Microsoft Azure RemoteAppを評価してみた

記事タイトルとURLをコピーする

Microsoft AzureにRemoteAppのPreview版が提供されました。
今回は、RemoteAppを利用できるようになるまでの手順を紹介します。

RemoteApp とは

RemoteAppとは、リモートデスクトップサービス経由でリモートアクセスされるプログラムを、エンドユーザーのローカルコンピューター上で実行されているように見せることができるサービスです。
利用ユーザーは手元のWindowsやMacにRemoteAppアプリケーションや、RemoteDesktop Webアクセスなどを利用して、RemoteAppを利用することができます。

RemoteAppのセットアップ

Microsoft Azureのポータルにログインし、RemoteAppを選択し、"CREATE A REMOTEAPP SERVICE"を選択します。
※RemoteAppが表示されていない場合は、Previewの申し込みをしてください。

2014-07-13_11h04_43

 

新規作成画面が表示されるので、

  • NAME
  • REGION
  • SUBSCRIPTION
  • TEMPLATE IMAGE

を入力、選択し"CREATE REMOTEAPP SERVICE"を押します。
2014-07-13_11h28_46

 

また、7月13日現在では、REGIONとTEMPLATE IAMGEが以下のものしか選択できません。
※QUICK CREATEの場合

REGION

  • West US
  • East US
  • North Europe
  • West Europe
  • East Asia
  • Southeast Asia

REGIONの詳細は以下を参照してください。
http://azure.microsoft.com/ja-jp/regions/

 

TEMPLATE IAMGE

今回、RemoteAppを作成する上で利用するイメージは以下を利用します。

Microsoft Office 2013 Professional Plus on Windows Server 2012 R2 (Uploaded on:2014/06/07 4:26:36)

作成を行うと、以下のように作成中となりますので、しばらく待ちます
2014-07-13_11h43_41

 

作成中に、クライアント端末でRemoteAppを利用できるようにするために、以下からアプリをダウンロードします。

また、接続が可能になると、ポータル上の画面が以下のようにActiveになります。
2014-07-13_12h51_59

 

接続用ユーザ作成

RemoteAppのポータルからの"USER ACCESS"を選択します。
2014-07-13_12h52_09

 

RemoteAppに接続したいユーザを、以下のように追加していきます。
ユーザ、Outlook.comアカウントやAzureActiveDirectoryのユーザを追加可能です。
2014-07-13_12h54_01

 

REMOTEAPP PROGRAMの追加

RemoteAppをセットアップした状態では、以下のアプリケーションが利用可能になっています。
2014-07-13_12h54_27

 

Azure RemoteAppでは、上記以外のアプリケーションも追加することが可能です。
追加を行う場合は、"PUBLISH"から"Publish Start menu programs"を押します。
2014-07-13_12h54_42

 

追加可能なアプリケーションが表示されるので、追加したいアプリケーションをチェックし、右下の✔ボタンを押します。
2014-07-13_12h55_17

 

追加が行われると、以下のようになります。

2014-07-13_12h59_37

 

Windowsクライアントから接続

RemoteAppアプリを起動し、Get Startedを押します。
2014-07-13_12h04_57

 

今回は、事前にユーザ登録した、Outlookアカウントでログインします。
2014-07-13_12h05_18

 

ログインすると、RemoteAppで利用可能なリソースが表示されるので、Visioを起動します。2014-07-13_12h05_53

 

Visioを選択後、接続中の画面が表示されます。
今回は、East Asiaを利用しているため、接続に少し時間がかかりました。
2014-07-13_12h06_21

 

接続が完了すると、以下のようにVisioの画面が表示され、クライアントPCで利用可能になります。2014-07-13_12h07_08

 

Macクライアントから接続

事前にAppStoreから最新の"Microsoft Remote Desktop"をインストールします。スクリーンショット 2014-08-15 15.50.24


Remote Desktopを起動し、Microsoft RemoteAppを選択します。
スクリーンショット 2014-08-15 15.50.39


RemoteAppを利用したいユーザでログインを求められるので、ログインを行います。
スクリーンショット 2014-08-15 15.51.36


RemoteAppを利用したいユーザでログインを求められるので、ログインを行います。
スクリーンショット 2014-08-15 15.52.04


利用するRemoteApp先を選択して閉じるを押します。
スクリーンショット 2014-08-15 15.52.26


RemoteAppにログインすると、利用できるアプリが選択できるようになります。
スクリーンショット 2014-08-15 15.52.37


Macで利用できないVisioを開くと以下のように、Mac上でVisioを利用して作図などを行うことができます。
スクリーンショット 2014-08-15 16.08.33

 

Androidクライアントから接続

AndroidのRemoteDesktopアプリを起動し、Microsoft RemoteAppを選択します。
Screenshot_2014-07-13-14-48-27

 

RemoteAppを利用したいユーザでログインを求められるので、ログインを行います。
Screenshot_2014-07-13-14-48-56

 

ログインすると、アプリ上にアカウントが表示されるので、アカウントを選択し、右上の✔を押します。
Screenshot_2014-07-13-14-49-24

 

RemoteAppにログインすると、利用できるアプリが選択できるようになります。
Screenshot_2014-07-13-14-49-40

 

Visioを起動したところ、以下のように表示されます。
Screenshot_2014-07-13-14-50-54

 

まとめ

Microsoft Azure RemoteAppは、まだPreview版で日本リージョンでは利用できない状態ですが、今後日本リージョンで展開されればより良いレスポンスで、RemoteAppを利用できるようになりそうです。
ファイルの保存場所が、RemoteAppが稼働しているローカルディスクとなってしまっているため、複数ユーザで利用している場合は、OneDriveを利用して、データを保存すると良いでしょう。
Azure RemoteAppの最大の利点は、Officeが利用可能なRemoteAppサーバーを短時間で用意可能ということです。