第20回 関西情報セキュリティ団体合同セミナーで喋ってみた

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こんにちは。サーバーワークス・ガンダム部部長の久保です。

この世の中にはガンダム好きが意外と多くいるものでして、チャンネルを作るとホイホイ釣られて入ってくる方、入ってなかったけどちょっとした日常会話にガンダム好きの片鱗を覗かせる方を発掘して入部させる(※一方的にSlackのチャンネルに召喚するだけ)という広報活動を主な仕事としております。嘘です。

ext-gundam

上は"Gガンダムが好きだ"と呟いてしまったがばかりに、強制入部と相成った某課長です。

さて、私は数年来ネットワークセキュリティ関連業務に携わっておりまして、とある縁から去る2015年12月11日に日本マイクロソフト関西支社で開催された、"関西情報セキュリティ団体合同セミナー"に40分ものお時間を頂いてお話する機会を得ましたので、そこから得た所感を書き留めておこうと思います。

 

サーバーワークスと情報セキュリティ

さて、公式な発表の機会を逃したまま(いずれ。後日。必ず。。。)ですが、当社は2015年7月より特定非営利活動法人・日本ネットワークセキュリティ協会(以下、JNSA)に加入しており、私は当社における窓口担当として活動させていただいています。JNSA自体は2001年に設立した情報セキュリティにおいて業界をリードするNPOであり、情報セキュリティの啓蒙や調査研究活動を目的として、多数の著名なセキュリティ関係企業・システムインテグレータ等が参加しています。

AWSをはじめとするパブリッククラウドに基幹システム等の重要情報資産を預ける事例が増えつつある中、それを生業とする当社も情報セキュリティの面で社会貢献したいとの思いから参加させて頂きました。また、情報資産を侵害する攻撃が日増しに激化かつ巧妙化する中、当社単独で得られる知見はごく限られます。業界の先端を走る多くの方々とご一緒させていただくことで見識をより深めたい、という思いもありました。

地方のパブリッククラウド事情

私の主な活動エリアである関西圏は、言わずと知れた日本第二位の経済圏ではあるものの、パブリッククラウドの浸透状況という点では残念ながら首都圏の2年前程度、といっていいほど進展していません。 

お客様、同業他社・・・色々なところから色々なお話を伺う中、「パブリッククラウドに対する不安感がある」と感じました。この心理的な不安要素を取り除かないかぎり、地方でのパブリッククラウド導入が爆発的に進むことは無いと直感した次第です。であれば、その不安を少しでも軽くできればということで、身に過ぎた大役を自ら買って出ました。

話の趣旨

まず、クラウドの事業モデルをIaaS・PaaS・SaaSの基本的な3形態に分けて解説するところから始めました。このモデルによって、セキュリティ面で利用者が考えなければならないポイントが変わってくるためです。次に、利用者が決して手を入れることも中を覗き見ることも出来ないインフラや運営について、各社のホワイトペーパーを元にレイヤー毎に解説しました。そして最後に、全体からクラウド事業者側の提供範囲を差し引いた箇所、即ち利用者側でケアすべき内容を解説して話を結びました。以下が当日使用したスライドです。技術的な話には全く触れていません。

所感

正直大勢の人前で話すのはかなり苦手で経験もあまりありません。同じ日に登壇された方々はセキュリティ業界でもその名を知られた方々ばかりで、私ごときが同じ壇上で発表するには度胸も必要でした。(正直なところ、「自分なんかが喋っていいのかな?」という迷いも有りました)

ガチガチに緊張する私に対して、司会進行を務めて下さったケーケーシー情報システムの小柴さんが鋭いツッコミ(関西的な)でほぐしていただいたことも有り、戸惑いながらも何とか話を終えることが出来ました。「パブリッククラウドだからといって怖がることは無い。だが、過信してもいけない。」という私のメッセージは、十分伝わったのではないでしょうか(希望的観測)。

冒頭では、基幹システムの基盤としてパブリッククラウドが採用されるケースが増えている、というお話をさせて頂いたのですが、それに対する驚きの声が強かったことが非常に印象的でした。”エンタープライズAWS”を掲げる当社ですが、いやはや道のりはまだまだ険しいなぁ、と兜の緒を締め直した次第です。まだだ、まだ終わらんよ。

最後に

この登壇で繋がったご縁も有り、復活したご縁も有りで、これからの仕事にも広がりが出る手応えが感じられる良い機会でした。機会を下さったJNSA西日本支部の皆様、有難うございました。そしてここ最近本件の資料作成と予習ばかりでろくに仕事をしていない私を生暖かく(冷ややかに?)見守って下さったサーバーワークスメンバーに感謝します。

これからは積極発信と貪欲な吸収を心がけ、クラウドに安心して重要な情報をお預け頂けるような取組みを続けていこうと思います。これからのサーバーワークスにご期待ください。