【Zabbix Advent Calendar 2017】Zabbix IoT(feelers) で自宅環境監視 ~設置編~

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2017年のAdventCalendarではZabbix 連係センサーキット feelersを使ったセンサーデータについてご紹介していきます。
本日は設置編ということで、いろいろなセンサーをどのように自宅に設置するのか、配置方法やその際の注意点などをご紹介します。

間取り図

使用機材の数や配線イメージをしやすくするために、簡単な間取り図をご覧下さい。

使用機材

私の自宅で、利用しているセンサー、コントローラーを紹介します

FLC-M24コントローラ

最大24個のセンサーを接続可能なコントローラーです。
ZabbixAgent、SNMP、管理WEB画面で接続されたセンサーの値を収集することが可能です。
以前は8センサータイプもありましたが、今は在庫が無くなり24センサー用のみとなっているようです。
我が家では生活空間をLANケーブルが横切らないように、コントローラーを2つ設置してコントローラーとセンサーの距離を縮めています。
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FLS-THP 温度・湿度・気圧センサー

温度・湿度・気圧が測定可能なセンサーです。
家の中で部屋ごとに温度、湿度は異なりますがさすがに気圧は変わらないはずなので、1つだけ設置しています。
オフィスに設置された同様のセンサーとの値を比較することで、東京と埼玉の気圧差を測定できます。
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FLS-TH0 温度・湿度センサー

温度・湿度が測定可能なセンサーです。
FLS-THP 温度・湿度・気圧センサーと組み合わせて各部屋の温度・湿度を測定するため、2つ設置しています。
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FLS-T15 温度センサー1.5mケーブル

センサーやコントローラーは外装がプラスチックケースのため屋外の設置には向きません。
そこで外気温を測定するためにケーブルタイプの温度センサーを2本、家の北側と南側のバルコニーに設置しています。
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FLH-L04 4分岐スプリッタ

feelersのコントローラーとセンサーの間の接続は、UTPケーブルを使ってはいますが、TCP/IPによる接続ではありません。
そのためLAN用のスイッチは利用できないので、スプリッタを利用してポートを増やします。
現在の構成では1つのコントローラーに最大3つのセンサーを接続するため4分岐のスプリッタを利用しています。
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使用機材(番外編)

エアコン用シールパテ

コントローラーが屋内にあり屋外用センサーはエアコン用穴を利用して外に出すため、隙間を塞ぐためにシールパテを利用しています。
持っておくと、部屋間にLANケーブルを張りたい時に屋外を通すという選択肢も使えるようになるので、お薦めです。 Amazon購入ページ

屋外仕様 LANケーブル

寝室に配置したセンサーはバルコニーを通って配線するため、屋外の環境にも耐えるLANケーブルを利用しました。
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センサー配置

それでは各地点のセンサーの設置ポイントを見ていきます。

書斎

書斎にはインターネット回線やWiFiルータなどネットワーク機器が配置されています。
通信の拠点はこの部屋になるため、この部屋に1つめのコントローラーを設置しています。
そしてコントローラーと一緒に温度・湿度・気圧センサーを設置しています。
このコントローラーから南側バルコニー用の屋外温度センサーケーブルと隣の寝室用温度・湿度センサーへのケーブルを出しています。

南側バルコニー

南側バルコニーには太陽光が入るため、直射日光がセンサーに当たらないように設置位置に注意する必要があります。
太陽光が直接当たると気温よりかなり高い温度になってしまいます。
太陽光が直接当たらなくてもバルコニー自体が太陽光で暖められるため、北側に比べると高い温度が測定されます

寝室

寝室へはバルコニーを経由したLANケーブルを引き込み枕の高さにセンサーを設置しています。

リビング

リビングではもともと無線LANコンバーターを利用して書斎からの無線LANを再有線化しています。
このコンバーターを利用してもう1台のコントローラーを設置しています。
このコントローラーに温度・湿度センサーと北側バルコニー用の屋外温度センサーケーブルを接続しています。

北側バルコニー

北側バルコニーは基本的に太陽が直接当たることが無いため南側よりも温度が低くなります。
ただし夕方には西日が直接センサーに当たることがあるため南側と同じように設置位置には注意が必要です。

まとめ

センサーを設置する場合直射日光が当たるような環境では適切な設置を行う事が重要です。
小学校の百葉箱などを思い出して設置位置を検討してください。

コントローラーへのセンサーの登録方法、Zabbixでのデータ収集方法については、こちらの記事をご参照ください。
【連載Zabbix】feelersで環境データを取得【Zabbix IoT】
来週は設置したセンサーデータを見ながらデータ読影のコツについてご紹介します。