Interop Tokyo ~継承と再構築の循環、進化し続けるインターネット~

AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」
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こんにちは、4月入社で若い方の鎌田です。今回は新卒で、ネットワーク関連企業が出展するInterop tokyoに参加してきました!!(in 幕張メッセ)

「Interop」は、ネットワークに繋がる全てのものの「Interoperability(相互運用性)」を検証する場としてスタートしました。そして、最新の技術を使い、有志のボランディアでネットワークを構築するプロジェクトが「show net」なのです。

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show net challenge

開場後直ぐに、ネットワーク構築に関わったエンジニアによる講演がありましたので聞いてきました!それによると、今回のネットワーク構築のポイントは以下の4つでした。
 

  • interoperability(相互運用性)
  • capacity planning(可用性)
  • manageability(管理し易さ)
  • scalability(伸縮性)

基本的にはオープンソースのものを検証、駆使し、またベンダー様から提供される機器を使ってソフトウェア基盤を作ります。

システムアーキテクチャは、ミクロとマクロ、二つの観点で構築されました。

  • ミクロアーキテクチャ 一つのサービスを実現するシステム コンテナの集合体
  • マクロアーキテクチャ 運用と監視が可能なシンプルさ 拡張と縮小が可能 

第1期検証

今回のshow net challengeでは、一期、二期にわたり検証を行ったようです。一期は以下の内容でした。

ミクロアーキテクチャ VNFクラスタ形成技術の検証 NFVパターンの定義 個別の調整を必要としないパターンの作成

一つのVNクラスタがまかなう機能は一つと制限をすることで、同じクラスタ内は同じ機器が集合しました。これでチューニング・管理が容易になりました。
 

性能計測手法の定義

第一期検証のテーマの一つとして性能計測手法の定義がありました。

ソフトウェア基盤ゆえの性能の揺らぎがあり、CPUの性能が安定しないようです。その理由は、仮想化はポーリング形式で、パケットが溜まっていて順番が来たらバースト的に処理が行われるようになっているからです。

なので、ソフトウェア基盤に適した計測手法が必要になります。通常のようにどれだけパケットロスを少なく送れるか、という観点では評価として不十分です。パケットロスを許してどれだけのスピードで送れるか、を含めた二つの観点で検証する必要があります。

ソフトウェア基盤は基本的にパケットロスはありますし、周期のガタつきはあるのです。同じ環境構成を用意してもパフォーマンスが違うことがあるのはこのせいとのことです。

チューニングすればするほど性能は上がるが、するほどスケーリングという観点に適さなくなるので、どこまでがソフトウェア基盤のパフォーマンスか、見切りが必要です。

今回浮かび上がった問題点は、VNFデプロイの際に、VNFイメージのコピーに大部分の時間が取られること、手法の不統一、性能の不均一(同じ構成をデプロイしても同じ性能にならない)ことでした。
 

第2期検証

第2期検証においては今まさに行っている最中とのことでした。サービスチュイニングを実現するネットワーク技術の検証、フローを制御する技術、SDNプロトコルなどが検証されています。

opendaylightはなんでもできるが多機能で何を使っていいかわからない。

制御プロトコルとしてもっとも対応しているものはnetconfで、サービスチュイニングを実現するネットワーク技術は検証中。プロトコルはマクロではBGP flowspec、ミクロではOpenflowが好ましいとのことです。
 

感想

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interop内に出展していたAWSブースに掲示された黒板

 

会場入り口すぐに、shownetプロジェクトで使用されている機器が展示されており、普段見ることのない大型機器がずらりと並んで壮観でした。案内していただいた矢島、伊藤先輩、によると、どれも100万以上はするとのことでした。AWSの裏側でもこういった機器が無数に並んでいるのでしょうね。

直近に「AWS summit」に参加しました。その時の会場の雰囲気と比較すると、「Interop」はコアな、より対象者を絞るイベントであると感じました。

クラウドの界隈の話は、それをどう実務に活かせるのか、いわゆるメリットの話が多かったことに対し、ネットワーク機器の話は、スペックの話にやや偏重しているような印象を受けました。どちらも実現したいメリットがあり、その実現のしやすさの違いが表象されているのだと思います。

個人的には、機器の話は非常に面白かったです。クラウドが世界中で使われるようになっても、裏側に機器があることは変わらない。なので可能であればそれらもキャッチアップしていきたいと思いました。

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