知らないと損をする!? スポットインスタンス上限数と起動方法

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[追記 2014/7/28 ]

現在スポットインスタンスは各リージョンの上限数が5個、もしくはそれ以下です。こちらをご覧ください。

http://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/using-spot-limits.html


最近おみくじは大吉が出るまで引き続ければいいんじゃない、と思い始めた小室です。 Amazon Web ServicesのメインサービスであるAmazon EC2は3タイプの料金体系を展開しています。
  1. オンデマンド
  2. リザーブドインスタンス
  3. スポットインスタンス
オンデマンドは、従量課金で利用の制約がないパターンです。一番利用されているのではないでしょうか。 リザーブドインスタンスは前金を払う事で、1年、もしくは3年の利用料金を割り引いた形で利用出来る、という物です。これは確実に利用する事が決まっているサーバを確保するという意味では便利ですよね。 スポットインスタンスは、オークション形式でその時間で一番高い金額を入札した人がそのインスタンスを利用する事が出来る、という物です。 このスポットインスタンスなかなか出来るやつなんです。

目次

  1. 知らなかった!スポットインスタンス上限数
  2. 今日からスポットインスタンス使いに
  3. スポタン可愛いよスポタン

知らなかった!スポットインスタンス上限数

オンデマンドインスタンスではディフォルトで20インスタンス(各リージョン毎)の制限が付けられています。上限緩和は予め申請しておく事で指定数までインスタンスを起動する事が出来ます。さてスポットインスタンスの起動上限数の具体的な数は調べた事がありませんでしたが、とあるAWSアカウントの上限数緩和申請を出した際に驚愕の事実が判明しました。   オンデマンドインスタンス上限数の5 スポットインスタンスは起動が可能なようです。   _人人人人人人人人_
>な、なんだってー!<
 ̄YYYYYYYY ̄
#上限緩和をした事がある人であれば知っているかもしれませんが、上限緩和時の自動返信メールに書いてありました。これは本当かどうかAWSサポートにも問合せしましたが本当との事。     (; ・`д・´)…ゴクリ .。oO(ディフォルトで20台=スポットインスタンスだと100台だと)     これはスポットインスタンス使わない訳には行きませんね。さっそくスポットインスタンスを使ってみましょう。

今日からスポットインスタンス使いに

スポットインスタンス起動方法

オンデマンドインスタンスと同じ様に、起動したいインスタンスを選択します。ここではAWS MarketplaceにあるDebian公式のインスタンスを選択してみました。 このAWS MarketplaceのAMIは規約を承諾しないと使えないので気をつけましょう。こんな感じで起動しようとすると怒られます! 規約を承諾する際はMarketplaceの各ページにある「Continue」をクリックし詳細ページへ遷移します。 詳細ページにて右側にあるボタンをクリックしましょう。Launch with EC2 Consoleのタブを選び、Accept Termsをクリックします。 規約をクリックして承諾する事で、Marketplaceでの利用料金が適応され、AMIを利用する事が出来ます。 次は入札金額、インスタンスの設定をします。 Current Priceを基準に、また金額履歴(スポットインスタンス一覧の、Pricing Historyにて閲覧可能)も見る事が出来るので、確認します。   ふむふむ、この表の線にマウスを乗せてみると。。 GMT+0900と書いてあるので、マウスオーバーした時に表示される時間は日本時間で、下の棒グラフはGMT+0西ヨーロッパ (WET) のようです。時間帯を考えると上記の凸起した時間帯はアメリカではお昼の時間なので、ランチタイムに利用料が上がる様ですね。 >> GMTの比較表はこちら スポットインスタンス作成画面に戻ってセキュリティグループと鍵の設定をします(ここはオンデマンドインスタンスと変わりがありません)最後に確認画面が表示されて、リクエストを作成すると、以下のポップ画面が表示されて、入札が始まります。 入札状況を確認します。 状況については以下のようなメッセージが表示されていると思います。
  • Status Message:Your Spot request has been submitted for review, and is pending evaluation.
リクエストは査定に入り、現在の設定より高いと落札されるとインスタンスが起動します!入札価格が安過ぎると以下のように出ます。
  • Status Message: price is too low
そもそもキャパシティが足りない場合は以下のように出ます。
  • Status Message: There is no Spot capacity available that matches your request.
起動した後はインスタンス一覧にてLifecycleがSpotと表示されます。

スポットインスタンスの停止方法

止める場合は、リクエストをキャンセルし落札内容を取り消した後、インスタンスを削除します。入札をキャンセルしても、インスタンスは止まらないので気をつけましょう(既存入札より高い入札が入れば自動終了すると思いますが) このように状況としては、入札はキャンセルされたが、インスタンスは起動している、というメッセージが表示されています。 インスタンスを終了させます。スポットインスタンスは停止(Stop)する事が出来ません。

スポタン可愛いよスポタン

今回の落札価格はm1.large@us-east-1eで$0.03/時間だったので、通常の価格($0.24/時間)に比べて約1/8です。 >> EC2のインスタンスタイプ名 対比表 (๑°⌓°๑)今までのオンデマンド料金は一体なんだったんだ。。。 こんなに簡単に利用出来てコストが下がるなんて知らなきゃ損ですね!
という訳でスポットインスタンスはどんどん使って行きましょう!