「PaaSがもたらす未来と、Ruby活用の秘訣」参加レポート

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最近Gitの素晴らしさに気がついて、gitコマンドをターミナル上でペチペチしている竹永です。
GUIで操作しても素敵ですが、WindowsであればGit BashやCygwinから、その他OSはターミナルからgitコマンドを使ってみると、Gitの動きを更に理解することができます。 …そろそろ本題に入ります   先日、「PaaSがもたらす未来と、Ruby活用の秘訣」というセミナーに参加してきました。 このセミナーではPaaSを採用するメリットについて、既に利用している人でも「なるほど!」と思えるお話を聞くことができました。 このレポートでは、「なるほど」と思えた部分についてお伝えしたいと思います。

PaaSを利用することによるメリット

PaaSを利用することによって、管理者や開発者は以下の負担が軽減、ないしはゼロになります。
  • 実行環境の選定(ハードウェア / OS / ミドルウェア)
  • OSとミドルウェアの、インストールと設定
  • OSとミドルウェアの脆弱性情報・セキュリティパッチのチェック
  • DB構築 / 運用の手間
また、PaaS上にアプリケーションをデプロイするのが簡単です。
  • 冒頭で書いていたGitを使ってデプロイすることが多い
  • リモートリポジトリに更新内容を送信する要領で、PaaSに送信すると自動でデプロイを行なってくれる
  • アプリケーションの利用者が増えるなどした場合でも、PaaSであればスケールアウト(サーバーの台数を増やして分散処理させる)/スケールアップ(サーバーのスペックを上げる)が簡単に行える

PaaSを利用することによるデメリット

  • デプロイしたサーバーに対して、SSHアクセスが出来ない場合が多い
  • 外部へのアクセスが制限される(ポート規制等)
  • アプリケーションで実行できるプロセス数に制限がある
  • DBMS / KVSはベンダーが事前に用意してくれたものしか、利用できない場合が多い
このようなメリット・デメリットがあるため、アプリケーションもPaaSに載せることを意識した設計が必要になります。

セミナーに登場したPaaSの特長

MOGOK
  ・ISPをしているIIJ社のサービスで、安定を第一に運用している
  ・日本発のサービスなので、日本語マニュアルやサービスが充実している
  ・無料(有料プランもリリース予定) Engine Yard
  ・一番初めに立ち上がったPaaSベンダーである
  ・デプロイしたサーバーに対してSSHアクセスが行えるなど、自由度が高い
  ・マルチクラウド対応(AWSも対応) Heroku
  ・アドオンが充実している
  ・約3,500,000アプリケーションの稼働実績がある
  ・無料プランがあり、基本機能は無料 / 有料でも変わらない
  ・AWS上で動作しているPaaSである

感想

僕は今まで、個人的なWebアプリケーションをデプロイするときは基本的に「サーバー作るかー」という感じだったので、PaaSにはあまり関心が向いていませんでした。 しかし、セミナーを聴いて無料でお試しできたり、欲しい環境も既に揃っていたり、セキュリティパッチの適用を自分でする手間が省けるということを知ることができました。 ひとまず、上記の3サービスを触って、PaaSの便利なところを実感したいと思います。