ハロー北京!AWS Summit Beijing 2017 参加レポート

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みなさんこんにちは、仙台オフィスの赤塚です。
4月に韓国で開催されたAWS Summit ソウルに続き、7/26に北京で行われたAWS Summit Beijingに参加してきた様子をレポートいたします。
韓国では同行されたヘプタゴン代表の立花さんが登壇、私は現地での交流がメインだったのですが、今回はありがたいことに登壇までさせて頂けることになり、初めて訪れる中国での発表も含めてドキドキしながら参加してきました。

AWS Summitは毎年世界各地で行われているAWSのカンファレンスで、こちらのエリアでは台北(6/6-7)、香港(6/21)、北京(7/26)の3箇所で開催されています。
北京の会場は2008に北京オリンピックが開催された鳥の巣の近くにあるChina National Convention Center (国家会议中心) になります。

エントリー数13,000人以上、当日はお昼過ぎの時点で昨年の2倍の6,000人を超えていたようで、おそらくかなりの来場があったのではないでしょうか。
また日本に比べると女性の参加者も目立ち、マーケや営業の方も多く情報収集に来ているそうです。
中国では、北京リージョンに続いて近日中にもう一つリージョンが追加になりますので、参加者の多さにもうなずけます。

人気の高かったセッションは他の地域同様AI関連やサーバーレスで、今後中国で発表をされる方もやりやすいのではないでしょうか。ただ日本や韓国でも人気の高いAlexaは中国国外との通信制限の影響があるらしく、展示ブースで何個か見かけましたが実際にはあまり活用されていないようです。

今回の出来事

  1. 中国ユーザーグループブースでの交流タイム

    こちらはブースにいらっしゃる参加者との交流で、何人かの方とお話しできました。
    みなさんフレンドリーで、日本のユーザーグループへの質問やサーバーワークスのサービスに対する質問など、私たちを通じて日本に興味をもっていただけてとても嬉しかったです。

  2. ユーザーグループのトラックでの登壇
    立花さんのセッションはAWSの地方での活用方法について、世界標準の最新技術やワークスタイルをローカルに役立てるアイデアが満載です。ソウルで発表された内容が非常に好評だったため、中国からもオファーを受けての発表でした。ヘプタゴンは青森県に本社を持ち、仙台市でもオフィスを構えてビジネスとコミュニティの両方から東北を盛り上げている注目の企業で、このように若くて優秀な方が海外から直接オファーを受けて大きなステージに立てるのもご本人の努力とコミュニティのネットワークの力なのかもしれません。

    私は日本のユーザーグループ「JAWS-UG」のご紹介をリクエストいただいていましたので、コミュニティのストーリーやカルチャー、たくさんの個人の貢献や企業とのコラボレーションについてお話ししました。参加された方が一人でも日本のコミュニティと私たちを応援してくれている素晴らしい日本の企業に関心を持っていただけると嬉しいです。実際にセッション後の質疑ではコミュニティに関する質問だけでなく、どんな企業が応援しているのか名前を知りたいとの質問には少し手応えを感じました。

    発表では中国でのSummitデビューで緊張していたのに加え、Macやリモコンなど自分の道具が使えずいろいろ調整しながらの対応になりましたが、仕込んでいたクイズやQ&Aタイムも終始和やかな雰囲気で、みなさんに非常に暖かく受け入れていただけて安心しました。英語でのプレゼンはこれからも修行を積むしかないでしょう。

  3. AWS Chinaご担当者やユーザーグループの皆さんと懇親会

    イベント終了後に交流ディナーを開いていただき、美味しい料理をいただきつつ、ユーザーグループやスタートアップの方と情報交換をしました。中でも印象に残ったのは以下の点です。 
    1. 上海にはIT企業の本社が多くあるので新しいサービスを体験するなら北京よりも上海の方がいいかも。
    2. 中国のユーザーグループの方もリモートワークしている。
    3. 中国ではSlack使えないのでWeChatをよく使っている。
    4. 海外のエグゼクティブが宿泊するような高級ホテルではGmailやSlackもVPNなしで使えることがある(らしい)。実際に今回は使えてた。
    5. Liulishuo(リウリーシュオ) というAIを使った英語学習アプリは述べ4,500万人に使われていて、実際に使ってみたらすごく良さそうです。特に発音とリスニングに効きそう。http://compasslist.com/startup/106_liulishuo

その他の印象と学んだこと

  • 中国はとにかく広い!
  • 事前情報と違って英語はけっこう通じる(たまに全く通じない)。
  • タクシーが安い。空港からホテルまで一時間弱走っても80元程度だった(1元約16円として1,300円ぐらい)。
    アプリ(didi)で呼んだ方が安いし高級車を選択するとカード決済(VISA)もできる。普通のタクシーはアプリでもメーターに応じて現金払い。運転は非常にアグレッシブ。夜中にタクシーがつかまらないときは高級ホテルに行って呼んでもらうといいかも。
  • チャットアプリ「WeChat」、タクシーアプリ「didi」、地図アプリ「百度地図」はVPN不要で快適に使え、とても役に立った。持っていない方は日本で準備していくべし。
    写真はタクシーを呼んでいるところ
  • ニーハオ = ハローではなかった...
    はじめこのブログのタイトルの書き出しを「ニーハオ北京」としていたのですが、色々な意味があるからちょっとちがくね?と指摘を受けました。思い出してみると、キャビンアテンダントさんやウェイトレスさんなど「ニーハオ」を「Excuse me」もしくは「Hello?」のように使っていた気がします。では「ハロー」はなんなのか?ご興味を持った方はぜひ調べてみてください。思わぬ発見があるかもしれません。ちなみに「謝謝」の発音は「シェーシェー」ではありませんでした。
    語学って面白いですね!

さいごに

昨年の韓国から始まったワールドワイドなコミュニティ同士の連携が想像以上のスピードで広まっています。今回ありがたいことに北京にご招待いただけることになり、現地でもとても温かく迎えていただきました。
海外では実際に足を運んでみるとお互いの文化や社会の違いも含めて多くの気づきがありますし、仲間との交流を通じてアウェイだと思い込んでいた地域に愛着がわき、いつの間にかホームに思えてくる体験は海外遠征の意義の一つなのかもしれません。

今後彼らを日本にご招待する際には、ぜひ心からお迎えしたいと思います。

ではまた!謝謝