Boxworks 2017カンファレンスについて

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Boxworks 2017カンファレンスについて
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2017年10月11日・12日に、サンフランシスコで開催されたBoxworks 2017に参加してきました。Boxは、ご存じの方も多々いると思いますが、エンタープライズ向けのコンテンツマネージメントシステムで、ファイルのアクセス・共有管理のみならず、ファイルを起点としたコラボレーションを効率的に行えるプラットフォームです。

会場について

Boxwoks 2017は、サンフランシスコ市内にある大きな展示会場(Moscone Center )の一角(Moscone West)を使用して行われました。

会場では、一階が3rd Partyを含めた展示会場になっており、2階が個別セッション会場、3階がメインカンファレンス会場(Key Note用)となっていました。

また、展示会場には、今回のカンファレンスのスポンサー企業のブースが並んでいました。

カンファレンスについて

オープニングのKey Noteスピーチでは、Box社社長のAaron  Levieが登壇しスピーチを行いました。Levie氏のカジュアルな人柄がそのまま出ている非常に楽しいスピーチでした。

その中で、Boxのサービスは、現在Fortune 500社の65%の企業を含む、76000社以上の企業が導入し、Boxを利用した10万人以上の開発者のコミュニティがあり、全てが増えていっているという報告がありました。

加えて、このデジタル時代に入り、マーケットの変化が今までよりも早く、また競争も激しくなっており、新しいデジタル環境に則した組織運営が必要になっているとの話がありました。その中で、アイデアは、全ての社員に対してオープンであり、社員全員が寄与することを奨励する必要があるという話は、Boxのサービス思想にも通じる話でした。

今回のカンファレンスでは、基本的な機能拡張(ショートカット機能、ドキュメントの履歴のビジュアライゼーション、ファイルへのアクセス・編集のステータス表示等)に加え、マシンラーニングを使用した機能(Box Skills, Box Relay, Box Graph, Box Feed)の追加という大きな機能の拡充だけでなく、開発者向けへのサポート(Tools / Elements)に関しての発表がなされました。

Box Skills

Box SkillsはBoxとAIを繋ぐFrameworkで、今回のカンファレンスで、AIを使用したサービスとして、Image Intelligence (画像認識)、Audio Intellience(音声認識)、Video Intelligence(ビデオ認識)というサービスの提供を発表しました。

これらは、IBMとMicrosoftのAIをBox向けに共同開発し、ユーザーが今まで手動で行わなくてはならなかったMeta Dataの付与や、音声認識による会話のスクリプト化、動画の中のコンテンツのKeywordのタグ付けなどを自動で行う機能をAIで行うとのことです。また、将来的により良いAIが出てきた際には、そのAIと連携ができるようFrameworkは構築されており、ベストなソリューションを提供できるような環境を整えているとのことでした。

Box Relay

Box Relayは、ワークフローを作成・実行する機能で、日々の繰り返し行われるような業務に関して、Box上で簡易なワークフローを作成することができるようになります。

これにより、何かの承認を得る場合にも、Box上にあるドキュメントを使用して、Box内で各種の承認作業に利用するこができるようになります。

また、3rdパーティのアプリケーションとのインテグレーションもサポートしたり、E-signをサポートするなど、汎用性のあるアプリケーションの構造を取るものになるようです。

Box Graph

Box Graphは、Boxが独自開発したMachine Learningを使用し、Box上のコンテンツが他のコンテンツとどのように関係しているのか、またコンテンツと人、人と人がどのように関連しあっているのかということを日々学ぶことにより、Boxの利用効率を上げたり、ユーザーへの新しい環境を提供することに役立てるために開発されております。

このBox Graphの最初の機能として、Box Feedというサービスを提供するとことです。Box Feedは、個人個人に特化した情報を提供することを目的としています。ファイル上で何かのアップデートがあった場合に、ユーザーに対して通知したり、使用頻度の高いファイルやフォルダーを優先的に表示するようになるということです。

開発環境の充実

今回のカンファレンスで、Build Smarterということで、Boxの開発環境についても発表があり、デベロッパー向けのツールの提供であったり、ソースコードの公開ということを広く行っていくとのことでした。

各種3rdパーティにおいて、Boxにある機能を使用し、新たなアプリケーションの開発を促すことを考えているとのことで、将来的にはBoxにある機能全てに対してアクセスができるようにするということでした。

クロージングキーノート

今回のカンファレンスの最後のキーノートでは、Dr. Neil deGrasse Tyson氏による宇宙規模で物事を考えてみるという題目で、キーノートスピーチがありました。

宇宙というとてつもない規模のものから見た地球という非常に小さな惑星に住む、そしてその地球という小さな惑星の中の一部に住み、存在している人々、そんな世界で争いごとや問題が発生して、それらに翻弄されている我々人間の滑稽さというものをユニークな、そして会場にいる人々を別の世界に引き込むようなトークでカンファレンスの最後を締めくくりました。スピーチが終わった後、会場全員がスダンディングオベーションをして、Dr. Neil deGrasse Tyson氏へ盛大な拍手を送っていたのが本当に印象的で、Boxworks 2017を締めくくるスピーチとして、素晴らしい締めくくりになりました。

まとめ

今回のBoxworks2017では、新しい機能の発表によるBoxの更なる使い勝手の向上にとどまらず、将来に向けたコンテンツマネージメントプラットフォームとしての確たる立ち位置を維持していくとともに、進化させていくBoxの会社としての凄さを目の当たりにしたように感じました。特に、デベロッパー向けに各種機能のソースコードの提供を始めとする手厚いサポート体制は、Boxという機能を中心とした第三者による新しいサービスの展開を促進させるとともに、Boxと3rdパーティアプリケーションとの連携というだけではなく、それを超えたより深いところでの3rdパーティアプリケーションとの融合を行うという、新しいエコシステムの在り方を提案する、非常に斬新な会社であることを印象付けられました。

今後、Boxがどのような形で進化し、Boxの機能を融合したどんな3rdパーティアプリケーションが出てくるのか、非常に楽しみです。

皆様もBoxというサービスを導入し、様々な形で活用することにより、将来につながらる新たな仕事の効率化や、効果的なコラボレーションが行えるのではないかと思います。

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