に訳すことの方が非常に大変でした。これは、英語の語彙力が日本語の語彙力よりも劣っているということもありますが、一番の問題は、日本語では、はっきりとした主語や目的語がないことが多く、また色々な意味でとれる表現が多く、話している人が本当に何を伝えたいのかということを理解することが困難だったからです。


例えばですが、日本語を英訳するに当たり、自分も含め、日本人の誰しもが使う一番やっかいな言葉があります。それは、「よろしくお願いいたします。」です。

これは日本語としては、万能的に使用できる言葉なのですが、万能的なだけに英語に訳するとなると非常に難しい言葉になります。この言葉は、「何をどのようにお願いするのか」ということが非常に曖昧なため、英語に訳す際には、状況に応じて意図をくみ取りながら訳す必要があり、実際の英語にする際には、特定のことがらに関してお願いするという形の言葉になってしまいます。


これは氷山の一角でしかありませんが、日本語はかなりの部分で主語が省かれる傾向があるとともに、目的語が曖昧だったりすることが多々あります。一方で、英語の方はというと、ほとんどの場合、主語・述語・目的語というものがはっきりとしています。そのため、事細かに話すことになる傾向があります。

何故、日本語で曖昧さが起こり易いのか

日本語で曖昧さが起こりやすい原因は、日本自体が単一民族で成り立つ国で、基本的に同じ教育を受け、基本的には同じ価値観を国民で共有していることだと思います。


皆さんもご存知の通り、アメリカという国は様々な国からの移民で成り立っており、価値観が異なる人々が集まっていることから、きちんと主語・述語・目的語といったものを明確にしなければ、意図が正確に通じないという面があります。

一方日本の方はというと、主語などが曖昧な場合でも「何となくわかる」ということが起きます。つまり、「暗黙の了解」という状況です。


曖昧な部分を残しているがゆえに、良くある状況として「分かったつもりになる」、「分かっているだろうという」ということが発生します。


皆さんも経験されたことがあると思いますが、誰かから指示を受けて実際に作業を始めた際に、「これは誰がやるんだっけ?」とか「何のためにやるんだっけ?」と思ったことは一度や二度ではないと思います。


「暗黙の了解」というのは、時に有効に働きますが、自分の意思や意図を伝えようとするときには誤解を生むケースが多々起こるので注意が必要です。

まずは

「英語を書けるようになる」、「英語を話せるようになる」ために、まず、日本語でしっかりと主語、述語、目的語というものをはっきりとさせることを気を付けてみると良いのではないかと思います。


自分が言ったことや他の人が言ったことに関して、主語、述語、目的語と言ったものが何かということを自分の中で確認してみるということも面白いかも知れません。

(かなりの確率で、主語が抜けていることがあると思います。)


こういったことを日常的に行うことにより、英語を書いたり、話したりする際に、スムーズに意図したことを表現できるようになるのではと思います。是非、日頃から気を付けてみてはどうでしょう。