LPWAのシェアリングエコノミーが誕生した日〜SORACOM LoRaWAN カンファレンス レポート〜

みなさんこんにちは、仙台オフィスの赤塚です。
今回は、先日2月7日に国内初開催となった「SORACOM LoRaWAN カンファレンス」についてレポートいたします。
昨年グローバル対応が発表されてますます盛り上がっている「SORACOM」からまたまた大きな発表がありましたね。 会場は約1,000名の応募のうち、抽選で参加できた400名もの参加者で満員で、SORACOMとLoRaWANへの関心の高さが会場の雰囲気からも伝わってきました。
まずは代表の玉川さんのご挨拶から始まり、新サービスなどに関する発表の他、多くの企業が登壇し、最新事例や検証によるレポートが発表されました。

キーノート


SORACOM LoRaWAN Conference 2017 | キーノート
from SORACOM,INC
そしてCTOの安川さんからゲストを交えてさらにサービスについて掘り下げてご紹介がありました。

SORACOMプラットフォームのLoRaWAN対応 〜データ取得とクラウド連携〜


SORACOM LoRaWAN Conference 2017 | SORACOMプラットフォームのLoRaWAN対応 〜データ取得とクラウド連携〜
from SORACOM,INC その他の資料もこちらで公開されていますのでぜひご覧ください。
https://blog.soracom.jp/blog/2017/02/09/lorawanconf-report/

新発表のサマリ

  •  SORACOM AIR for LoRaWAN(SORACOM AirによるLoRaWAN正式対応)
    従来のSORACOM AirはSORACOM Air for セルラーとして区別する形になります。
  • 「LoRa Aruduino開発シールド」が1個から購入可能になった(7,980円)
    こちらはチップ単体ではなくAruduinoの開発シールドとしての提供となります。現時点では認可の関係で日本国内でのみ利用可能です。
    購入はSORACOMのダッシュボードにログインして行います。(3月から順次発送)
  • LoRaWANがBeam, Funnel に続きHarvestに対応
    SORACOM Harvestはサーバーやストレージ不要なデータを収集・蓄積・可視化できるサービスで、LoRaWANのユーザーがLoRaデバイスを導入するだけで可視化が可能です。なお、Harvestは1日5円で利用できます。
    LoRaデバイスから無線の強度を取得し、実際にデータを確認しながら開発ができるなどメリットが多いです
  • 「LoRaインドアゲートウェイ」(AL-020)が1個から購入可能になった
    こちらもSORACOMにログインして購入可能で、同じく3月から順次発送になります。

    「LoRaゲートウェイ」について、大きく 所有モデルと共有サービスモデルの2つの利用モデルがあり、購入時にどちらかを選択します。
    • 所有モデル: ユーザーが所有して自営のプライベートネットワークをすぐに構築可能
      初期費用:69,800, 月額:39,800-, 2台目以降は29,800円
      設置場所の申請:不要
      所有モデルでは以下3パターンの利用が可能
      1. プライベートネットワーク: 登録した自分のデバイスのみ通信可能なデフォルトの設定
      2. シェアドモードで登録した他のユーザーのデバイスにも通信を許可できる構成が可能
      3. パブリックモード:全てのユーザーとゲートウェイをシェア可能
    • 共有サービスモデル: ゲートウェイを所有せず全てのユーザー間で共有するモデル
      初期費用:24,800円, 月額 9,980円, 設置場所の申請:必要
      ゲートウェイの所有者はソラコム
      ユーザーは場所と電源を提供するのみ
      パブリックモードのみの利用
      契約期間は1年ごと

      両方の利用モデルにはセルラー料金、SORACOMサービス(Beam/Funnel/Harvest)同等料金が含まれており、オーバーしたら差額のみ支払う形になります。
      また、LoRaゲートウェイを共有する場合の懸念点への説明としては、以下の紹介がありました。
      1. 処理リソースの逼迫について: LoRaWANの性質上、通信処理で処理リソースを使い切る可能性は極めて低い
      2. セキュリティ: ゲートウェイ側ではデータを復号できない(OTAA/ABPによる暗号鍵の終端はデバイスとネットワークサーバー)

      コストに関して、複数のパターンを想定した参考価格もすでに公開されており、例えば共有サービスモデルで電灯監視を1台のゲートウェイを使って200台のデバイスで行う場合、デバイス一台あたりの月額費用は約80円程度となるなど、LoRaWANを使うか既存のAir for セルラーを利用するかの判断材料として役立ちそうです。
      https://soracom.jp/press/2017020701/
  • SORACOM LoRa Spaceの公開
    https://soracom.jp/services/air/lora/soracom_lora_space/
    LoRaゲートウェイの共有スポットをこちらの地図上で公開済みです。既に日本全国で十数カ所に設置されていますので、今後効率の良いゲートウェイの設置箇所の検討や、ゲートウェイの拠点が停電した場合など、実際の利用で見えてくる課題への対応も行われていくと思われます。
以上、この日発表されたもので個人的に1番ワクワクしたのは何と言っても「SORACOM AIR for LoRaWAN」の共有モデルです。
LPWAのシェアリングエコノミーとして紹介されたこちらのサービスは、有限な電波リソースを効率よく社会で活用するため、ソラコムの社訓とも言える「リーダーシップ・ステートメント」の一つ、「Avoid MUDA」に基づいて発案されたそうです。
ソラコムのリーダーシップ・ステートメント

各社からの発表やパネルディスカッション

このほか、様々な企業からサービスや検証データの紹介があり、どれも実用的でこれから日本国内でのLoRaWAN活用の基礎になりそうな発表でした。
  • マンホールに設置したセンサーによるテロ対策
  • 地中付近の水道メーターからの通信
  • 土砂崩れ検知のための活用
  • 橋梁の老朽化による異常検知など安全面での利用
  • 電波強度の検証:定点観測での時間ごとの変化やドローンを使った高所からの検証
  • 登山者向けサービス「TREK TRACK」による雪崩を想定してデバイスが3mの雪に埋まった状態での検証も行った
    http://trektrack.jp/ja/
上記以外にもすでにAir for セルラーを使って実現されているサービスの置き換えを含めて、LoRaWANは様々な活用が想像されますが、限られた通信量で欲しい情報を取得するための工夫や、デバイスが昼夜・通年で安定してデータ通信できるかなど、実際のフィールドで検証が必要な点も多いと思われます。
これらをスピーディーに解決する手段としてもLoRaWANのシェアリングエコノミーがますます広がっていくよう期待したいです。

次のイベント!


最後にイベントの告知が!
SORACOM Technology Conference: 4/20開催予定
SORACOM Discovery 2017: 7月開催予定
詳細はこちらを要チェックです。
https://www.facebook.com/soracom.jp/
@SORACOM_PR

ではまた!

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